53本のエピソード

気候変動の科学、倫理/正義問題を中心に、環境倫理/環境正義など、私たちの生活スタイルと密接な関係にある地球環境問題について書いています。

気候変動の向こう‪側‬ Kenji Miyajima

    • 科学
    • 4.3 • 14件の評価

気候変動の科学、倫理/正義問題を中心に、環境倫理/環境正義など、私たちの生活スタイルと密接な関係にある地球環境問題について書いています。

    気候ポッド 第53回 ~ リスナーさんと日常会話をしてみる ②: 広く受け入れてもらえる&効果的な気候アクションってあるの?

    気候ポッド 第53回 ~ リスナーさんと日常会話をしてみる ②: 広く受け入れてもらえる&効果的な気候アクションってあるの?

    今回のエピソードは、Just Stop Oilやラスト・ジェネレーションなどによる、ゴッホの「ひまわり」にトマトスープのような、非暴力の直接行動、いわゆる市民的不服従運動が話題になった際に、気候科学者や環境活動家からもあがった「そんなやり方じゃ受け入れてもらえない」「逆効果だ」「非効率的なやり方だ」という声を受けて、Twitterで募集した以下の質問への回答をとりあげて話をしています。

    【質問】気候変動対策を進めるために、①どんな抗議活動や発信方法が「広く受け入れてもらえる」と思いますか?

    また、②どんな抗議活動や発信方法が「気候変動対策を進めるために効果的」だと思いますか?

    一緒に考えながら聴いてもらえるとうれしいです。なにか思い浮かんだら、ブログへのコメント、メッセージ、TwitterへのメンションやDMなどお待ちしています。

    あと、Spotifyのスマホアプリ限定(デスクトップでは出てこない)なのですが、アンケート機能が追加されたので、『ゴッホの「ひまわり」にトマトスープをかけるなどの「非暴力の直接行動」「市民的不服従運動」についてどう考えますか?』という質問に6つほど回答を用意してあります。回答してもらえるとうれしいです。

    すべてをとりあげることはできませんでしたが、興味深い回答ばかりでした。ご協力ありがとうございました!

    +++++++++++

    「気候変動を日常会話に」を合い言葉に、通勤通学時、エクササイズや家事をしながら、お風呂などで構えずに「ながら聴き」をしてもらえるような、知識も意識も敷居も低い「3低ポッドキャスト」になっています。

    ポッドキャストやブログへのコメント、感想、意見、質問、リクエスト、リスナーのみなさんと共有したいメッセージなど、なんでも気軽にお寄せください。気候変動についてみんなで日常会話をしましょう!

    Twitter: Nico|Ken

    イントロ曲: Music by Music_Unlimited from Pixabay

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    • 52分
    気候ポッド 第52回 ~ 毎年数百万人の命を奪って利益を得る化石燃料産業とゴッホにトマトスープぶっかけ、過激なのはどっち?

    気候ポッド 第52回 ~ 毎年数百万人の命を奪って利益を得る化石燃料産業とゴッホにトマトスープぶっかけ、過激なのはどっち?

    今回のエピソードは、ゴッホの「ひまわり」にトマトスープをぶっかけて注目を集めた市民的不服従運動について話しています。

    まずはWikipediaから市民的不服従ってなんなのかを。

    『市民的不服従(しみんてきふふくじゅう、英語: civil disobedience)は、良心にもとづき従うことができないと考えた特定の法律や命令に非暴力的手段で公然と違反する行為である。

    市民的不服従は、よくある犯罪と異なり、法を破ることが正しいと確信して行われる。不正な法律(悪法)に従うよりも、良心に従って違反するほうを選ぶ。……誰もがわかるように公然と行い、追及する官憲から逃げず、逮捕を妨げようともしない。

    市民的不服従の特徴の一つは、逃げも隠れもせず逮捕され、処罰されることにある。違反から利益を得ようとはせず、むしろ進んで不利益を受ける。このため、本当は利己的な動機からしたことで、主張は後から付けた言い訳だろうというような勘ぐり・非難は封じられる』

    例としては、非暴力の抵抗を続けたガンジーや、公民権運動のマーティン・ルーサー・キング Jr.などが挙げられます。

    活動家たちは、いきなり名画に体を接着させたり、スープや食べ物をかけたりしたわけじゃありません。他の方法を全部試しても政府はパリ協定を満たす気候変動対策を講じてくれない。気候変動や食料危機の影響で失われていく命や、苦しい生活を強いられている貧しい人々、気候変動で深刻化していく未来を憂えるあまり、いても立ってもいられなくなって市民にできる最後の手段ともいえる市民的不服従に出ているんです。やりたくてやっている人はいません。

    そんな事情をどこまで理解しているのかわかりませんが、「名画を狙うなんて間違っている」「そんなやり方は逆効果だ」と、活動家を非難する声がほとんどだったような気がします。表面だけを見ると、たしかにそう感じるんですよね。

    でも、何十億円もするような絵画は、資本主義や貧富の差を象徴しています。また、ゴッホの「ひまわり」を所蔵している英ナショナルギャラリーは、化石企業との関係を批判されてきた過去があります。

