61 episodes

★隔週水曜・夜10時更新予定★
九州在住の兼業占い師<おぎ>と東京在住の編集係<たま>。
高校からの親友ふたりが、古典のこと、平安貴族のこと、
日本語という言語のことなどあれやこれやと語ります。

古語やら古典の登場人物やらがちょいちょい顔を出すのがおぎたま流。

Podcastから聞こえる顔の見えないおしゃべりは、几帳の向こうで盛り上がる
平安時代の女房たちの会話よう・・・?
時代をひらりと飛び越えて、今日も局(つぼね)にやって来た私たち。
「あのね、あのね・・・」と30年変わらぬトークを耳そばだててお聞きあそばせ。

※語注※
局(つぼね):
平安時代の貴族の屋敷の一室のこと。後に「お局様」などと人物を示す言葉として転用される。このことについてはいつか熱く語りたい。
几帳(きちょう):
平安時代の可動式のパーテーション。今も神社の神殿などには置いてあって、心ときめく。ついつい見ちゃう。いつか浮舟ごっこがしたい。
友がたり:
おぎたまの造語。友達同士が語り合うこと。
 
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
※内容は諸説あります。

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ご質問などはこちらへ
https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone

つぼねのあのね〜几帳の向こうの友がたり‪〜‬ おぎたま

    • Leisure

★隔週水曜・夜10時更新予定★
九州在住の兼業占い師<おぎ>と東京在住の編集係<たま>。
高校からの親友ふたりが、古典のこと、平安貴族のこと、
日本語という言語のことなどあれやこれやと語ります。

古語やら古典の登場人物やらがちょいちょい顔を出すのがおぎたま流。

Podcastから聞こえる顔の見えないおしゃべりは、几帳の向こうで盛り上がる
平安時代の女房たちの会話よう・・・?
時代をひらりと飛び越えて、今日も局(つぼね)にやって来た私たち。
「あのね、あのね・・・」と30年変わらぬトークを耳そばだててお聞きあそばせ。

※語注※
局(つぼね):
平安時代の貴族の屋敷の一室のこと。後に「お局様」などと人物を示す言葉として転用される。このことについてはいつか熱く語りたい。
几帳(きちょう):
平安時代の可動式のパーテーション。今も神社の神殿などには置いてあって、心ときめく。ついつい見ちゃう。いつか浮舟ごっこがしたい。
友がたり:
おぎたまの造語。友達同士が語り合うこと。
 
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
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    光る君へ日記 第20回 「望みの先に」

    光る君へ日記 第20回 「望みの先に」

    先週の予告で高畑定子(藤原定子・高畑充希さん)が刃物を持つ様子が流れましたが、これを見たおかげで暗くて重い気持ちで1週間を過ごした「光る君へ」ファンも多かったと思います。そして放映された後の今、おたまの心中を思うにつけ、涙が袖を濡らすのです。

    1000年の時を経てもなお、日本の文学史に名を刻む清少納言と紫式部をして、木の枝を持たせ、庭に隠れさせ、そのシーンを目撃させるというのは、NHKも罪深きこと限りなし。なんてことしてくれるの?!という想いを持たざるを得ないよね。とても重くて辛いシーンなのに、二人のことが気になって集中できないという二重三重のトラップに苦しみました。

    岸谷為時(藤原為時・岸谷五朗さん)の就職、秋山実資(藤原実資・秋山竜次さん)の活躍、吉田詮子(藤原詮子・吉田羊さん)の自作自演、三浦伊周(藤原伊周・三浦翔平さん)の地団太と、今回も見どころ満載、胸いっぱいのまま、つぼねに集いました。

    さあ、友がたりをいたしましょう、存分に。



    <今回配信の注意>

    ※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。

    ※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。



    <おぎ注> 

    伊周の呪詛:栄花物語には「皇族しか行ってはいけない呪いを臣下である伊周がこっそり行っていた(おぎ訳)」とある。

    「源氏は息子を信用していない」:源氏の息子である夕霧は、こっそり覗いた紫上の美しさに心惹かれ、しかもそれを源氏に気付かれたため、源氏は夕霧を警戒していた。源氏は女性の悩みには疎いが、こういう警戒心は鋭い。

    ※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意!



