コシバタカシのコミュニティFM大図鑑

#143 エフエム世田谷(東京都世田谷区) / Vigo FM(山形県山形市)

【2025年1月4日放送】

全国のコミュニティFM局を紹介する「コミュニティFMピックアップ」。今回は東京都世田谷区のエフエム世田谷をピックアップします。

「エフエム世田谷」のキーワードは「防災ラジオ」「区民参加」「世田谷の魅力を発信」 の3つです。

1998年7月開局。全国107番目。長年、地元でボランティア協会の理事長を務めていた俳優の故・牟田悌三さんが、阪神・淡路大震災でラジオが役立ったことを知り「区民のための区民が作る放送局」を提案。牟田さんの熱意が世田谷区や区議会を動かして開局。本社スタジオは用賀にあるが、東急三軒茶屋駅の真上にあるキャロットタワー26階、高さ124mの展望ロビー内にあるサテライトスタジオ「スタジオキャロット」が実質のメインスタジオで、都心を一望できる眺めを見ながらラジオの公開放送が楽しめます。

番組後半は、残念ながら閉局や違う媒体での放送に切り替え、コミュニティFMとしての放送を終了した局をご紹介していく「想い出のコミュニティFM」。今回は山形県山形市のVigo FMです。

山形市は山形県の県庁所在地で、1995年に県庁所在地初のコミュニティFMとして、ラジオモンスターが開局。市内の中心部にスタジオを構え、地域に密着した番組を放送していました。

この山形市に2つ目のコミュニティFMを立ち上げる計画が浮上したのは2001年。中心に

なったのは、エフエム山形に14年間勤務していた方でした。より地域との距離感が近いコミュニティ

FMをやってみたいという思いが膨らみ、独立を決断。仲間5人とともに開局の準備を始めました。

2002年10月、ラジオモンスターに続く山形市内2番目のコミュニティFM局として「Vigo FM」が開局。

しかし県域局やラジオモンスターと競合する中で、安定したスポンサーが得られず、さらに2011年の東日本大震災をきっかけにラジオやフリーペーパーの広告収入が減少して、資金繰りが厳しく

なり、2016年7月21日、突如として放送終了を発表。翌日の未明に停波し、14年間の歴史に幕を閉じました。

(地上波放送をPodcast向けに再編集して配信しております)

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