    ポッドキャスト収録後に、活動家によってクリムトの「死と生」にオイルをかけられたオーストリアのレオポルド美術館もガス石油企業がスポンサーです。年間に数百万人もの命を奪って利益を得る産業がスポンサーをしている美術館の「死と生」に真っ黒なオイルをかける。メッセージはこれ以上ないくらいハッキリしていますよね。

    本当に逆効果なのか?活動家の目的は、メディアの注目を集めること。人々をイラッとさせて関心を引くこと。多くの人たちが気候変動を深刻な問題として捉え、世界中で会話が始まることを願っています。めっちゃ効果的じゃないですか?世界が思うツボちゃんになっちゃってるじゃないですか。怒れば怒るほど、メディアが取りあげれば取りあげるほど、この活動は続くと思います。

    ゴッホにトマトスープ後にイギリスで行われた世論調査では、66%の人が非暴力の直接行動を支持しました。専門家は、たとえ的外れに見えるようなものをターゲットにした直接行動でも、時間がたてば人々は根っこにある問題を見るようになると指摘します。また、非暴力の直接行動は人間が対象なので、「ゴッ

    • 51分
    気候ポッド 第51回 ~ YOUは何しにエジプトへ? COP27議長国の人権弾圧に沈黙する気候ムーブメントの危うさ

    気候ポッド 第51回 ~ YOUは何しにエジプトへ? COP27議長国の人権弾圧に沈黙する気候ムーブメントの危うさ

    11月6日から、エジプトのシャルムエルシェイクで、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が開催されます。

    そう、軍事独裁政権が市民を弾圧し、言論を封じ、活動家を投獄し続けているあのエジプトで、グリーンウォッシュと人権ウォッシュのショーが始まります。

    COP27が、気候正義問題ど真ん中なんですね。

    そんなこともあって、近年の気候ムーブメントを生んだグレタ・トゥーンベリさんは欠席を何度も表明。「最も影響を受けている地域の人々が参加するので、彼らの声が聞き届けられることが重要」と、今回のCOPで目玉になる「ロス&ダメージ(損失と損害)」の制度化を訴える開発途上国のMAPA(最も影響を受ける人々と地域)の声を邪魔しないために欠席することを示唆。実際、COP27に備えて、65カ国の開発途上国から約400人の青年活動家がチュニジアに集まり、大量排出国に「ロス&ダメージ(損失と損害)」を強く求める決意を固めています。そういう声を大量排出国側がかき消すのは環境正義に反するという思いがあるのでしょう。大量排出国側が善意の押しつけで代弁する必要もないですものね。途上国は声を持っているんですから。大量排出国の活動家は、COPとCOPの間の1年を利用して、自国で自国の政治にプレッシャーをかければいいと思います。COPの主役は、開発途上国の弱者です。

    それ以外にも、グレタはエジプトの軍事独裁政権によって不当に投獄されている6万人ともいわれる活動家たちへの人権弾圧や自由な言論やデモが規制されていることも、欠席の理由に挙げています。

    また、グレタさんは「数多くの人権侵害を犯している国の観光客の楽園なんて、私は行かない」とも発言しています。たしかに、シャルムエルシェイクはリゾート地で、貧富の差や差別という、気候変動の根本にある環境正義/気候正義問題を象徴するような場所ですよね。そこに世界中から集まった活動家たちが、気候正義を訴える。なんて皮肉な光景なのでしょうか。

    日本でもおなじみのナオミ・クライン氏は、世界の気候ムーブメントに対して、現地に行く行かないに関係なく、エジプトで弾圧を受けている活動家への連帯を表明するように呼びかけています。ほぼ無視されていますが。

    エジプト革命でリーダー的存在だった活動家、アラー・アブデル・ファタハ氏は、現在のシーシー政権がクーデターによって政権を強奪した2013年から、9年間のほとんどを獄中で過ごしてきました。彼は、200日以上ハンストを続けていて、COP27開催にあわせて、現在の1日100カロリーだけ栄養をとるハンストを、水だけに切り替えるそうです。そうすると、COPが終わるまで生きられないと言われています。

    彼の家族は、気候正義を訴える気候ムーブメントに対して、エジプトの活動家がそうしてきたように、権力に向かって声をあげるよう求めています。

    エジプトで起こっていること、それに対する反応などは、Twitterのモーメントにまとめてあります。チェックしてもらえば、流れがわかると思います。

    でもね。だれが何を言ってるかなんて関係ない話なんです。エジプトは、世界の活動家を歓迎する一方で、自国の活動家をCOP期間中のデモを計画しただけで逮捕しています。ダブルスタンダードもいいところです。気候正義がないがしろに

    • 1 時間22分
    気候ポッド 第50回 ~ 科学的でいこう!

    気候ポッド 第50回 ~ 科学的でいこう!

