NFA Bird Podcast 日本語版 NFA-ecotourism
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ウガンダは1000種類以上の野鳥が観察されており、バードウォッチングの名所です。この番組ではウガンダの森林保護区で見られる鳥を紹介していきます。 http://nfa-bird-podcast-jp.blogspot.com/
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#30 ウオクイフクロウ
ヘルシー志向? そうかも、魚好きなんで。
>>ウオクイフクロウの声を聴いてみる
#30 ウオクイフクロウ (online-audio-converter.com).mp3
ウオクイフクロウ
(Scotopelia peli)
Photo By Francesco Veronesi from Italy
(Pel's Fishing-Owl - Malawi_S4E1943)
[CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons
ウオクイフクロウはウガンダのどこで見られるの?
この鳥は中西部のブドンゴ森林保護区やマーチソンフォールズ国立公園の川沿いに棲んでいます。夜行性なので出会うのはちょっと難しいかもしれません。
ところで、
この地域は、森林の違法伐採が特に問題となっている地域で、残念ながらこの鳥の住処となる森がどんどん減っています。
直接支援をすることは難しくても私たちにもできることがあります。
例えば、森から生産された製品を買う際に、望ましい管理方法で育まれた森からの製品だということを認証されたものを購入することで、世界の森の保全の応援ができます。
詳しくは「FSC認証制度」で検索してみてください!
番組のスクリプトは下記の「もっと読む」をクリック!
30. ウオクイフクロウ
(Scotopelia peli)
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、ウオクイフクロウです。
ウオクイフクロウはフクロウ科の鳥で、アフリカ大陸の真ん中部分と、もう少し南のザンビア、マラウイ付近にも分布しています。ウガンダでは西側に生息しています。
くちばしから尾の先までが60cm前後と、かなり大きめです。
羽を広げると153cmもありますが、体重は2キロ前後なんですね。
黄土色の下地に焦げ茶色の横縞のボディーで、黒目がまんまるなので、かわいく感じます。
ウオクイという名のとおり、魚をとって食べるふくろうなので、川の近くを住処にしているんです。魚が捕まえやすい川の流れが遅めのところで、大きな体を支えるのに十分な大きさの木が生えているところに住んでいます。
このフクロウは魚好きなので、体も漁師仕様になっているんです。
というのも、足は川に入って濡れてもいいように、羽毛がほかのフクロウより少なめです。
そしてツルツルすべる魚を掴みやすいように、足の裏にスパイクのような突起があるんです。
さらに、一般にフクロウというと静かな夜に活動するため、羽がふわふわで先端がギザギザの防音装置のようになっているんですが、ウオクイフクロウは、川沿いで行動するので、水が流れる音で羽の音がごまかせますから、そこまで羽がフワフワでもギザギザでもないんですね。
耳もほかのフクロウより、敏感ではないようです。
さあ、おまたせしました、ここで鳴き声を聞いてみましょう!
ウオクイフクロウの鳴き声は、バリエーションがあって、まず、低く響く、楽器みたいな音が聞こえます。
続いて高いトーンの遠吠えのようなのが聞こえます。
いかがですか、最初のなき声はホルンの音色みたいですが、私には不思議とかんぺいちゃんの気の抜けたアヘにも聞こえるんですよね、後半の高いトーンはフクロウとは思えない声で、夜の森で聞くとなんか別の怖い生き物なんじゃないかと勘違いしそうです。
このウオクイフクロウ、最初にお話ししたように、大木が生える川沿いでしか生きられな -
#29 ヨウム
赤いふんどしでしょうか!?
>>ヨウムの声を聞いてみる
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#29 ヨウム.mp3
ヨウム
Grey Parrot
(Psittacus erithacus)
写真提供:秋山知伸さん
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秋山さんの素敵な写真たちを見てみる↓
http://www.wildlifejapan.com/wildlifejapan/
ヨウムは
ウガンダのどこで見られるの?
