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三笘薫が誹謗中傷被害…インスタで原爆・中国国旗…ブライトン旧日本兵投稿問題の影響

「三笘薫が誹謗中傷被害…インスタで原爆・中国国旗…ブライトン旧日本兵投稿問題の影響」  日本代表MF三笘薫は、所属先であるブライトンの公式SNSアカウントにおける旧日本兵の画像を巡り、中国方面から攻撃を受けている状況。自身のインスタグラムアカウントに広島や長崎の原爆を想起させるような動画や中国国旗の画像がポストされるなど、荒らされる事態に発展している。 ブライトンは11月下旬、アカデミー公式Xアカウントで画像をポスト。三笘と下部組織所属選手が並び、サッカーゲームのトレーディングカード風のパネルを掲げていたが、そのカードの中には旧日本軍兵士である故小野田寛郎氏と思われる写真が描かれていた。この画像が拡散されると、中国のSNSでブライトンへの批判が殺到。同クラブは当該投稿を削除し、公式声明を通じて謝罪している。 「プレミアリーグ・クリスマス・トゥルース・トーナメントへのアカデミーの参加に関する最近の投稿により、中国で不快な思いをさせてしまったことを、クラブは心よりお詫び申し上げます。私たちは中国のファンの皆様をとても大切に思っており、不快な思いをさせる意図は一切ありませんでした」 しかし、この中国方面からの反発はいまだに収まっていない状況。三笘のインスタグラムアカウントには、日本兵の画像の件とは無関係のポストに対して、中国語の攻撃的なコメントが書き込まれているほか、原爆投下直後にみられるきのこ雲、それに中国国旗を強調する画像がポストされるなど、日本代表アタッカーに誹謗中傷被害が及んでいる。 今回の件は一つの画像投稿が歴史問題を刺激し、クラブのみならず選手個人にまで攻撃が拡大した事例である。三笘自身は問題の画像制作に関与しておらず、矛先が個人に向かっている現状は著しく不当であり、スポーツが政治的対立の代償を負わされているとも言える。 クラブは既に謝罪を表明しており、これ以上の過剰な攻撃は事態の解決には寄与しない。必要なのは、事実関係を冷静に整理し、選手への個人的な中傷を断固として排除する姿勢である。スポーツの場が国際的な対立のはけ口となるのではなく、健全な競技の精神を守るための冷静な対応こそ求められている。