
45本のエピソード

田中功起、言葉にする 田中功起
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4.7 • 6件の評価
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日本語で話す(あるいは書く)ということはいやおうなくローカルなものになる。なぜならそれは日本語を分かる人たちのために話したり書いたりしているということを意味しているからだ。もちろんそれは翻訳されることもあるだろう。だけれどもほとんどの発話は、そしてほとんどの文章は、翻訳されることもなく日本語のままぼくたちの目の前を流れていく。
それをぼくはネガティヴなものとしてとらえてきていた。でも、しかし、ぼくは日本語で話すし、日本語で考えている。それがたとえローカルな言葉であったとしても、ぼくはそのローカリティのなかで生きている。ならばその言葉の前で、日本語が分かる人たち前で、そのローカリティの中でしかできない会話をすることも必要だろう。そして、ぼくは、自分が話してみたいひとたちと真摯な会話をしてみたいと思う。ときに起こる編集者による不当な修正の手前で、ぼくたちの言葉をそのままのかたちで届けたいと思う。
http://kktnk.com/podcast/
*感想や質問などはこちらまで。kotoba@kktnk.com
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かなり間が空いてしまいましたが、森美術館でのアージェント・トーク、後半のQ&Aを公開します。聞き手は森美術館の片岡真実さんです。ここのところ忙しすぎました。
オリジナルの収録日:2011年7月29日、森美術館主催によるアージェント・トークにて。
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今回の「言葉にする」は、森美術館で行ったぼく自身のアーティスト・トークの様子をお送りします。ここ数年の近作について、じっくりと話しています。まずは前半の作品の話をどうぞ。
オリジナルの収録日:2011年7月29日、森美術館主催によるアージェント・トークにて。
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さて、金氏徹平くんとの最終回は、日本の現代美術について。
日本の現状はいい気もするけど、日本の現代美術がこうなったらいいってありますか、金氏くん?
話はその後、海外で受け入れられる日本のアートにおよびます。いまでもそれはステレオタイプなものが多くげんなりします。
ではまた次回まで。
オリジナルの収録日:2011年1月21日夜
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金氏徹平くんの5回目は美術史についてです。
ぼくらにとって美術史は重要なものです。そこには先輩たちの苦闘がきざまれているわけですから。
金氏くんはこのなかでひとりひとりがそれぞれの美術史を持てばいいという話をしています。そのとおりですね、過去の作品にはさまざまなヒントが転がっています。ぼくらはそれを繋ぐことで自らを律することができるのかもしれません。
オリジナルの収録日:2011年1月21日夜
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金氏徹平くんはいま、京都市立芸術大学の常勤講師をしています。この四回目ではそんな美術大学での教育について話してもらいました。
教育になにができるのか。金氏くんなりの教育方針とはどういうものでしょうか。それはひとつには環境を作ることであると。全員が作家になるわけではないので、それを前提とした上で、多様性を認め全員正解で全員不正解という状況を作ることが大切だと話しています。なかなか示唆的ですね。
オリジナルの収録日:2011年1月21日夜
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金氏徹平くんの三回目、今回は制作の話です。
最初に岡崎乾二郎さんと松浦寿夫さんによる『絵画の準備を!』(朝日出版社、2005年)をきっかけに話しをはじめています。イメージが先か、アイデアが先か。マチスとアンドレ・マッソンを軸に、制作をめぐって話はつづきます。
金氏くんは制作のルールをまず決め、そのルールを厳密に守ることで生じるきしみが重要だと話しています。これはおそらくあらゆるジャンルの制作において重要な意見ですね。
オリジナルの収録日:2011年1月21日夜
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