ヨウムはアフリカ大陸中央に横長に分布しています。
ウガンダでは、国土全体に分布していますので、いろんな森で観察することができます。
番組のスクリプトを確認したい方は、「もっと読む」をクッリクしてください ↓
29.ヨウム
Grey Parrot
(Psittacus erithacus)
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、ヨウムです。
ヨウムはオウム科の鳥で、アフリカ大陸の中央部分東西に分布していて、ウガンダは分布の東の端にあたります。
くちばしから尾の先までが30で英語のgrey parrotの名の通り、全体的にグレーなんですが、尾の部分がとても鮮やかに赤いんです。この鳥、わたしの家の近くにも遊びに来るのでよく見かけるんですけど、初めて見た時、その赤い部分がふんどしに見えてしまって、それ以来「赤ふんくん」と勝手に呼んでいます。
この鳥、惜しいのは悪人顔なんですよね、黒目が小さいからかもしれません。
ただ、この目つきの悪さからは想像できないような鳴き声を聞かせてくれます、ちょっと聞いてやってください!!
いかがでしょう。朝起きた時にたまにこの鳴き声を聞かせてくれるんですよ。
つい探してしまうんです。でも姿見ると悪人顔で赤フンなんですけどね。
さて、オウムというと人間が話したことを繰り返す、いわゆるオウム返しで知られていますが、今日はそんなレベルを超えたオウム界の天才と呼ばれた並外れた知能を持つヨウムのアレックスの話をします。
アレックスは心理学者のペッパーバーグ博士という人に飼われて訓練されたヨウムで、約150の語彙を習得していて、自分で文章を作り、話す内容にもきちんと意味があったそうなんです。
例えば、色も形も材料も異なるものを見せて、どれが灰色?と聞くと、「クギ」のように、48回の実験で81%の正解率だったそうなんですよ。
面白いのは、こうした実験をやっていて、疲れて嫌気がさすと「もうやめるよ」と言って来たらしんですが、それに対して、実験してた人が困った顔をすると「ごめんなさい」とあやまってきたそうです。
他にも、アレックスがバナナが欲しくなって「バナナ 欲しい」と言った時に、実験者が試しに別のものをあげたら、実験者を見つめてもう一度「バナナ 欲しい」と言って来たり、その別のものを一旦くわえたあと、投げつけてくるなんてきともあったそうです。
なんか、こう一回口喧嘩でもしてみたくなってしまいますね。
最後に真面目な話なんですが、ヨウムはウガンダで残念なことにペットとして転売目的の密猟が絶えないんです、また、森林伐採で住処を追いやられてしまって、本当は森の住人なんですあ、都会で暮らしているものも増えてきました。
この鳴き声がこれからもずっと聞けるように、みんなで守って行きたいですね。
以上、今回はヨウムをご紹介しました。
NFA Bird Podcastこの -
#28 メガネヒタキ
反射神経が愛の証し!
>>メガネヒタキの声を聞いてみる
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#28 メガネヒタキ.mp3
Recorded by Mr. James and David Bradley
Source: xeno-canto website Brown-throated Wattle eye
メガネヒタキ
Brown-throated Wattle-eye
(Platysteira cyanea)
写真提供:Lars Peterssonさん
無断コピーはお控えください
Lars Peterssonさんのアフリカで見られる鳥を見てみる↓
http://www.larsfoto.se/en/gallery/bird-images-from-foreign-trips/cameroon/4622-brown-throated-wattle-eye?res=800
メガネヒタキは
ウガンダのどこで見られるの?
