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59 episodes
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眠れぬ夜に安らぎを〜泉鏡花の妖し(あやかし)物語 波華〜namika〜
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- Fiction
心がざわめいて眠れない夜。そんな時には、美しい言葉の子守唄を聴いてみませんか。
明治・大正・昭和初期にかけて薫り高い名作のかずかずを紡いだ作家、泉鏡花。
その作品の朗読を、四季折々の自然の音に乗せて送ります。幻想的な作品から日常を描いたエッセイまで。
鏡花ならではの耽美な世界と日本のたおやかな情緒をお楽しみください。
ホームページでもコンテンツを公開。
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【小村雪岱】初めて鏡花先生に御目にかかつた時【泉鏡花にまつわるエッセイ】
小村雪岱 「初めて鏡花先生に御目にかかつた時」
初出 「図書 第5年第50号 泉鏡花号」(昭和15年)
泉鏡花にまつわる人々の目を通した鏡花像をご紹介。
著者の小村雪岱(1887〜1940)は、大正期から昭和初期にかけて活躍した日本画家・版画家。挿絵に装丁、舞台美術においても数々の名作を遺している。
初めての泉鏡花本の装丁は「日本橋」(大正3年)。
滔々と流れる川を行き交う舟、両岸にずらりと立ち並ぶ立派な蔵。賑わう街の様子が明るく淡い色調で描かれ、その中を色とりどりの無数の蝶が乱れ飛ぶーーー
表紙から裏表紙にかけて一面に描かれた風景は見事に鏡花作品の世界観を表し、以後も雪岱は鏡花本の装丁を数多く手がけた。
今作品は雪岱が鏡花との出会いを回想したエッセイで、画学生時代の鏡花作品との出会いから始まり、本人との相見える瞬間をクライマックスシーンとして結ばれている。
当時鏡花の一ファンであった小村青年の運命を大きく動かした偶然。
それらのエピソードが敬慕の情をもって語られた一編。 -
黒猫・その23 泉鏡花
【明治28年発表】
「黒猫・その22」
https://podcasters.spotify.com/pod/show/u6c34u6708/episodes/22-e29srqf
のつづき。
お小夜を守り切り、ともに山を下りたお島は、その足で画師の二上秋山の家を訪ねる。
お互いに思い合うお小夜と秋山を引き合わせたお島は、秋山宅の座敷を借りてお小夜の髪を結い始めた。
仕上がった髪形を見てお小夜は驚く。それはお島一世一代の贈り物でもあった―――
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蓑谷 泉鏡花
【明治29年発表】
蛍を追いかけいくうちに友人とはぐれ、迷い込んだ蓑谷。
美しい女神が護るその場所では蛍を獲ってはならないーー母親からの教えに背いてしまった「私」の前にすらりと立つ女性が現れる。
湧き出でる水に支配された宵の魔所。
蒼茫の中から浮かび上がる美女。
蛇や仏を思わせる、侵し難くも不気味な風景と、神とも妖ともつかぬ山姫との邂逅。
どうしても蛍が欲しくてたまらない「私」は、蓑谷の主に冀(こいねが)うのだったーー
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黒猫・その22 泉鏡花
【明治28年発表】
「黒猫・その21」のつづき。
自らが犯した罪を悔いるお島。
お島自身が富の市の妻となることで
富の市(とみのいち)の
お小夜への邪な企てを何とか踏みとどまらせようとするも
命懸けで想いを遂げようとする富の市には通用しない。
思い詰めたお島は決死の覚悟である行動に出るのだった―――
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黒猫・その21 泉鏡花
【明治28年発表】
「黒猫・その20」のつづき。 お島はお小夜の想いに胸を打たれ、富の市にお小夜を諦めるよう詰め寄る。
本懐を遂げんとする目前の富の市は必死で抗うが、お島の決意は固い。
お島はお小夜と富の市を前にして、自身の苦しい恋心とお小夜に寄せる心の間で揺れ動く胸の内を語るのだった―――。
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黒猫・その20 泉鏡花
【明治28年発表】
「黒猫・その19」のつづき。
富の市の執念から逃れられないと観念したお小夜は
心に秘めていた思いをお島に語りだす。
お小夜には想い人があることを知ったお島は
片恋の苦しさを知る同士として
心を動かされるのだった
さらにお小夜が恋焦がれる相手の名前を口にすると
お島は青ざめ、震えるのだった---
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