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不思議なことに日本人は節約が好きな人が多いようです。特にここでいう知識人や女性の方の中では固く「節約は善」と信じている人が多いようです。でもそれには深い陰謀があること、自分の財布を狙っている人たちの一種の作戦であることについて整理をしたいと思います。(全4回)

「節約」ってなんだ? 武田邦彦

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不思議なことに日本人は節約が好きな人が多いようです。特にここでいう知識人や女性の方の中では固く「節約は善」と信じている人が多いようです。でもそれには深い陰謀があること、自分の財布を狙っている人たちの一種の作戦であることについて整理をしたいと思います。(全4回)

    他人に勧められるようなことか?(4)

    他人に勧められるようなことか?(4)

    不思議なことに「環境のための節約」などできないし、「自分が得するための節約」なら人に威張ることもありません。それなのに知識人や主婦など、一見して真面目な人が他人に節約を勧めたり、「節約は大切なことよ」などと言ったりしています。錯覚とは恐ろしいものですね。



    でも、ここまで話をしてきたように、「節約」は不道徳です。弱いものをイジメ、若い人の才能をつぶし、日本が衰退するのですから、良いはずはありません。そして日本の文化と言われる「もったいない」というのは物を節約することではなく、「私のようなものに、そんなこともったいない」という謙虚な心であって、物に関係する言葉ではないのです。



    「もったいない」は「高貴な方からそんなお言葉をかけていただいて、もったいない」ということで、日本文化には、「心を大切にする」というのはありますが「物を大切にする」(無駄に捨てないということは含まない)という文化はありません。



    その証拠の一つがお正月のおせち料理で、そこには大漁(魚をふんだんに食べる)、豊作(お米を腹いっぱい食べる)、金銀財宝(ぜいたくな生活をする)、子だくさん(子孫に恵まれる)などの思想が詰まっています。



    また七福神の船を見ると、海面には鯛がはね、富士山がそびえ、船の中には金銀財宝、豊かな食糧に満ちています。日本文化は「金がまぶしい国、ジャパン」だったであって、決して縮こまった国ではなかったのです。



    なぜ、私たちの祖先はなぜ「繁栄」の方が良いと考えたのでしょうか? もし私たちの周りに一切の「敵」がなく、世界で日本人だけが住んでいれば、日本が「繁栄」しても「衰退」しても同じなのですが、日本の周りには「危険」と思っていたほうが良い日本人ではない人たちが住んでいます。



    私たち大人はそれでも良いかも知れませんが、国土のように継続的なものは自分の世代だけではなく、次世代のことも考えなければなりません。(国の力=人口×活動量=エネルギー消費量)



    私たち日本人は「無駄をしない」ということと、「明るく楽しい生活」をどうしたら調和することができるでしょうか?



    第一に、お金を国家にとられないことです。



    誠実な国民なら、「耳触りのよい言葉を使って(節約、もったいないなど)、国民に貯金を促し、そのお金で政府財政を赤字にして、それが増税になる(事実としてそうなった)」という専門家やNHKの誘導に加担しないようにしたい。
    このことを私は6年ほど前「国債を買ってはいけない」という本を東洋経済新社から出し、専門家からバッシングを受けたが、「節約していると政府の借金が増えるから増税になる」と書いたことがバッシングの原因となった。今から考えると、彼らの作戦に対抗したことになっていた。



    第二に、年金は崩壊することを前提に財産を持っておくことです
    だからと言って貯金が不要なわけではない。「積み立て型年金」は厚労省の計画通り崩壊し、「賦課型年金(若い人が払う)」も少子化で崩壊する。成功する年金制度はまだできていないので、私たちは自衛のために若いうちから、ファンドなどを良く選んで老後に備えておく必要が

    • 8 min
    他人に勧められるようなことか?(3)

    他人に勧められるようなことか?(3)

    節約も3回目になりますが、少し立ち止まって考えてみたいと思います。



    ある環境のシンポジウムで女性の大学の先生とご一緒の時がありました。その先生が「節約は大切だ」と言われるので、「私はこの歳になるまで女性の人で、環境のために節約している人を見たことがないのですが、先生はどのような方法で節約しているのですか?」と聞きました。



