残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

誰よりも失敗してるノベーション(1663回)

農業法人「トゥリーアンドノーフ」の社長、徳本修一さんの不屈のイノベータースピリッツに感動しました

曰く

"俺はずっと畑で謝っていたんで

でもだからこそ今こういう、日本の中でも先駆者と呼ばれる、今技術的な確立が僕らでき始めているのは

これはもうはっきりいうけれども

誰よりも失敗してるわ、俺は

だからこういう新しい技術とかもいろんな角度で見えるんですよ、僕は"

ここから私は思いました

1、バイアスを壊す

2、ファストフェイル

3、失敗が負けないノウハウとなる

1、バイアスを壊す

徳本さんは、乾いた田んぼに種を直接まき、一度も水を張らない「節水型乾田直播」という栽培方法で、生産コストを1/3にすることを目指されているとのこと   

これまでの苗を使うやり方とは全く違うやり方に挑戦できるのは、既存のバイアスに縛られずに、踏み出せる勇気と、さらには、怒られても、そのバイアスがあるはずだと言う信念を貫けるからこそと思いました

長年の経験やノウハウに裏打ちされたプロの方々に、新たなやり方で切り込んでいくのは、相当大変だし、しかも成功せずに失敗続きという中で、バイアスだと信じ切って新たな道を目指すのは

そのバイアスに紛れ込んだ真実が必ずあるはずであり、それこそが、これまでのWhy not yetへの答えがあるはずだとというのは、まさに山口周さんが言われるアジェンダシェイパーであり、新たな問いを見つける人なのだと、イノベーターマインドセットが炸裂してる人だと思いました

2、ファストフェイル

とにかく謝りまくっていたということから、失敗の連続で、それでもやり続けて、ここまで到達してきてるということがわかります

まさにイノベーターマインドセットの重要な一つの、ファストフェイル、つまり、失敗を高速回転させることで早く成功に辿り着くを実践されているのかと思いました

失敗は、口で言うのは簡単ですが、徳本さんが言われるように、常日頃謝り続けると言うのは、想像を絶するほどに辛いことだと思います

私が以前インターネット系のサービスの営業企画をやってた頃は、事故が起きたら、日本中隈なく謝りに巡っていたことがあったので、その辛さは今でも冷や汗が出ます

それをやり切って今があるという、そんな修羅場経験というのも、強くしてくれた原因かなあとも思っています

3、失敗が負けないノウハウとなる

ともすると、失敗したやつは、またやらかすぞとか、あいつに任せるのはちょっとね、かみたいな形で、失敗烙印を押されがちなことも、多々あると思います

しかし実は、その失敗経験があるからこそ、今度は失敗を乗り越えるための知恵の宝庫だということができると思います

失敗した人だからこそ、より良い信頼をおく、その人のノウハウに学ぼうとする、そんな社会になると、失敗を怖いと思うような世界から脱却できるのではないか

さらにはそれ自身が、自分自身を支えてくれる自信にもつながる

徳元さんの話を聞いて、思わずそんなことを思いました

一言で言うと

誰よりも失敗してるノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:ガイアの夜明け【 “安いコメ”は作れるか】放送 第1190回2025/11/7(金)テレビ東京https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/smp/backnumber4/preview_20251107.html