ナマケもん戦略研究所 ラジオ

やさしい全体主義 第7章

抵抗のための視点

やさしい全体主義に抗うには、その作動原理を見抜く必要がある。基準の供給源を分析し、誰の利害に奉仕しているかを把握する。同調圧力の経路を意識化し、内面化された監視を問い直すことが求められる。情報環境を多様化し、異なる価値観に触れることは無意識の同調から距離を取る手段となる。また市場価値化された理念の経済的誘因を可視化し、自発的市民活動や独立したメディアを育てることも重要だ。抵抗は小さな実践の積み重ねであり、理念を本来の姿で再構築する基盤となる。