    これだけでは唐突なので、「ある主婦が月30万円で家庭を切り盛りしているとします。家族で節約して27万円で済んだので、3万円を銀行に預けたとしましょう。銀行は金庫にお金を入れておくわけではなく、すぐ社長に貸しますから、そのお金は使われてしまいます。環境(資源の消費、電気の消費など)は誰が使ったかは関係がありませんから、それで30万円分は使われてしまいますね。また銀行に預けた人は後にそのお金を引き出して使いますから、結局33万円が使われます。ずいぶん、環境を汚しますね。」



    「もともと銀行というところは社会のお金の回転を良くして消費(生産)を増やすためにある機関ですから、銀行に貯金するのは節約と反することです。つまり、現代社会では収入を減らす以外に節約する方法がないのですが、先生はどうされているのですか?」とお聞きしました。



    その先生は誠実な方で、質問にはお答えにならず、真っ赤な顔になって下を向かれていました。「節約している」というのはウソなのです。節約しているといわなければ「良い子」になれないので、そういっているだけです。現実にはほとんどの人が「節約しよう」と言って、その実は「節約して余ったお金で「自分」が別のことをしよう」とか、「お金が足りないから節約しているだけ」ということに過ぎないのです。



    私の経験ではお金持ちで節約している人はいません。年収300万円なら300万円を使うか貯金していますし、3000万円から3000万円を結局使っています。だからしいて言えば、「節約している人」というのは収入の少ない人ということになりますが、「環境を大切にしなければならない。節約は良いことだ。それは日本文化だ」という人で「給料を下げてくれ」という人も見たことがありません。



    知識人というのは中途半端に頭が良いので、「資源が足りないから節約しろ」というので、「アメリカも中国も節約していませんよ。日本人だけが節約してどうなるのですか?」とか「私は資源の専門家ですが、石油系の資源は1万年はあります」というと、「私は物質のことを言っているのではない。精神的なことなのだ」とそれまで言っていたことと180度ちがうことを言って、素早くすり抜けます。



    その意味では、高給取りで知識人ほど「ウソ」をついて、自分は結果として物を多く消費しているのに、他人に「節約」を呼びかけるということをしているのですから、厳しく言えば「節約が大切だという人は偽善者だ」ということにもなります。



    また、私たちはグローバリゼーションの中にいるのですから、他国とあまり大きく違うことをして苦しむことはないと思います。もし石油が枯渇するなら、アメリカや中国が節約しないと、日本人が節約しても全

    • 15 min
    他人に勧められるようなことか?(2)

    他人に勧められるようなことか?(2)

    節約には、1)物を節約する、2)人生の時間を節約する、のどちらかがあって、まず「物は人のためにある」という原則を立てれば、「物を節約して人生を無駄にする」というのではなく、「物をふんだんにつかって人生の時間を節約する」のが正しいと考えられます。



    つまり、人間の一生の時間は決まっているので、その間に自分の人生を大いに謳歌するのが正しいと考えられます。この「謳歌」というのはどういう形でも良いのですが、少なくとも「物」に縛られないようにすることが人を大切にすることになるでしょう。



    江戸時代のような生活をして、毎日、井戸から水を汲み、裏庭に行って薪を切ってきて竈に火をつけ、ご飯を炊いたりおかずを煮たりすれば、それで半日は過ぎてしまいます。家電製品がなければ家事の時間は大変ですし、自動車がなければ病院に行くにも一苦労です。東京まで新幹線で行かずに東海道五十三次で行けばそれこそ大変なことになります。



    現実にはそんなことはありませんが、「節約」といって、分別したり、わずかな水を節約したり、包み紙を減らしたり、石油は枯渇しないのにレジ袋をもらわなかったり、電気はたっぷりあるのに冷房温度を高くして熱いといってぐったりしたり、それぞれ一つ一つのことは小さなことですが、人生はずいぶん短くなります。



    それでも人生ですることがないという人はそれでも良いかも知れません。でも、本当は自分の人生ですることがないと思っている人でも、秋には紅葉を見に家族と楽しい一泊旅行に行ったり、野球や競馬の好きな人は1週間に1度ぐらいは仲間と野球観戦や競馬で楽しんだり、あるいは音楽、仲間との飲み方、買い物、私なら執筆など人生を充実して送ることはできると思います。