     <参考>

    「光る君へ」NHK 公式HP  https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/ 

    ・ダイジェスト映像はこちらでご覧になれます

    https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pR0gv9aQzJ/ 



     【用語集】第20回より 省試/文章博士 ほかhttps://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p6qAJKZb16/



    <出典>

    『ビギナーズ・クラシックス日本の古典・権記』 藤原行成著 倉本一宏編 角川ソフィア文庫https://www.kadokawa.co.jp/product/322103000169/

     「栄花物語 上」 岩波書店 日本古典文学大系

    ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。

    ※内容は諸説あります。

     

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    をしへて! 倉本一宏さん ~漢詩ではない? 越前守となった藤原為時の詩の謎!https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pOe5PADJ0O/

    • 57 min
    #30 蜻蛉日記 妄想キャスティング

    #30 蜻蛉日記 妄想キャスティング

    大河ドラマ「光る君へ」が残りおよそ30回というところまで進んでおります。その毎回を存分に楽しんではいるのですが、たまの心にくすぶるのが「道綱ファミリーのストーリーをもっと取り上げてほしい!」「サイドストーリーを語りたい!」という想いです。

    ドラマの中では酸いも甘いも味わい尽くした熟年夫婦として描かれた藤原兼家と道綱の母ですが、若い頃はどんなふたりだったのでしょうか?

    杉本苑子さんの『私家版かげろふ日記』を読んだおぎとたまには、それぞれどんなストーリーが心に残ったのでしょうか?お互いのお気に入りシーンを友がたりいたします。

    おぎたまの大好物「妄想キャスティング」もしましたのでこちらもどうぞお楽しみに。

    ではでは、今宵も几帳の向こうで耳をそばだててくださいませ。



    <時のしおり>

    (00:00)  あと30回?まだ30回!

    (03:19)  蜻蛉日記はどこがすごいのか

    (07:35)  おすすめの現代語訳本

    (10:19)  段田兼家&財前寧子カップルもいいですが

    (12:38)  妄想①美男美女・華やか喧嘩カップル

    (17:00)  夫婦で双六!兼家のご機嫌取り

    (20:50)  妄想②史上最大!ツンデレ女とそつなし男

    (25:44)  “正妻扱い”でご機嫌♪からの・・・

    (28:32)  道綱母は何のために日記を書いたのか

    (32:29)  蜻蛉日記は自分を映す鏡なり

    (35:35)  素直になれぬ道綱母的な人へ

      

    <おぎ注>

    青本・青:岩波書店の「新日本古典文学大系」というシリーズ物。古典を学ぶための基本である原文が載っている。自室の本棚に並ぶ様を見るだけでおぎはニヤニヤしてしまうほど大好きだ。

    末摘花(すえつむはな):源氏物語に登場する不細工キャラの姫君で「ザ・待つ女」の代名詞。

    ※おぎがわかりやすく説明しているだけなので、テストに書いてもマルはもらえませんのでご注意ください!



    <参考文献>

    『私家版かげろふ日記』杉本苑子 講談社文庫

    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000202419

    電子版はこちら → https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E5%AE%B6%E7%89%88-%E3%81%8B%E3%81%92%E3%82%8D%E3%81%B5%E6%97%A5%E8%A8%98-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%89%E6%9C%AC%E8%8B%91%E5%AD%90-ebook/dp/B07TGGYY8W

    「土佐日記・蜻蛉日記・紫式部日記・更級日記」岩波書店 新日本古典文学大系



    ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。

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    • 40 min
    光る君へ日記 第19回 「放たれた矢」

    光る君へ日記 第19回 「放たれた矢」

    おたまは激怒した。「矢が放たれるまでが長すぎる!!!!」と。いや、確かに、矢がなかなか放たれなくてやきもきはしましたけれども、今回もそのやきもきを忘れるほどの盛りだくさんな内容でございませんでした?本郷花山(花山院・本郷奏多さん)の竜顔も素敵でしたし。

    今回の伊周は本領発揮といったところでしたね。妹である中宮・高畑定子(藤原定子・高畑充希さん)だけでなく、帝である塩野一条(一条天皇・塩野瑛久さん)にまで「皇子ハラ」をぶちかますとは!うっかりおぎが名付けるほどに厭味ったらしい様でしたね。そして、それを煽る隆家も降り切れてて面白き殿御ではございませんか!

