
22 episodes

自然塾寺子屋ラジオ 自然塾寺子屋
-
- Society & Culture
「農村から 日本と世界の未来を育てる」をミッションに群馬県甘楽郡甘楽町を拠点に活動している自然塾寺子屋がお送りするラジオです。素敵なゲストをお迎えしお話をお伺いします。
-
ゲストトーク#22 坂巻 陽介 さん [ 株式会社 風土食房 代表取締役 / 青年海外協力隊 パナマ 病虫害 OB >
赴任地の活動から芽生えた農産物加工ビジネスの想い
第22回目のゲストは、千葉県我孫子市から 坂巻 陽介 さんをお迎えしました。
シーズンになると青果物があふれて安価で取引される現状を目の当たりにし、「農産物加工の分野で修行し、パナマに戻りたかったのが原点」
農獣学部を卒業し、新卒でJICA海外協力隊に参加 → 酒蔵で杜氏修行 → 商社勤務 → 食品メーカーを起業 した坂巻さんはこのように振り返る。17年前に創業した 株式会社 風土食房 は、現在では某有名食材店のプライベートブランド事業を手掛けられていたり、千葉に根差した食材を地元ラジオ局と共同開発する事業から生まれたご当地調味料「ネギイチバン」、「マッシュルームイチバン」も好評販売中。
「協力隊に参加したから今がある」と語る坂巻さんに、当時の甘酸っぱい想い出とともに、現在の事業への道のりや想いについてお伺いしました。
帰国間近の隊員や帰国後進路のステップアップを目指している隊員の皆さんにぜひお聴きいただきたいです。
(聞き手:矢島 亮一) -
ゲストトーク#21 坪井 彩 さん [ 株式会社Sunda Technology Global 代表取締役 / 青年海外協力隊 ウガンダ コミュニティ開発(水の防衛隊) >
ビジネスを通して世界を変える
第21回目のゲストは、京都から坪井 彩 さんをお迎えしました。
人々の重要な生活インフラであるハンドポンプ井戸が設置されるものの、維持管理ができず、結局使われなくなっていく。
パナソニック株式会社在職中に人材育成プログラムを通じてJICA海外協力隊に参加した坪井さんを待っていた現地の状況だ。このような状況が長年続く状態を目の当たりにした坪井さんは、村々をまわりながら聞き取りを行うことで、管理費回収の難しさに着目。「公平で安全なお金の回収方法」を隊員活動中に考案し、従量課金型の自動井戸水料金回収システム「SUNDA(スンダ)」が生まれ、後に株式会社Sunda Technology Globalを起業。革新性のあるアイデアが評価され、今年4月にはForbes Japan「世界を救う希望NEXT100の新・起業家」にも選ばれた。
任期が終わる直前に設置できた初号基のSUNDAは、現在ウガンダ国内で100基以上に増えている。これもウガンダと日本の共同創業者やスタッフが一丸となり、また現地の人々と粘り強く改善を重ねてきた結果である。今後は同じ状況を抱える周辺国にも活動を広げていく予定だ。
「ビジネスを通じて世界を変える」という目標のもと、あついパッションですすんでこられている坪井さんから、帰国間近の隊員やこれから隊員を目指そうとしている人たちにもメッセージをいただきました。
(聞き手:矢島 亮一) -
ゲストトーク#20 中野 健二 さん [ 大学院生 / 青年海外協力隊 エクアドル 村落開発普及員 >
ビジネスを通して課題解決~エクアドルでの原体験がこれからの国際"連携"のあり方について考えさせてくれた~
第20回目のゲストは、ブラジルから中野 健二さんをお迎えしました。
大学院を休学して2005年に協力隊に参加した中野さんは、2年間エクアドルの厚生省に配属され村落開発普及員として活動されました。その経験が原体験となり、ビジネスを通して課題解決をするという目標のもと、帰国後、日本での中小企業経営コンサルタント、ケニアで産業振興・貿易投資促進、ミャンマーにて日本企業の進出支援等に携わってこられました。現在は、ブラジルにてMBAを取得中で、近々の計画ではテック系のスタートアップの支援に今後関わっていきたいとのこと。
