テツアンドガク~ふつうに哲学ですけど何か?

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テツアンドガク~ふつうに哲学ですけど何か?

身近なテーマを哲学的に考察してみる番組。脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 勉強に身が入らない10代20代、どこにも居場所のない30代、惑いまくっている40代、人生の意味を見失った50代、素直になれない60代、道徳のかけらもない70代向け。 不定期にエピソード更新。長いエピソードの時は準備期間が空きます。 【ハイデガー/芸術作品の根源2ndシリーズ】 Lichtungについて気になった方はこちらもどうぞ:https://note.com/gas_t/n/n41c0acec1512

  1. 5月25日

    【4-1】美徳なき時代/After Virtue

    今回のテーマはA・マッキンタイア「美徳なき時代/After Virtue」。2回完結で収録してます。 ◆1回目:この本の概略について ◆2回目:なぜ今、約40年前に発売されたこの本を取り上げたのか?その面白さは? 【「美徳なき時代」てどんな本なの?】 ◆作者:アラスデア・マッキンタイア ・1929年スコットランド出身~現在はアメリカ在住の思想家。 ・1950年代にアメリカへ移住。カソリックへ改宗。 『美徳なき時代/After Virtue』 ◆「現代における徳とは?」がテーマ。 ◆冒頭の語り 「災害が起きて、現代の技術・装置や科学の説明が意味をなさない状況=ディストピア的な状況を想像してみてください。」 →倫理学的な状況では、今がディストピア的状況である。 ◆カント、ヒュームなどによる啓蒙的な思想家による倫理の限界 ・カントの理性や法則、ヒュームの道徳的な感情に基づく理論では限界がある。 ◆アリストテレス『二コマコス倫理学』の再解釈 アリストテレスの倫理学:人間の目指すべき、本来あるべき姿に近づけることが必要 ◆「徳」について ①プラクティス(実践)の徳 忍耐力、誠実さ、公正さ・・・行動における性質 ②人生の統一性をもたらす徳 勇気がある、忠誠心・・・「この人はこういうひとだった」といえるもの ③歴史や共同体において形成していく徳 年長者への尊敬、謙虚さ、協調性  ◆「物語論的自己同一性」 ・自分の人生を振返り、物語りとして語るときに「自分はこのような人間であった」と語るときに必要なもの ・近代主義的な人間観へのアンチテーゼ 個人主義的な人間観(共同体から切り離されたもの)や 自然科学的・物理的な人間観(身体と心を切り離したもの) ⇔過去の物語(人生、経験)を通じて、他者や共同体の中でコミュニケーションで成り立っている人間観

    28分
  2. 2024/12/14

    番外編ゲストEpi3『人生の意味の哲学入門』

    ゲスト回:今回のテーマの『人生の意味の哲学入門』の執筆者のひとりであり、某大学で「倫理学」を教えている俊ちゃんをお迎えして話していきます 【番外編・3回目 『倫理学』の旬のテーマから話していきます】 【動物倫理について】 ・倫理学のテーマでもモヤモヤするテーマの一つ。 ・いろんな立場や考え方、地域や宗教の文化的側面もある ・J.M.クッツェー(南アフリカの作家/ノーベル文学賞受賞)の小説形式のスピーチ/講演 「動物のいのち(The Lives of Animals)」 ・ピーターシンガーの反論やコーラ・ダイアモンドの解釈 ・地域の食文化も根深い ・ベンジャミン・フランクリンの例 ・小説のような形態だからこそ理解・表現できることもあるのかもしれない→理論は芸術や実例を抽象化する作用があり、そこからはみ出してしまうものもある 【理論と現実の行動・実践における『倫理学』が果たす役割】 理論と現実の行動について ・行動のチェックリストから「あなたは○○主義者」と見極める傾向を見極めるものってあるの? ・医療現場の中である「臨床倫理分割表」 ・小・中学校で学ぶ『道徳』と高校で学ぶ『倫理』と大学以降で学ぶ『倫理学』との違いは?

    29分
  3. 2024/11/21

    番外編ゲストEpi2『人生の意味の哲学入門』

    ゲスト回:今回のテーマの『人生の意味の哲学入門』の執筆者のひとりであり、某大学で「倫理学」を教えている俊ちゃんをお迎えして話していきます 【番外編・2回目の話題は「人生の意味」から「哲学をすることの意味」へ】 【哲学者のふたりが今後気になってるものは?】 ・長期主義(Long-termism)、効果的利他主義、Wellbeing ・実際に起きている社会・環境問題へのアプローチ。 【倫理学は「倫理を説く」のではなく、「説かれてる倫理を批判すること」】 ・哲学も批判的姿勢が大事。 ・多くの人が「これが人生の意味だ」と語ることに対して批判的な姿勢をとることに意義がある。 【哲学をすることで人生の意味を感じるとき】 ・考える、意味を知ることの喜び。 ・他者や社会に左右されない「考える」幸せ。 ・哲学や倫理学が誰かとつながるきっかけになる。 【「人生の意味」を問うことで生まれる場がある】 ・答えを見出すものではない。 ・過去の人物、違う地域、違う時代に生きてきた人物の生き方・考え方を知ることができる。 ・ここに集まった人々は「人生の意味」をどうとらえてる? 【哲学者の二人が哲学に興味をもったきっかけは?】 ・小説から哲学へ~人間の本質を知るために。 ・医学部志望から哲学科へ~ヴィトゲンシュタイン・永井均先生との出会い。

    34分

番組について

身近なテーマを哲学的に考察してみる番組。脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 勉強に身が入らない10代20代、どこにも居場所のない30代、惑いまくっている40代、人生の意味を見失った50代、素直になれない60代、道徳のかけらもない70代向け。 不定期にエピソード更新。長いエピソードの時は準備期間が空きます。 【ハイデガー/芸術作品の根源2ndシリーズ】 Lichtungについて気になった方はこちらもどうぞ:https://note.com/gas_t/n/n41c0acec1512

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