    日本人の所得はフランスと同じですが、フランス人の1年の平均有給休暇は32日、日本人8日。フランス人の1年の家族や友人との旅行がホテル20泊、日本人1泊2日。「節約」という言葉は、実はフランス人並みに豊かな生活を送ることができるはずの日本人からお金を取り上げる言葉だったのです。



    これまで知識人の言葉に惑わされて「節約は大事なことだ」と言った人はこの際、よくよく考えてみたほうが良いとおもいます。それは人の人生を奪うことになるからです。また経済的には「自分がもらったお金が次の人の収入になるように使う」ことが大切で、貯金は(全体の消費が落ちているときには)経済の活性化にも役立たちません。つまり「消費」は悪いことではないのです。



    ところで、私たちは「なにが正しいか」を考えるときに、「世界全体」や「自分と違う人たち」のことも考慮しなければなりません。たとえば、すでに50歳を過ぎた人が「俺の若い時代は散々、暴れたものだ。もういい」、「バブルの時はすごかったよ。毎日、ゴルフして飲んでいた」と言ったかと思うと、「節約は大切だ」という。それは「自分は散々、活動したり遊んだりしたので、もういい」と言っているだけで、それに影響されて若い時間を活動できなかった若者のことが念頭にないように感じられます。



    また、家庭生活中心で穏やかな人生を送っている人は、それ

    • 11 min
    他人に勧められるようなことか?(1)

    他人に勧められるようなことか?(1)

    不思議なことに日本人は節約が好きな人が多いようです。特にここでいう知識人や女性の方の中では固く「節約は善」と信じている人が多いようです。でもそれには深い陰謀があること、自分の財布を狙っている人たちの一種の作戦であることについて整理をしたいと思います。



    1956年から1990年までに政府が「高度成長」や「バブル経済」と言っていたころは、マスコミも日本人も「三種の神器」などという標語を使い、どんどん物を買い、消費して、生活を充実させていったのですが、1990年代に経済が停滞すると「節約」や「もったいない」という人が増えました。



    「バブル」から「もったいない」へ変化したのですから、生活信条が180度違います。それも「考えがない」とか「チャライ」と批判される若者ならまだわかりますが、中年の分別ある知識人が真逆になるのですから、驚きです。



    もともと1956年から続いた日本の高度成長というのは、「ヨーロッパ並みの所得、ヨーロッパ並みの質の高い生活」だったのですから、1990年に「ヨーロッパ並みの所得」が得られるようになって、日本人の生活の目標は「つつましい生活」ではなく、「質の高い生活」でした。



    ところが(知識人に作戦があったのですが)、社会は急に「節約ムード」になり、同時に年金が崩壊し(これも作戦でした)、日本人は将来の不安に駆られて貯金をしはじめました。



    収入が減ったり、将来が不安で貯金するなら特に問題はないのですが、思想的に貯金を始めたのです。ところが、所得は高くなったのは「質の高い生活」にしようと頑張ったのです。でも、頑張って、日本人の平均の所得がちょうど目的通りになった時(おそらく1,2年の間)に、日本の偉いといわれる知識人のいうことが180度変わったのです。



    それまでが「バブル」だったのですから、石油が枯渇するという話も、ゴミがあふれるという話も、さらには「地球が温暖化する」という話も、ありませんでした。もともとそれらのことが海外でいわれていなかったわけではなく、1972年にはメドウスが「このまま消費生活すると21世紀に世界は破壊する」と言っていましたから、それから20年も経っていましたし、温暖化を防止する国連のIPCCができてから10年以上も経っていました。温暖化も石油の枯渇も今以上に盛んに言われていたのに、バブルだったのです。



    それでも、なぜ日本の知識人は「もったいない」と言い出したのでしょうか? それは貧乏だった自分が、「収入が高くなって楽な生活ができる」ようになったからです。自分が豊かになると、まだ生活が苦しい人がいるのにコロッと変わるのが知識人というものですから、この変化は当然でもあります。



    この後、知識人は二つの作戦に出ます。一つは自分は所得の多くを使い、その他を貯金して「質素に生活している」ということを他人に見せて、さらに他人に「地球のために節約しろ」と指導します。そのために使われた言葉が「もったいない」、「日本文化」、「石油の枯渇」、「温暖化」、「ゴミがあふれる」というものでした。



    これらの一つ一つは一般の人にわかりにくいの

    • 9 min

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