    たまは定子・清少納言・紫式部が並んだ姿に感慨深げなご様子。枕草子のあのくだりや、紫式部集のあの一文が書かれたのはきっと・・・!!!そんな期待が高まっているようです。

    そうだ!いとさん!10年の時を経て、岸谷為時(藤原為時・岸谷五朗さん)が昇進ですってよ!!!これはもう就職まであとわずかってことですよ!良かったですね、殿をお支えした甲斐がありましたね・・・。

    さあさあ、かりんとうは持ちましたか?今宵もつぼねに集って友がたりをいたしましょう。



    お詫び

    配信の中で源俊賢のことを「としたか」と呼んでいますが、「としかた」が正解です。きちんと確認しない辺り、伊周の脇の甘さを笑っていられません。「としかた」と漢字練習帳に100回書きます。



    <今回配信の注意>

    ※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。

    ※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。

    <おぎ注> 

    山本淳子先生:おぎたまが敬愛してやまない平安文学研究者。京都先端科学大学人文学部教授。『枕草子のたくらみ』など「光る君へ」の時代にまつわる著書が多数。

    玉鬘の蛍のシーン:『源氏物語・蛍』に登場するワンシーン。源氏の養女である玉鬘のもとに貴公子が訪れた際に、源氏が部屋に蛍を放って若い二人を動揺させるというしょうもないいたずらを仕掛けた。

    権記:藤原行成が残した業務日記。残念ながら自筆本は残されていない。

    御堂関白記:藤原道長が残した業務日記。自筆本とそれを写した古写本が残っており、自筆本は2013年にユネスコ記憶遺産に登録された。

    桐壺更衣:源氏の母。低い身分にも関わらず帝に寵愛されたため宮中の女性から激しく嫉妬され、廊下を汚されたりするなど嫌がらせをされた。

    ※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意!

     <参考>

    「光る君へ」NHK 公式HP  https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/ 

    ・ダイジェスト映像はこちらでご覧になれます 

    https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pOX9gzN4zw/

    【君しるべ】 藤原伊周・隆家兄弟の蛮行!「長徳の変」https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p8Qd4OjL6y/

     【用語集】第19回より 国司/除目 ほかhttps://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pVXN09R8xg/

    <出典>

    『ビギナーズクラシックス日本の古典・権記』 藤原行成著 倉本一宏編 角川ソフィア文庫https://www.kadokawa.

    • 48 min
    光る君へ日記 第18回 「岐路」

    光る君へ日記 第18回 「岐路」

    とうとう、玉置道兼(藤原道兼・玉置玲央さん)が逝ってしまいました。思えば、玉置道兼(藤原道兼・玉置玲央さん)は本作「光る君へ」を初回からロケットスタートさせた立役者だったと言っても過言ではありますまい。何かと割を食う中間子であったかもしれませんが、最後、道長が抱き取っていた姿で少し救われたように思います。

     さて、今回は吉田詮子が大活躍でしたね。大鏡のあの名場面がどう料理されるのかと楽しみにしておりましたが、まさかここで不仲だった円融天皇の話を持ち出すとは思っておりませんでした。いい意味で裏切られたという思いでいっぱいです。

     母と妻、叔父と義兄の間で思い悩む塩野一条(一条天皇・塩野瑛久さん)の姿も美しく、眼福でありました。「嫌いにならないでくれ」という言葉がこれほど重く感じられるとは。

     そして三浦伊周(藤原伊周・三浦翔平さん)が「皇子を産め!」と高畑定子(藤原定子・高畑充希さん)に詰め寄った時の様子、ご覧になりました?伊周の黒さがどんどん出てきてますね~。好きよ、そういうところ。

     思うところはいろいろありますが、今日もつぼねに集い、友がたりをいたしましょう。



    <今回配信の注意>

    ※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。

    ※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。



    <おぎ注> 

    関白の宣旨:大鏡の名場面。一条の母詮子が一条の寝所に乗り込み、関白を伊周でなく道長に譲るように説得する。おぎは今回も「出る!!!」と確信していたがそのまんまは出なかった。

    福足君(ふくたりぎみ):道兼の息子。気性が荒くきかん坊だった。大鏡「道隆と福足君」のシーンで登場する。彼の発した「あれは舞はじ」というセリフが高校生だったおぎたまにたいそう響き、汎用性の高いワードとして使っていた。

    白氏文集「新楽府」:唐の白居易(白楽天)の詩。民衆の声を代弁し、良い政治にするために作られたもの。この後、道長の娘である彰子が入内した後、紫式部が彰子に教えたとされています。



    ※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意!



