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YouTubeライブで毎月1回放送している「諫早湾干拓問題ラジオAIネット」をポッドキャストとして配信しているブログです。

諫早湾干拓問題ラジオAIネット Satoru Yajima

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YouTubeライブで毎月1回放送している「諫早湾干拓問題ラジオAIネット」をポッドキャストとして配信しているブログです。

    ラジオAIネット 第63回(2020年09月27日)

    ラジオAIネット 第63回(2020年09月27日)

    諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第63回「島原半島でのノリ養殖」ゲスト:篠塚光信さん(長崎県有明漁協)

    諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年9月27日に放送した第63回では、長崎県有明漁協の篠塚光信さんにゲストとしてご出演いただきました。

    篠塚さんがノリ養殖を営んでいる島原市有明町の沖合は、諫早湾からの海水が渦を巻くように強く流れる養殖に適した場所でした。しかし、1997年の干拓堤防の閉め切り後は下げ潮の時間が短くなって、「浮き流し」でのノリの生育が極端に悪くなりました。さらに、2008年から干拓地での営農が始まると、ノリの「芽流れ」がひどくなり、網が汚れるようになりました。篠塚さんは干拓農地の堆肥などから流れ出ている窒素分の過多が、ノリの生育不良の原因ではないかと見ています。

    堤防閉め切り前は3億円ほどあった長崎県のノリの生産高は、現在は1億円ほどに落ち込んでいます。福岡県や佐賀県よりも早い時期から干拓の悪影響を受け、現在も厳しい状況にある島原半島のノリ養殖の実情を、このインタビューから知っていただければと思います。

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    • 44分
    ラジオAIネット 第62回(2020年08月23日)

    ラジオAIネット 第62回(2020年08月23日)

    諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第62回「熊本県荒尾のノリ養殖」ゲスト:前田力さん(熊本県荒尾漁協)

    諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年8月23日に放送した第62回では、熊本県荒尾漁協の前田力さんにゲストとしてご出演いただきました。

    前田さんは有明海で諫早湾の対岸にあたる荒尾で、50年以上ノリ養殖を営んでいる漁業者です。前田さんのご両親は荒尾で初めてノリ養殖を始めた方だそうで、夏は観光地引き網もやっていました。今回の番組では少年時代の前田さんが地引き網からこぼれる魚で竹かごをいっぱいにしていた話や、地元では炭鉱で働くご主人よりもアサリをとっている奥さんの方が多く稼いでいたといった話など、有明海が豊だった頃の話をいろいろと伺いました。

    1997年の諫早湾の堤防締め切り以降は、荒尾でも潮流に勢いがなくなって、海にヘドロが積もり、海水の色も変わってしまったとのことです。特に西風が吹く時に、諫早湾からの排水が水面を滑るように押し寄せてくるそうです。かつて、高橋徹先生が行った潮流調査では、諫早湾から浮かべた10本のブイの半分が荒尾の方に流れてきました。

    前田さんは、コロナウイルスや豪雨は天災かもしれないが、諫早湾干拓での環境悪化は完全に人災だと思う、開門しなければ有明海の再生はないとおっしゃっていました。

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    • 38分
    ラジオAIネット 第61回(2020年07月26日)

    ラジオAIネット 第61回(2020年07月26日)

    諫早湾干拓問題ラジオAIネット第61回「諫早湾干拓と地元・森山町」ゲスト:村山茂樹さん(元森山町教育委員会学芸員)

    諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年7月26日に放送した第61回では、元森山町教育委員会学芸員の村山茂樹さんにゲストとしてご出演いただきました。

    長崎県北高来郡森山町(合併して現在は諫早市)と諫早市の小野地区は、諫早湾干拓の後背地として干拓事業の推進を求める農家が多い地域でした。いずれも江戸時代から干拓が少しずつ行われてきた場所ですが、島原半島の付け根の地峡部のため水が乏しく、昔から干拓地の水田は水路網に水を貯め込む構造になっていました。そのために大雨が降ると湛水被害が起きやすいという構造的な問題を抱えていたのです。

    昭和になってからの森山町の干拓も農業用水を十分に確保しないまま勧められ、その後も国や県は導水や排水の整備を怠ってきたことから、森山町の農家は、諫早湾干拓による調整池の淡水化や排水の向上といった、干拓を拡大した先にあるインフラに頼らざるを得ない状況に追い込まれていたのです。

    村山さんは、森山・小野の農民も、小長井の漁民も、諫早湾干拓事業のための「人質」に取られた人たちであり、「おかず」よりも「ご飯」を優先する日本の行政が、漁業者と農業者の対立という構図を作り上げ、海の環境破壊を生んできたと語ります。この人質や対立の構図は、新干拓地の入植農家と有明海の漁業者の間での開門問題においても、変わることなく続いているようです。地元の「人質」を救い出さない限り、この問題は解決しないというのが、村山さんのご意見でした。詳細はぜひ番組をお聴きください。

