中村寿理の優しい漢方入門

ブヘサ中村固腸堂

石川県で明治初期から続く漢方薬店『ブヘサ中村固腸堂(なかむらこちょうどう)』の6代目店主・中村寿理が地元MROラジオで20年送り続けている番組【寿理のやさしい漢方入門】で放送されたアーカイブを、毎週月曜日の放送翌日に更新していきますので、是非ご視聴ください! 「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。 中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 石川県で薬剤師として初めて不妊カウンセラーを取得。店頭ではPMS、妊活、更年期などの婦人科のご相談をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広いご相談に対応しています。 身体のお悩み、漢方相談についてはHP、各種SNSにてお問い合わせください。

  1. 5日前

    頭はカッカ、足は冷え冷え。上半身の渋滞が招く「上実下虚」/2026年4月13日MROラジオ放送分

    東洋医学には「上実下虚(じょうじつかきょ)」という言葉があります。 これは、エネルギーや血液が上半身に渋滞し、土台となる下半身の力が不足している状態を指します。建物に例えると、土台が弱いために上がグラグラと不安定になっている様子であり、このバランスの崩れが心身の不調を招きます。 具体的な症状としては、めまいや頭痛、ひどい肩こりに加え、イライラや寝付きの悪さといった精神的な興奮が挙げられます。 特に現代人は、冷暖房の影響や運動不足、頭脳労働の過多により、理想とされる「頭寒足熱」とは真逆の状態に陥りがちです。加齢による筋力低下だけでなく、冷たい飲食物による内臓の冷えも、下半身の「温める力」を弱める原因となります。 この状態を東洋医学的に深掘りすると、生命力の源である「腎(じん/ホルモン・基礎体力)」が弱まり、ブレーキが利かずに「心(しん/脳・自律神経)」が暴走している状態といえます。エンジンの出力は落ちているのに、脳だけがアクセルを踏み続けているようなものです。 改善のためには、下半身の筋トレやウォーキング、足湯などで物理的に重心を下げる意識が大切です。 また、マッサージやリラックス法で解決しない根深い不眠やのぼせには、漢方薬で「腎(じん)」の働きを補い、ホルモンバランスや血流を土台から整えるアプローチが有効です。上半身の不快な症状にばかり目を向けるのではなく、体の「根っこ」を安定させることが、健やかな毎日への近道となります。

    7分
  2. 3月30日

    巡りを整える日々のデトックス/2026年3月30日MROラジオ放送分

    家を長持ちさせるために掃除が欠かせないように、人の体も日々の掃除、つまり「デトックス」が必要です。 東洋医学では、有害な化学物質だけでなく、体内に溜まった余分な水分や血液の滞り、炎症などもすべて「毒」とみなします。これらが滞ることで自律神経やホルモンバランスが乱れ、心身の不調が引き起こされるのです。 本来備わっている解毒機能を最大限に活かすポイントは、大きく分けて三つあります。 一つ目は睡眠です。中医学で「血は夜に肝に帰る」と言うように、肝臓の解毒システムは夜間に活発化します。特に深夜1時から3時の間に熟睡していることが、翌朝のきれいな血液を全身に巡らせる鍵となります。 二つ目は腸内環境の整備です。腸は有害物質を食い止める「第一の砦」であり、肝臓の解毒負担を軽減するパートナーでもあります。腸のバリア機能を高めることが、効率的な排泄に直結します。 三つ目はストレス管理です。慢性的なストレスは体内の炎症を促進し、巡りを停滞させます。過激な方法に頼るよりも、深呼吸や適度な運動、そしてミネラルなどの微量栄養素を意識した食事といった日々の養生こそが、最高のデトックスになります。 汚れを溜めてから大掃除をするのではなく、日々の習慣で「滞らせない」体づくりを目指しましょう。

    7分
  3. 3月23日

    40歳からのツヤ髪・ボリュームの鍵は、漢方の「血」と「腎」にあり/2026年3月23日MROラジオ放送分

    髪の印象は若々しさを大きく左右しますが、40歳を過ぎるとツヤの消失や薄毛、白髪に悩む方が増えてきます。 東洋医学では、髪や爪を「血の余り(血余/けつよ)」と呼びます。血液は生命に関わる臓器へ優先的に届けられるため、全身が潤い、十分に余りがあって初めて髪にまで栄養が行き届くからです。つまり、髪のパサつきや抜け毛は、体内の血液不足や「隠れ貧血」を知らせるサインでもあります。 また、髪は「腎の華」とも呼ばれ、老化やホルモンバランスを司る「腎」の状態を映し出します。加齢に伴い腎の力が弱まると、ホルモン分泌が低下し、髪の定着力や黒い色を保つ力が衰えてしまいます。漢方では、血を補い「腎」を強めるアプローチをとることで、老化のスピードを緩め、髪のボリュームやツヤを取り戻すサポートをします。 髪や爪は、いわば健康のバロメーターです。 35歳を過ぎたら早めに体の内側のケアを意識することで、更年期の不調予防にもつながります。「美容は健康の延長線上にある」と考え、血液を充足させ、腎を労わる生活で、健やかな美しさを育んでいきましょう。

    7分
  4. 3月9日

    心の不調、原因は「腸」にあり?心と体を結ぶ「腸脳相関」/2026年3月9日MROラジオ放送分

    脳と腸は「腸脳相関」という言葉があるように、互いに情報を交換し合い、双方向に影響を及ぼし合っています。 ストレスが胃腸症状を引き起こすだけでなく、腸内環境の乱れが不安感や抑うつといった精神面の問題に繋がることも、近年の研究で明らかになってきました。 実は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミンの多くは、腸内細菌によって合成されています。東洋医学では古くから、心と体は切り離せない「心身一如(しんしんいちにょ)」と考え、消化機能を司る「脾(ひ)」の衰えが、思い悩みやすさや決断力の低下を招くと見てきました。現代医学の知見と、中医学の伝統的な考え方は驚くほど一致しているのです。 漢方薬の構成も非常に合理的です。メンタルケアの処方に腸を整える生薬が含まれていたりと、体全体のネットワークを俯瞰してアプローチします。アレルギーや皮膚病、精神的な不調など、あらゆる悩み改善の鍵は「腸」にあると言っても過言ではありません。 腸内環境を整えることは、健やかな心を守ることにも直結します。日々の食事や生活習慣を見直し、体からのサインを読み解きながら、腸活を通じて心身を解きほぐしていきましょう。

    6分

評価とレビュー

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番組について

石川県で明治初期から続く漢方薬店『ブヘサ中村固腸堂(なかむらこちょうどう)』の6代目店主・中村寿理が地元MROラジオで20年送り続けている番組【寿理のやさしい漢方入門】で放送されたアーカイブを、毎週月曜日の放送翌日に更新していきますので、是非ご視聴ください! 「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。 中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 石川県で薬剤師として初めて不妊カウンセラーを取得。店頭ではPMS、妊活、更年期などの婦人科のご相談をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広いご相談に対応しています。 身体のお悩み、漢方相談についてはHP、各種SNSにてお問い合わせください。

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