     <参考>

    「光る君へ」NHK 公式HP  https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/ 

    ・ダイジェスト映像はこちらでご覧になれます 

    https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pZoKAdrXLZ/

    【君しるべ】 ~公卿のトップに! だけれど関白じゃない藤原道長https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/plZrGW60Bl/

     【用語集】第18回より 科挙/荘園 ほかhttps://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pgkP4Dkj6p/

    <出典> 「大鏡」 岩波書店 日本古典文学大系

    ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。

    ※内容は諸説あります。

     

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    • 37 min
    光る君へ日記 第17回 「うつろい」

    光る君へ日記 第17回 「うつろい」

    今回は、矢部乙丸(乙丸・矢部太郎さん)の良い働きからスタートしましたね。彼は本当にまひろのことを大切に思い、仕えていることがよくわかります。さすが、「看病してもらいたい人」というアンケートで岸谷為時(藤原為時・岸谷五朗さん)と同率1位の31%を得票するだけありますね。

    ケンカ別れしてしまったさわさんですが、まさかの「まひろ推し」だったことがわかり、たまはほっと胸をなでおろしたのでした。「筆を執らずにいられない」とまひろはつぶやきましたが・・・まだ一行も書いていませんね。もうすぐ5月ですけど???

    そして、ご覧になりましたか?塩野一条(一条天皇・塩野瑛久さん)が公卿たちのボヤキを盗み聞きする際の表情を。若き帝はどれだけたくさんの人が周りにいても、孤独なものなのですね。塩野一条(一条天皇・塩野瑛久さん)のお姿が美しいだけに、それが際立って悲しいものなのです。

    なによりもこんなにもあっけなく井浦道隆(藤原道隆・井浦新さん)が逝ってしまうとは・・・。え?あれ?枕草子に生き生きと描かれた中関白家の素敵なエピソードの数々は・・・?あっけないにしてもあんまりではございませんこと?

    さあ、今日もつぼねに集って友がたりをいたしましょう!



    <今回配信の注意>

    ★ 収録環境の問題により この回は音声がいつもより聞き辛くなっております。予めご了承下さい

    ※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。

    ※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。



    <おぎ注> 

    先の太政大臣の三の君:金田斉信(藤原斉信・金田哲さん)の妹。後々、伊周&隆家ととある人物との大喧嘩を引き起こす火種になった。(多分、本作でも出てくる!)

    七日関白(なのかかんぱく):井浦道隆(藤原道隆・井浦新さん)の跡を玉置道兼(藤原道兼・玉置玲央さん)が継ぐのだが、非常に短命政権だったことを揶揄する言葉。おそらく第18回で詳しく登場すると思われます。

    「声、明王の眠りを驚かす」:枕草子第313段「大納言殿参り給ひて」で登場するエピソード。伊周、定子、一条が夜中まで仲良く過ごした後、紛れ込んだ鶏が鳴いたことで柱に寄りかかって転寝していた一条天皇が目を覚ましたのを見て、伊周が得意気に歌う。おぎはこの一節をどや顔で朗じる三浦伊周(藤原伊周・三浦翔平さん)を妄想して楽しみにしていた。

    薫:源氏物語の登場人物で光源氏の息子(本当は若い正妻・女三宮が若い間男・柏木との間に産んだ子)。源氏物語第3部の宇治十条で登場する。とにかく煮え切らず、暗い感じのする男。

    忘れ路の行く末までは難ければ今日を限りの命ともがな:小倉百人一首第54番 儀同三司の母(=板谷貴子(高階貴子・板谷由夏さん)) →おぎ訳:あ~、幸せ!このまま死んでしまいたいほど幸せ!