「ビジネスを通じて課題解決する」という協力隊の2年間で感じたことを基に目標をすえて着実に歩んでこられている中野さんと、これからの国際協力の在り方、協力隊のあり方、隊員が帰国後企業に就職する際や起業する際にどのような価値を提供できるのかなどなど、話が尽きませんでした。
ぜひ協力隊関係者、企業の方々など広くお聴きいただければと思います。 (聞き手:矢島 亮一) -
ゲストトーク#19 鈴木 瑛美 さん [ 山王結婚サポート / 青年海外協力隊 ニカラグア 野菜栽培>
~一度外に出たことにより、自分の意志で家業を継げた~
第19回目のゲストは、自然塾寺子屋卒業生の鈴木 瑛美 (旧姓 森)さんをお迎えしました。
農学部を卒業した後、新卒で協力隊に参加した鈴木さんは、甘楽富岡での派遣前研修を経て、2012年に青年海外協力隊としてニカラグアに派遣されました。派遣前研修での農家実習や現地ニカラグアでのホームステイを通し、「他人の家族に入り込む」経験が大きなインパクトとなり、現在の仕事を志す決意が自然と固まったそう。
懐かしい「再会」に話は尽きませんでしたが、おっとりした人柄と驚くほどのパワフルさを備えている彼女は、関わる人たちをその魅力で輝かせる活動を自然とされているのだろうな感じ、彼女の活躍に大きなエールを送ります。ぜひ協力隊応募を考えている人や、帰国前に次の道を探している協力隊員の皆さんにお聴きいただきたいと思います。 (聞き手:矢島 亮一) -
ゲストトーク#18 下野 実紗妃さん [下野農園 / 青年海外協力隊 エクアドル 野菜栽培>
農家として国際協力したい!
~群馬発、海外経由、そして再び群馬へ わたしの就農ストーリー~
第18回目のゲストは、地元群馬県の高崎市倉渕町から下野 実紗妃 (旧姓 佐藤)さんをお迎えしました。
農学部を卒業した後、協力隊に参加した下野さんは、甘楽富岡での派遣前研修を経て、2019年1月に青年海外協力隊としてエクアドルに派遣されました。しかし、活動が "のってきた" 矢先の約1年後、任期を9カ月残し、2020年3月にコロナ禍緊急帰国することに。。。
突然の帰国に紆余曲折ありながらも、さまざまな人の元へ足を運び、進路の探求をする中で、「日本の農業に関わりたい」そして「農家として国際協力をしたい」との想いがふくらみ、たくさんの地元の方々のサポートを経て、現在倉渕町にてくらぶち草の会に所属しながら有機農業を営んでおられます。
彼女の今後の更なる活躍に大エールを送るとともに、ぜひ帰国前や帰国後次の道を探している協力隊員の皆さんにお聴きいただきたいと思います。
(聞き手:矢島 亮一) -
ゲストトーク#17 石山 紗希さん [株式会社ORANDO PLUS代表取締役 / 青年海外協力隊 ガボン 野菜栽培>
ガボンに行ってなかったら、青森に戻っていなかった
~チャレンジする人たちや地域・地場産業をつなぐ器になる~
第17回目のゲストは、青森県弘前市から石山紗希さんをお迎えしました。
農学部を卒業した後、協力隊に参加した石山さんは、青年海外協力隊としてガボンで2年間活動されました。その中で、自分のアイデンティティの意識が深まる時間を過ごし、地元青森へ帰り、青森を盛り上げていく決意が自然と固まったそう。
NPO法人ETICでの修行を経て、青森で起業し、現在は、地域外の人と弘前のまちをつなぐプロジェクトやゲストハウス「ORANDOの二階」を運営されています。昭和53年築の建物をリノベーションした複合施設「HIROSAKI ORANDO」の二階にあるゲストハウスですが、使用済みのりんご箱で作られた2段ベッドが広がり、とってもあったかい雰囲気。「おらんど」とは、津軽ことばで「わたしたち」という意味。ここを自分の場所として活用してほしいという思いから名付けたそうです。
懐かしい「再会」に話は尽きませんでしたが、やわらかい人柄と驚くほどのパワフルさを備えている彼女は、周囲の人たちをその魅力で自然と巻き込み続けているのだろうな感じ、寺子屋卒業生でもある彼女の活躍が本当に誇らしいです。ぜひ帰国前や帰国後次の道を探している協力隊員の皆さんにお聴きいただきたいと思います。
(聞き手:矢島 亮一)