メガネヒタキはアフリカ大陸中央に横長に分布しています。
ウガンダでは、国土全体に分布していますので、いろんな森で観察することができます。
番組のスクリプトを確認したい方は、「もっと読む」をクッリクしてください ↓
28.メガネヒタキ
Brown-throated Wattle-eye
(Platysteira cyanea)
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、メガネヒタキです。
メガネヒタキはオオハシモズ科の鳥で分布域はアフリカ大陸サハラ砂漠の南を横に長く分布しています。
くちばしから尾の先までが13cmと小さめの鳥であたまから尾に欠けて黒く、お腹は真っ白です。
英語でBrown throated Wattle Eyeというのですが、これはメスの喉から胸にかけてが茶色いことに由来しています。
ちなみにオスは白いんです。
wattle eyeというのが面白くて、wattleは肉の垂れ下がったという意味があるんですが、この鳥は目の上が赤くはれぼったくなっているんです。
メガネヒタキというよりは、「ものもらいヒタキ」と言った方が、覚えやすいのかなと思われます。
おまたせしました、それでは鳴き声をきいていただきましょう。
この番組の英語版で話しているジョニーにいわせると、「Please Come for Breakfast」と言っているように聞こえるとのことなんですが、いかがでしょうか。
この鳴き声、オスとメスのデュエットだったんですがお気づきになりましたか?
オスが前半鳴いて、後半メスがかえしています。
なわばりを維持したり、つがいの絆を強めるためにデュエットするんですが、お聞きのように不自然な間がなく、息ぴったりでさえずるので、とても二羽で歌っているとはおもえないんですね。
鳥は人間よりも聴覚の反応がすぐれています。
合図として先行する鳴きに、ビックリする様な早さで反応することができるんです。
すごいことですが、ぼけっとしていられないってことですよね。
自分が鳥だったらパートナーにずっと試されている気がして、「休みくれ」ってストライキ起こしそうです。
以上、今回はをご紹介しました。
NFA Bird Podcastこの番組はNational Forestry Authority と Nature Ugandaの協力でお伝えしました。
参考資料
Bird of East Africa (Book),
鳥の雑学事典 山階鳥類研究所著
Ornithology, Frank B Gill著
IUCN Red Data website, -
#27 ルリガシラタイヨウチョウ
コスト計算ならおまかせ!
>>ルリガシラタイヨウチョウの声を聞いてみる
#27 ルリガシラタイヨウチョウ.mp3
Blue-headed Sunbird
(Nectarinia alinae)
写真提供:Kilian Wasmerさん
無断コピーはお控えください
Kilian Wasmerさんのアフリカで見られる鳥を見てみる↓
http://ibc.lynxeds.com/photo/blue-headed-sunbird-cyanomitra-alinae/blue-headed-sunbird-cyanomitra-alinae
ルリガシラタイヨウチョウは
ウガンダのどこで見られるの?
ルリガシラタイヨウチョウはアルバータイン地溝帯で付近に分布しています。
ウガンダでは、南西部のエチュヤ森林保護区、ブゥインディ国立公園でも観察することができます。
番組のスクリプトを読むには”もっと読む”をクリックしてください。
#27 ルリガシラタイヨウチョウ
(Nectarinia alinae)
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、ルリガシラタイヨウチョウです。
なんか、くすぐられて笑いが止まらなくなっちゃったって感じの鳴き方じゃないですかね。
ルリガシラタイヨウチョウはウガンダ、ルワンダ、コンゴ、ブルンジの4カ国にまたがる、アルバータイン地溝滞というプレートの境界線部分でしか見られない貴重な鳥です。
タイヨウチョウの仲間は世界に100種類ぐらいいて、ウガンダでは17種類ぐらい観察されています。
ウガンダでは意外と地味な鳥が多いいのですが、タイヨウチョウは配色がカラフルで目立ちますし、羽に光沢があってキラキラしてまして、そのへんが目を引くんですね。
このルリガシラタイヨウチョウは、背中とお腹は焦げ茶色っぽくて地味ですが、あたまから胸にかけてきれいに光るブルーがキラキラまぶしんです。
くちばしから尾の先までが13cmですが、この5分の1はくちばしの長さです。
というのも、この鳥は花の蜜を吸って生きているので、吸いやすいように、くちばしが細長く三日月カーブを描いていて、ストローみたいな形をしています。
