58 Min.

日本のコロナ対策は妥当だったのか?今、改めて議論す‪る‬ GLOBIS学び放題×知見録 Podcast

    • Wirtschaft

G1サミット2024 第5分科会P
「コロナへの対応を総括する~日本のコロナ対策は妥当だったのか?」安宅和人×小林史明×高山義浩×津川友介×中室牧子
(2024年2月24日開催/沖縄万国津梁館)

約3年にわたった新型コロナによるパンデミック。医療の現場は対応に追われ、経済は深刻な影響を受ける中で、多くの政府による施策、社会的対応が行われた。人類史上稀に見るこの壮大な経験から私たちは何を得て、何を失ったのか。コロナへの対応を総括し、そこから得られる反省と教訓を冷静に分析する必要がある。(肩書きは2024年2月24日登壇当時のもの)

安宅 和人(慶應義塾大学 環境情報学部教授)
小林 史明(衆議院議員/ 元内閣府大臣補佐官(ワクチン担当))
高山 義浩(沖縄県立中部病院 感染症内科・地域ケア科 副部長)
津川 友介(カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 准教授)
中室 牧子(慶應義塾大学総合政策学部 教授)

00:00 オープニング
01:33 コロナ政策において評価できるもの、まずかったもの(安宅氏、小林氏、高山氏、津川氏)
-ワクチンの爆速接種は評価できる。マスクでコミュニケーションを止めたり、少子化などに大きな影響、愛を取り戻すのに時間がかかる。
-オンライン診療などの規制改革が進んだ。一方で国と地方のガバナンスが有事に弱く、平時に不便さを生んでいる。
-ワクチンが届くまでの封じ込めが利いた。医療介護連携が出来た。専門家と行政とのコミュニケーションに課題。
-日本の死亡率が少ない、という結果だけを見れば優等生。またパンデミックが確実に起きる中で、情報がなくてわからないことを伝えずにコミュニケーションを続けたのが良くなかった。
10:46 ワクチン接種がうまくいったことについて、どこが良かったのか(小林氏)
-成功要因となった組織の意思決定のあり方と、政治行政民間でのコミュニケーションについて。
14:58 もしあの時、あぁしていたらどうなっていた、というものはあるか(安宅氏、小林氏、高山氏、津山氏)
-緊急事態における止血以外は、ほぼ無策に終わった。COVID-19での死者を減らすことしか出来なかった。
-若者に優先的にワクチン接種し、高齢者に自粛を促すことが出来たのではないか。自治体ごとに解釈するやり方を変えるべきであったのではないか。
-武漢の封じ込めが失敗していたら、世界はどのように動いていたのだろうか。緊急事態宣言の効果が薄くなった時にカスタマイズ出来ていれば変わったのではないか。
-もっとクリエイティブなソリューションがあっても良かったのではないか。
23:46 専門家会議をこうすれば良かったという点(高山氏)
-政治で決断すべきことを、医師で話し合って決めていた。会議体の目的を明確にすべきだった。
25:27 有事におけるコミュニケーションのあり方(安宅氏、高山氏、津川氏、小林氏)
-バイオロジカルなこと、医学的なことを理解していて、マネジメント的な意思決定ができる人が必要だったが、それがほとんどなかった。このような人間を育てなければならない。日本の算数力の低さが露呈していた。人数で論じても意味ない。
-ファクトが十分にない新興感染症に対して、十分な説明が出来なかった。
-専門性の高いコロナでは、プレゼンなどよりコンテンツが大事だった。フェーズによって、コミュニケ

G1サミット2024 第5分科会P
「コロナへの対応を総括する~日本のコロナ対策は妥当だったのか?」安宅和人×小林史明×高山義浩×津川友介×中室牧子
(2024年2月24日開催/沖縄万国津梁館)

約3年にわたった新型コロナによるパンデミック。医療の現場は対応に追われ、経済は深刻な影響を受ける中で、多くの政府による施策、社会的対応が行われた。人類史上稀に見るこの壮大な経験から私たちは何を得て、何を失ったのか。コロナへの対応を総括し、そこから得られる反省と教訓を冷静に分析する必要がある。(肩書きは2024年2月24日登壇当時のもの)

安宅 和人(慶應義塾大学 環境情報学部教授)
小林 史明(衆議院議員/ 元内閣府大臣補佐官(ワクチン担当))
高山 義浩(沖縄県立中部病院 感染症内科・地域ケア科 副部長)
津川 友介(カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 准教授)
中室 牧子(慶應義塾大学総合政策学部 教授)

00:00 オープニング
01:33 コロナ政策において評価できるもの、まずかったもの(安宅氏、小林氏、高山氏、津川氏)
-ワクチンの爆速接種は評価できる。マスクでコミュニケーションを止めたり、少子化などに大きな影響、愛を取り戻すのに時間がかかる。
-オンライン診療などの規制改革が進んだ。一方で国と地方のガバナンスが有事に弱く、平時に不便さを生んでいる。
-ワクチンが届くまでの封じ込めが利いた。医療介護連携が出来た。専門家と行政とのコミュニケーションに課題。
-日本の死亡率が少ない、という結果だけを見れば優等生。またパンデミックが確実に起きる中で、情報がなくてわからないことを伝えずにコミュニケーションを続けたのが良くなかった。
10:46 ワクチン接種がうまくいったことについて、どこが良かったのか(小林氏)
-成功要因となった組織の意思決定のあり方と、政治行政民間でのコミュニケーションについて。
14:58 もしあの時、あぁしていたらどうなっていた、というものはあるか(安宅氏、小林氏、高山氏、津山氏)
-緊急事態における止血以外は、ほぼ無策に終わった。COVID-19での死者を減らすことしか出来なかった。
-若者に優先的にワクチン接種し、高齢者に自粛を促すことが出来たのではないか。自治体ごとに解釈するやり方を変えるべきであったのではないか。
-武漢の封じ込めが失敗していたら、世界はどのように動いていたのだろうか。緊急事態宣言の効果が薄くなった時にカスタマイズ出来ていれば変わったのではないか。
-もっとクリエイティブなソリューションがあっても良かったのではないか。
23:46 専門家会議をこうすれば良かったという点(高山氏)
-政治で決断すべきことを、医師で話し合って決めていた。会議体の目的を明確にすべきだった。
25:27 有事におけるコミュニケーションのあり方(安宅氏、高山氏、津川氏、小林氏)
-バイオロジカルなこと、医学的なことを理解していて、マネジメント的な意思決定ができる人が必要だったが、それがほとんどなかった。このような人間を育てなければならない。日本の算数力の低さが露呈していた。人数で論じても意味ない。
-ファクトが十分にない新興感染症に対して、十分な説明が出来なかった。
-専門性の高いコロナでは、プレゼンなどよりコンテンツが大事だった。フェーズによって、コミュニケ

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