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 本科目では、開発の理論と実践をローカルな<現場>に即して読み解き、当該地域にとって望ましい開発や開発支援のあり方を探求する。具体的には、開発をめぐる様々な理論を概観したのち、担当者を含め、ラテンアメリカ、アジアなどの現場で開発支援をしている団体・個人の実践活動を紹介し、受講生を交えて議論する。

開発とローカリズム 2011 Keio University

    • 社会科学

 本科目では、開発の理論と実践をローカルな<現場>に即して読み解き、当該地域にとって望ましい開発や開発支援のあり方を探求する。具体的には、開発をめぐる様々な理論を概観したのち、担当者を含め、ラテンアメリカ、アジアなどの現場で開発支援をしている団体・個人の実践活動を紹介し、受講生を交えて議論する。

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    担当者の自己紹介と、なぜ「開発とローカリズム」なのか

    担当者の自己紹介と、なぜ「開発とローカリズム」なのか

    担当者の基本的な考え方を知ってもらうため、最初にその研究歴・活動歴を紹介する。次に、本科目の目的・授業計画を紹介し、「開発」の起源とその意味、開発問題とともに生み出された「低開発」「第三世界」という概念(言説)について考察したのち、100年に一度といわれる経済危機の中にあってなぜ地域(ローカル)の力が求められているのかを議論する。課題文献(宿題として読んでおくこと):鈴木紀(2001)「開発問題の考え方」菊池京子編『開発学を学ぶ人のために』世界思想社山本純一(2009)「書評『南部メキシコの内発的発展とNGO――グローカル公共空間における学び・組織化・対抗運動』」『アジア経済』第50巻第8号参考文献:Escobar, Arturo (1995), Encountering Development: The Making and Unmakig of the Third World, Princeton: Princeton University Press.北野収(2008)『南部メキシコの内発的発展とNGO―グローカル公共空間における学び・組織化・対抗運動』勁草書房ヴォルフガング・ザックス編(1996)『脱「開発」の時代―現代社会を解読するキイワード辞典』晶文社(とくにG・エステバ「開発」の章)

    • 1 時間16分
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    近代化論と新自由主義

    近代化論と新自由主義

    開発は好むと好まざるとにかかわらず近代化を志向する。その近代化とは何か、そして現在の近代化論とでもいうべきネオリベラリズム(新自由主義)に関する議論を概観する。課題文献:富永健一(1996)『近代化の理論――近代化における西洋と東洋』講談社学術文庫ハーヴェイ、D.(2007)『新自由主義――その歴史的展開と現在』「第3章 新自由主義国家」作品社参考文献:二宮厚美(1999)『現代資本主義と新自由主義の暴走』新日本出版社M・フリードマン(1984)『政府からの自由』(西山千明監修、土屋政雄訳)中央公論社金子勝(1999)『反グローバリズム――市場改革の戦略的思考』岩波書店―――(1999)『反経済学――市場主義的リベラリズムの限界』新書館内橋克人・佐野誠編(2005)『ラテン・アメリカは警告する―「構造改革」日本の末来』新評論に所収

    • 1 時間21分
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    水俣病を考える

    水俣病を考える

    ゲストスピーカー:稲垣聖子氏(立教大学21世紀社会デザイン研究科)現在、開発により世界に広がる環境汚染は、深刻な問題を引き起こしている。水俣病事件は、日本が工業化を達成する過程で起こった事件であり、その先駆けとなった事件である。水俣病は、チッソ株式会社の工場廃水が原因で起こった有機水銀中毒で、現在も継続中の事件である。有機水銀の影響を受けた人たちは30万人とも言われているが、その全容は解明されていない。水俣病事件を出発点として現代の開発の問題について考えよう。参考文献: 石牟礼道子(2004)『苦海浄土』講談社文庫 原田正純(1972)『水俣病』岩波新書

    • 1 時間27分
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    映画『祝の島』纐纈あや監督とともに地域の問題を考える(予定)(グループワークかレポートかの選択締切)

    映画『祝の島』纐纈あや監督とともに地域の問題を考える(予定)(グループワークかレポートかの選択締切)

    ゲストスピーカー:纐纈(はなぶさ)あや氏(映画監督)纐纈監督からのメッセージ:2010年4月に『祝の島』が完成して以来、全国様々な場所に映画を届けてきました。訪れた先には必ずといっていいほど、地域で直面している問題がありました。原発、ダム、風力、基地、廃棄物処理場、高速道路、市町村合併、高齢化、過疎化…。それらは暮らしを根底で支えているはずの海や山や川の荒廃へとつながっていました。しかしそこには、祝島と同様に自分たちの愛すべき故郷を守りたい、元気を取り戻そうと奮闘している大勢の方々がいらっしゃいました。目に見える現象は違えど、それぞれが対峙している問題は大本でつながっているように思えてなりません。そして今、日本人として自然をどう捉えなおすのか、そこにこれからの鍵が あるのではないかと感じています。映画『祝の島』解説:瀬戸内海に浮かぶ山口県上関町 祝島(ルビ:いわいしま)。人口約500人のこの島では、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、何代にもわたり互いに助け合う共同体としての結びつきが営まれてきた。1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がる。「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」いう祝島の人々は、以来28年間反対を続けている。1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、私たちは何を選ぶのか。映画『祝の島』では、未来にいのちをつなぐ暮らしを描く。

    • 1 時間39分
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    第1〜2クールの小括

    第1〜2クールの小括

    第1回〜第4回の授業に対する質疑応答とディスカッションを行う。受講生はあらかじめ指定の課題文献を熟読しておくこと。

    • 1 時間39分
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    ポスト開発論

    ポスト開発論

    近代化論と開発主義を批判するポスト開発論を類型的に整理したのち、柳田国男と南方熊楠の思想や水俣での現地調査に大きく影響を受けた、鶴見和子の「内発的発展論」の意義とそれに対する批判、そして開発主義からの脱却をめざす「サブシステンス論」やヘレナ・ノーバーグ・ホッジの議論、そして持続可能な発展論を紹介する。参考文献:鶴見和子(1996)『内発的発展論の展開』筑摩書房――――(1999)『コレクション鶴見和子曼荼羅IX 環の巻 内発的発展論によるパラダイム転換』藤原書店郭洋春ほか(2005)『環境平和学―サブシステンスの危機にどう立ち向かうか』法律文化社岡本三夫・横山正樹編(1999)『平和学の現在』法律文化社郭洋春ほか(2004)『脱「開発」へのサブシステンス論―環境を平和学する! 2』法律文化社ビデオ『回生 鶴見和子の遺言 全2巻』藤原書店H・ノーバーグ・ホッジ(2003)『ラダック 懐かしい未来』(『懐かしい未来』翻訳委員会訳)山と渓谷社デイリー、H.E.(2005)『持続可能な発展の経済学』みすず書房 淡路剛久他編(2006)『リーディングス環境 第5巻 持続可能な発展』有斐閣

    • 1 時間23分

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