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    • 50分
    ラジオAIネット 第60回(2020年06月28日)

    ラジオAIネット 第60回(2020年06月28日)

    諫早湾干拓問題ラジオAIネット第60回「有明海の採泥調査」ゲスト:佐藤慎一さん(静岡大学教授)

    諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年6月28日に放送した第60回では、静岡大学教授の佐藤慎一さんにゲストとしてご出演いただきました。

    佐藤さんと長崎大学名誉教授の東幹夫さんたちは、諫早湾が干拓事業で閉め切られた1997年以降、毎年欠かさず有明海の採泥調査/ベントス(底生動物)調査を続けています。今年も、6月13日から17日まで調査が行われました。

    この調査で、有明海のベントスの減少傾向が続いていること、2002年の短期開門調査で海水が導入された時だけは、一部のベントスが急増したことが明らかになっています。それは2002年の短期開門で漁獲が増えたという漁業者の証言を裏付けるものです。

    これまでさまざまな有明海再生策が行われてきましたが、2003年から今年の調査まで、短期開門時のようなベントスの急増は一度も観測されていません。長年調査を続けることで、開門の効果や必要性の確証を得たと佐藤さんは語っています。

    今回の調査には漁民ネットの吉川多佳子さんと時津良治さんも参加しました。2人にもその時の様子などを話してもらいました。

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    • 37分
    ラジオAIネット 第59回(2020年05月24日)

    ラジオAIネット 第59回(2020年05月24日)

    諫早湾干拓問題ラジオAIネット第59回「営農者による開門訴訟」ゲスト:中原昌孝さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団)

    諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年5月24日に放送した第59回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の中原昌孝さんにゲストとしてご出演いただきました。

    干拓事業による諫早湾の閉め切りは、有明海の漁業だけでなく、干拓地での農業にも悪影響を与えています。干拓農地を囲む調整池には野鳥の餌が少ないため、カモによる農作物の食害が多発しています。また、調整池には気温の緩和作用がある海水が流入しないため、低温や高温による農作物の生育不良も発生しています。農地を管理している長崎県の農業公社は、これらの問題を省みないどころか、最近になって農地のリースに関する契約条件を厳しくしてきました。このような状況に不満を表明した入植者の松尾公春さんは、公社から農地リースの契約更新を認められず、立ち退きを求められています。

    松尾さんは被害の損害賠償と開門を求める裁判を起こし、昨年からはすでに干拓地から撤退していた営農者も原告に加わりました。この裁判によって、1/4もの入植者が撤退していながらも、これまであまり聞こえてこなかった干拓地での困難な営農の状況や、それまで営農者を「盾」として事業を推進してきた国や県の傲慢で無責任な姿勢が明らかになってきました。

    営農者訴訟を担当している中原弁護士は「農水省は干拓地での農業に支障が出るといって漁業者が求める開門を拒んでいるが、それに風穴を開けたのがこの営農者訴訟ではないか」と語っています。今回の番組で、「農業と漁業の対立」といった見方が誤りであることを、多くの皆さんに理解していただければと思います。ぜひお聴きください。

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    • 47分
    ラジオAIネット 第58回(2020年04月26日)

    ラジオAIネット 第58回(2020年04月26日)

    諫早湾干拓問題ラジオAIネット第58回「長崎地裁判決の科学的な問題点」ゲスト:堤裕昭さん(熊本県立大学教授)

    諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年4月26日に放送した第58回では、熊本県立大学教授の堤裕昭さんにゲストとしてご出演いただきました。

    2020年3月10日に、諫早湾内の漁業者による開門訴訟(第2・3陣)の判決が長崎地裁から言い渡されました。この判決では開門は認められず、漁業者側の敗訴となりました。堤さんは開門が命じられた佐賀地裁での裁判にも科学者として関わりました。その後の10年間で諫早湾干拓と有明海異変の因果関係に関する堤さんの研究はさらに進み、長崎地裁ではそれを元に証言されましたが、残念ながら判決には反映されませんでした。

    諫早湾では干拓堤防の建設による潮流速の低下により、海水が上層と下層に分かれる「成層化」が進行し、海底が貧酸素化して漁業への悪影響をもたらしています。しかし国は「成層期」である夏場に注目せず、年平均のデータで成層化に大きな変化がないと主張しています。また、有明海では流入負荷が減少傾向であるにもかかわらず、1990年代後半から赤潮が急増していますが、それは諫早湾の閉め切りが有明海奥部の海水交換も低下させて、有明海がかつてのような「強混合の海」ではなくなっているために起こっているのです。今回の番組ではこうした堤さんの調査研究の成果から、長崎地裁判決の問題点について指摘していただきました。

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    • 38分

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