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組織デザインにおける「スモールチーム(小部屋)」の重要性|CULTIBASE Radio|Management #109 CULTIBASE Radio

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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの109回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「組織デザインにおける『スモールチーム(小部屋)』の重要性」をテーマにディスカッションしました。




「組織デザイン」をテーマにシリーズでお届けしており、前回( https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/12293 )は課題の設定を行った。今回は、課題の解消のために、スモールチームの重要性について扱う。書籍『チームトポロジー』では、ソフトウェア開発職の人が理解しやすい形で、その内容が詳細に書かれている。ミナベは、ビジネス職の人たちにも理解できるように、今回のシリーズでお伝えしていく。
ソフトウェア開発の基本は「分業」と「調整」だと言われている。役割ごとに分業することで、効率的に仕事をできるようにするのだ。大きな仕事を小さな仕事に切り分けることを「分業」。小さな仕事を担当するスモールチーム同士が連携して大きな仕事に繋げることが「調整」である。
分業と調整の設計をするにあたって、これまでは大きなハコとしての組織の設計の効率性ばかりが重視されがちであり、スモールチーム(小部屋)の設計論はまとめられてこなかった。しかし、近年その理論も体系化され始めているとミナベは言う。
スモールチームの良さとは。人間には認知負荷の限界があり、認知負荷が高くなると、意思決定の効率性がどんどん落ちてしまう。そのため認知負荷の限界を超えないように仕事を担い、自律性や意思決定速度を落とさないことが重要である。スモールチームにおける人数の限界は8人程度だと言われている。その内で、複数の職能を持つ人を入れてコラボレーションを起こす「クロスファンクショナルなスモールチーム」を作ることで、自律性や意思決定速度を高めた状態で、取り組んでいくことが重要だとミナベは言う。
『チームトポロジー』では、スモールチームを大事にし、様々なスモールチームのあり方を提唱している。スモールチームの代表的な例として、ミナベは「ストリームアラインドチーム」と「イネーブリングチーム」を挙げる。前者はメインの価値の流れを作って価値提供をするチームを指し、後者はそのチームを支援する専門家集団を意味する。
組織の人数規模が何人になろうと、価値を発揮できるスモールチームを増やし続ける必要があるとミナベは言う。よくあるバッドパターンでは、人数が増えるとダイナミックでフォーマルな、ハコとしての組織設計に注力しすぎるあまり、スモールチームと全体設計が繋がらなくなることがある。常に敏捷性の高いスモールチームを大切にしながら、価値を発揮できるスモールチームを増やし続けることが重要だと、ミナベは語る。
人数規模が小さい最初のうちは、理想までのロードマップや組織構造を生煮えでいいから掲示し、その実現にメンバーが自律性高く向かっていく組織と文化の状態をつくることが重要だと言う。初期こそ、組織構造が価値に繋がっている感覚が得られやすい。だからこそ、組織構造の重要性をメンバーやリーダーに学んでもらう機会になるのだと言う。

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの109回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「組織デザインにおける『スモールチーム(小部屋)』の重要性」をテーマにディスカッションしました。




「組織デザイン」をテーマにシリーズでお届けしており、前回( https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/12293 )は課題の設定を行った。今回は、課題の解消のために、スモールチームの重要性について扱う。書籍『チームトポロジー』では、ソフトウェア開発職の人が理解しやすい形で、その内容が詳細に書かれている。ミナベは、ビジネス職の人たちにも理解できるように、今回のシリーズでお伝えしていく。
ソフトウェア開発の基本は「分業」と「調整」だと言われている。役割ごとに分業することで、効率的に仕事をできるようにするのだ。大きな仕事を小さな仕事に切り分けることを「分業」。小さな仕事を担当するスモールチーム同士が連携して大きな仕事に繋げることが「調整」である。
分業と調整の設計をするにあたって、これまでは大きなハコとしての組織の設計の効率性ばかりが重視されがちであり、スモールチーム(小部屋)の設計論はまとめられてこなかった。しかし、近年その理論も体系化され始めているとミナベは言う。
スモールチームの良さとは。人間には認知負荷の限界があり、認知負荷が高くなると、意思決定の効率性がどんどん落ちてしまう。そのため認知負荷の限界を超えないように仕事を担い、自律性や意思決定速度を落とさないことが重要である。スモールチームにおける人数の限界は8人程度だと言われている。その内で、複数の職能を持つ人を入れてコラボレーションを起こす「クロスファンクショナルなスモールチーム」を作ることで、自律性や意思決定速度を高めた状態で、取り組んでいくことが重要だとミナベは言う。
『チームトポロジー』では、スモールチームを大事にし、様々なスモールチームのあり方を提唱している。スモールチームの代表的な例として、ミナベは「ストリームアラインドチーム」と「イネーブリングチーム」を挙げる。前者はメインの価値の流れを作って価値提供をするチームを指し、後者はそのチームを支援する専門家集団を意味する。
組織の人数規模が何人になろうと、価値を発揮できるスモールチームを増やし続ける必要があるとミナベは言う。よくあるバッドパターンでは、人数が増えるとダイナミックでフォーマルな、ハコとしての組織設計に注力しすぎるあまり、スモールチームと全体設計が繋がらなくなることがある。常に敏捷性の高いスモールチームを大切にしながら、価値を発揮できるスモールチームを増やし続けることが重要だと、ミナベは語る。
人数規模が小さい最初のうちは、理想までのロードマップや組織構造を生煮えでいいから掲示し、その実現にメンバーが自律性高く向かっていく組織と文化の状態をつくることが重要だと言う。初期こそ、組織構造が価値に繋がっている感覚が得られやすい。だからこそ、組織構造の重要性をメンバーやリーダーに学んでもらう機会になるのだと言う。

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