同じように蜜を吸い、ストローみたいなくちばしを持っている鳥にハチドリというのがいます。
見た目似ているので、種類として近いのかなと思ってしまいますが、ハチドリとタイヨウチョウは全然違うんですね。
ハチドリは、アマツバメ目ハチドリ科で、南北アメリカにだけ生息している鳥ですが、タイヨウチョウはスズメ目タイヨウチョウ科で、アジア、アフリカ、オセアニアに生息しています。
これ、以前サイチョウを紹介したときに説明した収斂進化というやつで、種類が違っても似たような環境で似た様なものを食べていると見た目が似てくるというやつですね。
でもタイヨウチョウはハチドリほどホバリングが上手ではないそうです。
タイヨウチョウは、計算高い鳥なんです。
まとまって花が咲いているエリアを、2パターンに使い分けます。
その花が咲いている間自分のだけのなわばりとして守りつつ蜜を独占する場合もあれば、特に独占しないで自由に利用する方法をとることもあります。どちらを選ぶか、、これ、コスト計算しているようなんです。
要するに、縄張り守るために使ったエネルギーをきちんと補えるか、それ以上の花の蜜が確保できると判断すれば、縄張り化するし、その見込みがなければ、 -
#26 キムネイロムシクイ
くちばしで芸術する鳥
>>キムネイロムシクイの声を聞いてみる
自動再生されない場合はここをクリック!
#26 (日)キムネイロムシクイ.mp3
キムネイロムシクイ
Yellow-breasted Apalis
(Apalis flavida)
写真提供:Casper Badenhorst さん
無断コピーはお控えください
Casper Badenhorstさんの鳥ガイドサイトを見てみる↓
Birding Limpopo
キムネイロムシクイは
ウガンダのどこで見られるの?
キムネイロムシクイはアフリカ大陸のサハラ砂漠以南にところどころ分布しています。
ウガンダでは北西ナイル地区以外国土全体に分布していているので、森やブッシュがあるところなら、チャンスがあります。森のちょっと高めのところを探してみましょう。
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#26 キムネイロムシクイ
Yellow-breasted Apalis
(Apalis flavida)
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、キムネイロムシクイです。
石をカチカチ鳴らしているような、前回ご紹介したタンビコムシクイと良く似た鳴き方ですね。
キムネイロムシクイはちょっと分類が変更されたりして複雑なんですが、セッカ科イロムシクイ属の鳥とされています。
アフリカのサハラ砂漠よりも南側の地域にところどころ分布していて、ウガンダでは北西部をのぞく全域に分布しています。
嘴が黒、頭が灰色、首の後ろからしっぽにかけてうぐいす色をしていて、正面から見ると、首から胸にかけてとってもきれいな黄色が目立ちます。
個体によって、胸の中央部分に黒いワンポイントがあったりなかったりします。
目が赤茶色をしていて、カラーコンタクトですか?と聞きたくなります。
嘴から尾の先までが13cmですが、長さは尾でかせいでいるので、実際見るととても小さく感じます。
この鳥は、森の中だと木の中央から上の部分に、ペアやグループでいることが多いようです。
ムシクイという名の通り、落ち葉を集めて、そこについている虫を食べたりしています。
この集めた木の葉を巣の素材に使っていたりするんですね。
巣の素材には、ほかにもいろんなものを使っていますが、地衣類といって、菌類と藻類が一緒になったものでおじいさんのひげのような形のものが木の幹にはりついていたりするんですけど、これに、嘴や足でクモの糸を器用にからめて、卵形の巣を作るんです。
ここに2、3個卵を産むんですね。
そもそも、鳥が巣を作るのは、天敵や天候不順から自分や卵を守るためです。
卵はだいたい37℃から38度ぐらいに温度を保っておくのが大切なんだそうで、巣の場所、素材や構造がかかわってきます。
キムネイロムシイが作る様な、かごのような巣も、葉っぱをつけて保温に役立たせるんですね。
このほかにも、巣の中の内装に自分の羽毛や他の動物の毛を敷いたりする鳥もいます。
ヨーロッパのキクイタダキの巣では2000枚も羽が敷いてあったそうです。ここまで来ると高級羽毛布団ですね。
また、ガラパゴスには観光客の髪の毛を瞬間的に抜いて内装に使っている鳥がいるそうです。
白髪抜いてくれたら申し分ないんですけどね。
以上、今回はキムネイロムシクイをご紹介しました。
NFA Bird Podcastこの番組はNational Forestry Aut -
#25 タンビコムシクイ
ちっちゃいけど、存在感あり。
>>タンビコムシクイの声を聞いてみる
自動再生されない場合はここをクリック!
