残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

荒波に漕ぎ出すノベーション(1640回)

大沢たかおさんがプロデューサーかつ主演という、"映画 沈黙の艦隊 北極海大海戦"に、イノベーションを実現しようとする人のマインドセットを学ばせていただきました

イントロダクションより

"描かれるのは、原作漫画随一のバトルシーン〈北極海大海戦〉と、連載当時にテレビ特番が組まれるほどの社会現象となった〈やまと選挙〉。

冷たい北の海で繰り広げられる緊迫の魚雷戦。砕ける流氷を回避しながら、最新鋭潜水艦同士の戦いが激しく加速する―――

シリーズ随一の見所が詰まった、極上のアクション・ポリティカル・エンターテインメント。

新たなる戦いがはじまろうとしている。"

ここから私は思いました

1、大義を諦めない

2、必ず答えはあると問い続ける力

3、行動に移す覚悟

1、大義を諦めない

"〈大〉いなる平〈和〉と名づけられた原子力潜水艦"「やまと」が、対立が終わらない世界を、終わらせることを目的に、たった一隻で世界と渡り合う

そんなことはできるはずがないと、誰もが思っていることに、挑戦し続ける姿に、心底感動で胸が打ち震えました

それは、自分自身が守りたい大義を、決して諦めないということかと思いました。本当に平和な世の中、争いのない世の中をつくりたい、と本気で思えるのか

どこかにそんなことはできっこないという諦めと、バイアスに支配されているのではないか、自分の情熱の源にある根っこの感情を、本当に追求し続けられるか、そんなことを問われている気がしました

2、必ず答えはあると問い続ける力

あまりにも困難な状況や、自分自身のちっぽけな思いなんてと思ってしまって、安易な答えに飛びついてしまう。みんながそちら側にいるからという理由で、仕方ないと言いながら、選択してしまう

沈黙の艦隊の海江田四郎元首は、世界に紛争はなくせすはずがない、というそんな気持ちに楔を打ちつける、新しい答えを探し続けてる人なんだろうなあと思いました

それは、詩人のジョンキーツさんの言われるネガティブケイパビリティであり、ニーチェさんの言われる、「真実はない。あるのは解釈だけである」という言葉による新たな世界の解釈かもしれないし、さらには、ピーターティールさんの言われる、「賛成する人はほとんどいないが、重要な真実」なのかもしれないなと思います

そこに答えはないのかもしれないけれども、それを問い続ける、そんな姿勢を持ち続けることができるか、それを問われている気がしました

3、行動に移す覚悟

例えば、一隻の原子力潜水艦が、一国の大和を名乗り、世界の均衡を新たに変えていくことで平和を実現する、そんな構想があったとして

または、その他の構想として、世界の紛争を解決できる構想があったとして、自分に実行に移すまでの覚悟と行動力が、果たしてあるだろうかと考えてしまいました

それは、必ずしも大掛かりな話をいきなり実施するということだけでなく、まずはできる範囲のことから、育てていくようなことでも、始めていけるのかもしれない

その先に行くまで継続してやり続ける覚悟があるのか、行動を始めることと、行動を継続し続ける覚悟があるのか、行くところまで行く覚悟があるのか、戻れないかもしれない荒波に漕ぎ出す覚悟があるのか

それが真のイノベーターとしてのマインドセットとして、とても重要なことなのかもしれないなあと、教えて頂いた気がしました

一言で言うと

荒波に漕ぎ出すノベーション

そんなことを思いました

参考:映画 沈黙の艦隊 北極海大海戦 原作:かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」(講談社「モーニング」)監督:吉野耕平 脚本:髙井 光 音楽:池 頼広 プロデューサー:戸石紀子 松橋真三 大沢たかお 千田幸子 浦部宣滋 製作:Amazon MGM Studios 制作プロダクション:CREDEUS 協力:防衛省・海上自衛隊 配給:東宝 https://silent-service.jp