残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

見たこともない読書体験ノベーション(1609回)

株式会社バーグハンバーグバーグのかまどさんと、みくのしんさんによる、新しい読書体験に目から鱗が落ちました

かまどさん曰く

"「生まれて一度も読書をしたことがない男が本を読んだら、一体どうなるんだろう」"

"一人の男が人生で初めて本を読む。ただそれだけのことなのですが、そこには僕が予想もしなかった世界が拡がっていました。見たこともない読書体験がありました。"

"この本は、読書が苦手な男が本を読むだけの本です。本当にただそれだけです。"

"その代わり、あなたの見たことがない読書体験がいくつも入っているはずです。"

"ちょっと騒がしい読書になるかもしれませんが、きっといい時間になると思います。"

本書の内容から私は新たな読書体験の秘訣を思いました

1、音読する

2、一文一文アウトプットする

3、寄り添う仲間がいる

1、音読する

この本は、これまで本を読んだことがない人にどのようにしたら、本を読んで楽しんでもらえるかと同時に、今の読書体験にも新たな気づきを与えてくれて、さらに読書だけでなく情報をどのように処理するのか?ということのまで広がる本当に面白いお話だと思いました

その一つの鍵は、音読、ということがあるかと思いました。音読は、目で文章を読みながら、自分の頭で解釈して、自分の尾声を聞きながら、理解していく方法なんだなあと改めて思いました

そう考えると、目で追うだけの読書よりも、2倍から3倍の情報の刷り込みが頭に押し寄せることになるので、非常に密度の濃い、読書体験をもらえるものなのだなあと、改めて感動しました

最近の読書スタイルとして、実は私もたまにやるのですが、オーディオブックで聴きながら読書を目で追うと言えことをすると、より情報が頭にクリアに叩き込まれる感じがして、そこからの学びの質が上がる気もしています

新たな読書スタイルというものが、さまざまなメディアを駆使して起きてきているのではないか、そんなことも思いました

2、一文一文アウトプットする

今回のこの本でいちばんの衝撃はこの部分なのですが、一文一文に対して、みくのしんさんが、その文へのツッコミをしていくという構造になってます

それが漫才のようで本当に面白い仕掛けづくりなのですが、実はこの方法は、みくのしんさんは一文一文に、自らの考えを通したアウトプットをしていると捉えられるなとも思いました

名著アウトプット大全でも言われていましたが、インプットするためには、アウトプットすることが非常に大事だという話を思い出しました

私も実はこの放送は、自分へのインプットのために、毎日アウトプットすることで少しでも自分に新しいことが積み重なるのではないかと思ってやっている部分もあります

その意味で、この、みくのしんさんの、一文一文アウトプット突っ込みリーディング法は、読書体験における革命的なやり方なのではないかと、頭に一文ずつ突き刺さるアウトプット法であり、インプット法かもしれない、そのために、新たな気づきをこれまで読んだ本からすら与えてくれる可能性のあるすごい方法だと、思わせて頂きました

3、寄り添う仲間がいる

そもそも本を読んだことのない人に、読んでみようよと、優しく持ちかけた仲間としての、かまどさんがいたということも、この読書法の特徴かもしれないと思いました

つまり、絵本読み聞かせの母親のような暖かい仲間としての存在があるからこそ、みくのしんさんも、自由闊達に、一文一文に突っ込みを入れることができたのだなあと、さらにそのツッコミにも、かまどさんは時には反応していた、という意味で、最高に寄り添ってくれた仲間がいたことも、大きな要素だなあと改めて思いました

ということで、この新たな読書体験は、読書にとどまらず、あらゆる情報処理の新たなやり方に通じるのではないかと、そんなことを思いました

一言で言えば

見たこともない読書体験ノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:本: 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む 走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚 著 者 かまど・みくのしん 2024年8月3日発行  発行所 大和書房

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/rVAKt71F8eo