#25 タンビコムシクイ.mp3
タンビコムシクイ
Grey-backed Camaroptera
(Camaroptera brevicaudata)
写真提供:Fran Trabalonさん(無断コピーはお控えください)
Fran Trabalonさんのきれいな写真たちとかっこいいサイトを見てみる↓
http://frantrabalon.blogspot.com/
タンビコムシクイは
ウガンダのどこで見られるの?
タンビコムシクイはアフリカ大陸のサハラ砂漠以南中央部に広く分布しています。
ウガンダでは国土全体に分布していているので、森があるところなら、
下の方のブッシュでコソコソしていることでしょう。
番組のスクリプトを読むには”もっと読む”をクリックしてください。
#25 タンビコムシクイ
Grey-backed Camaroptera
(Camaroptera brevicaudata)
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、タンビコムシクイです。
タンビコムシクイはヒタキ科コムシクイ属の鳥です。
アフリカのサハラ砂漠より南側に広く分布していて、ウガンダも全体が生息域になっています。
嘴が黒っぽく、頭から背中にかけて灰色、翼がうぐいす色、お腹は白という、はっきり言って地味な鳥です。
体も小さくて、あたまから嘴から尾までが10cm〜11cmと、日本で最小の鳥と言われるミソサザイとかキクイタダキとかと同じぐらいか、やや小さいぐらいです。
森の下の方の、茂みでコソコソするのが好きな鳥で、鳴き声を聞くことがあっても探そうと思うとなかなか難しい鳥です。
地味でちっちゃい外見とは裏腹に、自己主張が結構強そうな鳥なんです。
運良く見つけられたことがあるんですが、そのときは、背筋ピンと伸びてて姿勢良く立ってたんですね。
小さいくせに、なんかこう胸張って勇ましい感じです。
おまけに頻繁に尾羽を垂直に立ててたり下ろしたりしてまして、目玉の親爺がエクササイズやってるみたいに見えました。
自己主張の強さは姿勢だけじゃなくて、声も大きいんです。
どんなふうに鳴くかというと、石と石をぶつけ合ってカチカチ鳴らすような音だったり、時計のアラームのように鳴いたりします。英語ではGrey backed Camaropteraというのですが、鳴き方が羊のメーメー鳴くのに似ているので、別名「メーメー虫食い」と呼ばれていたりするんですよ。
今日もまたもったいぶってしまいましたが、では、ここで鳴き声のパターンを聴いてみてください。
どうですか?
後半のはたしかにメーメーって聞こえなくもないですね。
さて、きょうは最後に鳥ってどうやって声を出しているのかというお話をします。
わたしたち哺乳類は声帯といって、喉にある筋肉のひだに空気を通して、それをふるわせて声を出していますが、鳥はこの声帯を持っていません。
かわりに、鳴く管と書いて鳴管と呼ばれるものを持っていて、そこで音を出しているんです。
この鳴管は、喉よりも奥の、気管支が肺の手前でちょうど二つに分岐するところについています。
ここで作られた音は長い気管支を通ることによって、より響くようになって、大きな音が出せるようになるというわけなんです。
また、鳥は、「気のう」と呼ばれる空気を肺に入れるポンプの役目をする