9エピソード

国立情報学研究所の研究者が、情報学に関連したさまざまなテーマについてわかりやすく解説します。第2回は「8語で論じる情報学」と題して8回の講座を開催させて頂きました。コーディネーター:北本朝展(国立情報学研究所)

「8語で論じる情報学」平成17年度市民講座 National Institute of Informatics

    • テクノロジー

国立情報学研究所の研究者が、情報学に関連したさまざまなテーマについてわかりやすく解説します。第2回は「8語で論じる情報学」と題して8回の講座を開催させて頂きました。コーディネーター:北本朝展(国立情報学研究所)

    • video
    武田英明「ブログ」

    武田英明「ブログ」

    Webは今、単に情報をみる仕組みから、ブログに代表されるようにコミュニケーションの仕組みとして、変わりつつあります。本講演では、このようなコミュニケーションの仕組みとしてのWebの過去と現在、そして未来についてお話します。
    Webはそもそも研究コミュニティにおける情報交換の仕組みとしては始まりました。その後、研究コミュニティの枠を超え、全ての人のツールとなっていきました。このことからわかるように、Webには元々コミュニティのためのツールとしての役割がありました。今多くの人々が使っているブログ、ウィキ、ソーシャルネットワーキングサービスもその役割の復活ともいえます。このような観点からこれらのツールの紹介をします。
    ブログは日本では日記の発展形として位置づけられますが、単に日記を公開するのではなく、人々の間でのコミュニケーションを促進する役割があります。ウィキは誰でも自由にハイパーテキストの編集に参加できる仕組みです。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は参加者間の関係を書くことで、参加者間の情報交換を支援する仕組みとして機能します。これらはみな、コミュニティの中でのコミュニケーションを支援する仕組みであり、現在これらが人気を集めているのは、我々がコミュニティのためのWebをいかに必要としていたかの証でしょう。
    さらに今後はよりコミュニティの中の絆を強くし、知識の共有や交換ができる方向へ進んでいくでしょう。その一つの試みがセマンティックWebです。セマンティックWebではメタデータを活用して、より高度な情報交換ができる仕組みを提供しようとしています。この観点からセマンティックWebの紹介をします。

    • 1 時間
    スライド資料:武田英明「ブログ」

    スライド資料:武田英明「ブログ」

    情報発信する人々はインターネットをどう変えるか

    • video
    佐藤真一「メディア検索」

    佐藤真一「メディア検索」

    家庭用デジタルカメラ・ビデオカメラやカメラつき携帯電話の普及、Web上の画像・映像情報の提供、ケーブルテレビ・デジタル放送・データ放送・ハードディスクレコーダなどの放送映像環境の革新などにより、個人が大量の画像・映像情報にアクセスできる時代がやってきた。こうした視覚メディアは、見ただけで多くの情報を得ることができ、かつ理解しやすい、すぐれた情報源といえる。こうした大量の画像・映像情報から、あたかもWebの検索エンジンを使うように、好きな情報を自由自在に引き出すことができれば、われわれの画像・映像の利用環境も大幅に便利になるものと考えられる。しかし、これは技術的には大変に難しい。大きな理由の一つは、われわれ人間は画像や映像を見て即座にその中身を理解することができるが、コンピューターにはこれが大変に難しいことがあげられる。それでは、どうすればいいのか。何が可能なのか。本講座では、画像や映像などの視覚メディアの検索のためにはどのような技術が必要なのか、それがなぜ困難なのかについて解説し、現在の研究の最前線では何が検討され、何が可能になってきているのかについて明らかにしたい。

    • 44分
    スライド資料:佐藤真一「メディア検索」

    スライド資料:佐藤真一「メディア検索」

    画像/映像メディアはどこまで検索できるようになるのか

    • video
    松本 尚「クラスタコンピューティング」

    松本 尚「クラスタコンピューティング」

    スーパーコンピュータと言えばクレイ博士が考案したベクター方式の計算機の代名詞でした。米国で考案された方式ですが、日本もこの分野での開発を精力的に進めて、ここ10年近くは日本製のベクター計算機が世界最高速のスーパーコンピュータの座を占めていました。最近まで、世界最高速の計算機システムの座を守っていた日本の地球シミュレータはベクター方式の計算機を複数組み合わせたシステムです。一方、1990年代より、半導体の高速動作の限界、開発費用の問題、発熱の問題から、単体の計算機を速くするのではなく、普通の計算機をたくさん束ねて全体で高い性能を達成しようというスカラー方式のスーパーコンピュータが登場しました。つい最近、地球シミュレータの性能を抜いた米国のブルージーンはまさにこのスカラー方式の計算機です。多くの実がなった葡萄の房(クラスタ)に例えて、スカラー方式は別名クラスタコンピューティングと呼ばれています。スカラー方式のスーパーコンピュータは中央演算装置としてパソコンのCPUを流用しています。逆に言えば、クラスタコンピューティングは複数台のパソコンを組み合わせるだけで、お手軽に実現できてしまいます。性能を高めるためには接続するパソコンの数を増やすだけでいいのです。本講座では、クラスタコンピューティングの仕組みを簡単に説明し、その利点や限界と将来展望について解説します。

    • 57分
    • video
    本位田真一「エージェント」

    本位田真一「エージェント」

    エージェントというキーワードが世の中に出現してから久しい。その間、様々なエージェントが登場してきた。そこで、本講座では、我々の研究内容を紹介しながら、現在、エージェントがどこまで身近になってきているか、どこまで人間の生活を助けてくれるのか、そしてエージェントが拓く新たな情報社会はどのようになるのかを具体例を交えて解説する。具体例としては、コンテンツをエージェント化することで、コンテンツ自身が作成者の意図に従って挙動し、コンテンツの不正利用から自らを守る「アクティブコンテンツ」、観光地などで、地理情報に不慣れな旅行客を適切にガイドする「ヒューナビエージェント」、携帯電話から、ユーザの意図に従った検索を適切に行う「Mobeet」などを紹介する予定である。

    • 57分

テクノロジーのトップPodcast

National Institute of Informaticsのその他の作品