    権記(ごんき):藤原行成が書いた業務日誌で、実資の小右記、道長の御堂関白記と並んで「三記(さんき)」と呼ばれる古記録の一つ。行成の人の好さがにじみ出ており、つい応援したくなる。



     <参考>

    「光る君へ」NHK 公式HP  https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/ 

    ・ダイジェスト映

    • 41 min
    #29 どれがおすすめ?源氏物語の現代語訳

    #29 どれがおすすめ?源氏物語の現代語訳

    先日、Xのポストにお尋ねのコメントをいただきました。「おススメの現代語訳は?」というものです。いままでこのつぼねでは源氏物語の話を幾度となくしてきましたが、そろそろ語る頃合いなのかもしれません・・・。

    源氏物語は数多の著名な作家たちが腕を振るって現代語に翻訳してきました。そのそれぞれに魅力があり、色があり、そして時代を映しているのです。

    その中からほんの一部を、ほんの少しだけ紹介しようとつぼねにやってきました。この友がたりはあくまでおぎたまの独断によるものであり、感想に過ぎないのですが、さてさて、あなたの心の琴線には誰の源氏物語が触れるでしょうか・・・?



    <時のしおり>

    (00:00)  ご質問ありがとうございます!

    (02:58)  まずは「あさき〜」より始めよ

    (07:13)  源氏の壁!複雑な人物整理は “漫画”がベスト

    (11:02)  どの〝◯◯源氏〟がお好み?  

    (13:13)  色気があるが難解、谷崎源氏

    (14:05)  円地源氏は艶やかで美しい

    (15:03)  親しみやすい田辺源氏

    (16:37)  瀬戸内源氏&イチオシ“女人源氏物語”

    (18:01)  異色!“源氏が語る”橋本源氏

    (21:08)  令和にピッタリ角田源氏

    (23:49)  読み聞かせによさげ?大塚源氏

    (25:20)  原文に忠実な与謝野源氏

    (30:48)  現代語訳を読む『苦しみ』  

    (35:18)  源氏の現代語訳を自費出版した人 

    (40:13)  いつかは出したい!?おぎ源氏

      



    <おぎ注>

    着物が犬:「あさきゆめみし」のコミックス版第4巻に登場する。紫の上の女房の着物の柄がよく見ると「犬」と見えることから、「この人は絶対、雀の子を逃がした犬君だ!」と高校時代のおぎが気づいて大興奮した。



    超訳:原文にとらわれずに分かりやすく、読みやすいように翻訳すること。英意和訳とも。シドニィ・シェルダン「真夜中は別の顔」などが有名



    大系本の赤と青:岩波書店が出版している古典文学の原文を集めたシリーズ。古典文学を研究する上で、底本としている学者が多数。最初のシリーズである日本古典文学大系が赤色の表紙で、それに続く新日本古典文学大系が青色の表紙だったため、おぎは簡単に「赤と青」と呼んでいる。



    上野栄子さん:一介の主婦だが、家事と介護の傍ら、辞書を引きつつ18年かけて源氏物語を完訳。その後、2008年に80歳で自費出版をした。



    ※おぎがわかりやすく説明しているだけなので、テストに書いてもマルはもらえませんのでご注意ください!



    <参考文献>

    「あさきゆめみし 新装版」著:大和 和紀 講談社(KC KISS) コミック

    https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000359115

    ※源氏物語全巻をほぼ網羅した漫画。ストーリーや人物関係図だけでなく、平安時代の文化や風俗などを知るにも良い作品。

    谷崎源氏: 「潤一郎訳 源氏物語」谷崎潤一郎訳 中公文庫

    https://www.chuko.co.jp/bunko/1991/07/201825.html

    ※一文が長く、初心者には読みづらいものの、独特の色気があると言われている。

    円地源氏:「円地文子の源氏物語」著:円地文子  集英社文庫 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9960018385

    ※文章が格調高く艶やかで美しい。たまが愛読。

    田辺源氏:「新源氏物語シリーズ(全5巻)合本版」著:田辺聖子 新潮文庫

    https://ebook.shinchosha.co.jp/book/E057501/

    ※会話を多用してあり、読みやすく親しみやすい。たまも大好き。「あさきゆめみし

    • 45 min

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