    今回のエピソードでは、科学って大事よねという話をしています。

    新型コロナの感染状況や死亡者の情報は、ポッドキャストを収録した8月24日時点のものです。収録時は、日本の新型コロナ感染者数も死者数も世界トップでした。

    NewsPicksの気候変動の科学に関するディベートは、だれでも冒頭の15分くらいを見ることができます。チェックしてみてください。

    さて、今回の話を通して、別にみんな科学者になれと言っているわけでも、科学を勉強しろと言っているわけでもなく、ただ生きていくうえで科学的な考え方をしたほうがいいと思うんですよね。

    だって、科学者になったとしても、その科学を扱う人間がろくでもなかったら、気候変動や新型コロナでコンセンサスのとれていない、政治的信条や世界観に基づく思い込みや願望を、事実のようにばらまくことになってしまいます。

    こんなことを個人がやらなきゃいけないのはおかしいのですが、そこでもしも自分が科学的に考えられれば、だれかの言っていることに根拠があるのかないのか、その根拠が科学者間で合意形成されたものなのか、Yahoo!ニュースのコメント欄や、Twitterでタマゴやアニメやネコのアイコンの人が「人為的温暖化はコンセンサスがとれていない」と言っているのはデマだってことを冷静に調べて判断できるようになります。

    悲しいことですが、今の社会は、命をお金に換えます。

    「経済を回す」は、あなたの労働や苦痛、健康や命をお金に換算することを指します。

    そして、弱者の命を「経済(お金持ち)」のために犠牲にします。

    科学的であることで、自分の命はもちろん、社会的弱者の命を守ることができます。

    搾取されたくなかったら、搾取したくなかったら、死にたくなかったら、殺したくなかったら、科学的でいきましょう!

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    • 24分
    気候ポッド 第49回 ~ テキサス州ダラスに1000年に一度の豪雨と洪水

    気候ポッド 第49回 ~ テキサス州ダラスに1000年に一度の豪雨と洪水

    8月21日から22日にかけて、テキサス州ダラスに230㎜以上の雨が降りました。多い地域では、400㎜を超えました。1000年に一度の豪雨と言われています。その影響で、ダラスのあちこちで道路が冠水、河川や湖に近い地域で鉄砲水が発生するなど、洪水被害も出ました。

    実にアメリカで発生した、5週間で5回目の1000年に一度の豪雨でした。ウォームアップが終わった気候変動が全力疾走をはじめた。そんな感じです。

    飛ばしすぎでバテて倒れろ。

    ダラスでどんなことが起こったかは、ぼくがギズモード・ジャパンに書いたリポートを読んでもらうのが早いと思います(めんどくさいわけではないぞ)。

    洪水が起こった地域の一部は、低所得層が浸水したトレーラーハウスから避難することに。州は災害宣言を出しましたが、被害額があるレベルに達しないと連邦政府からの援助を受けられないため、先行きは不透明です。弱者の救済が真っ先に行なわれるべきなのに、いつも後回し。

    記者会見でジャーナリストから気候変動の影響について尋ねられた、化石燃料産業から献金を受け取っている州知事は、気候変動という言葉を一度も使わずじまい。いったいだれを見て政治をやっているのやら。秋の知事選で落ちてしまえ。

    1000年に一度と聞くと、「ひとごと」「遠い場所で起こっていること」だと感じるかもしれませんが、地球規模で考えたときに、ほんのちょっとずれていれば、ぼくの地域が住む場所を追われていたかもしれません。

    1000年に一度の足音(雨音)が、ぼくには聞こえました。

    地球規模の壮大なロシアンルーレット、当たるまで続けますか?

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    • 21分
    気候ポッド 第48回 ~ ラブでロックな抗議をしよう

    気候ポッド 第48回 ~ ラブでロックな抗議をしよう

    今回のテーマは、「抗議をしよう」です。

    大きく言うと抗議ですけど、納得いかないことには納得いかないと声をあげていいんだよー、ということ。

    今回のエピソードでは、フランスで農地や洗車、庭への水の使用は制限したのに、ゴルフ場が水を使用するのはオッケーとしたのに対して、活動家がゴルフのカップにセメントを流し込んで抗議をした話を取りあげています。

    記録的な干ばつに見舞われて水不足なのに、アメリカのセレブはなーんも気にしないで芝生に水をあげまくっています。超過料金をとるらしいですが、数億円稼ぐセレブに「超過料金16万円です」と言っても、払う払うって言われておしまい。

    最近の出来事だと、組合結成が相次いでいる米スターバックスで、店舗の組合員リーダーが不当解雇されたことに抗議して、従業員全員が職場放棄した件が話題になりました。

    ロックですよね。

    より良い職場にしよう、世の中を良くしよう、弱者の尊厳を回復しよう、より公平な世の中にしよう、気候変動ちゃんと止めようとしてみろやコラ。抗議をする、声をあげる理由はさまざまだと思いますが、そこに愛があれば、その抗議はロックだと思います。

    ラブでロックな抗議をしましょう。

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    • 28分

カスタマーレビュー

4.3/5
14件の評価

14件の評価

聴きながら家事

3低の私でも理解できる!

気候変動、特に環境正義/気候正義についてとても分かりやすくお話されていてとても勉強になります。 沢山の人に聴いてもらいたいです。

温暖化ヒーロー

最高!

気候変動や地球温暖化に興味を持つ高校三年生です!
会話調でとてもわかりやすくお世話になっています!

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