コシバタカシのコミュニティFM大図鑑

#144 FMとなみ(富山県砺波市) / 阪神・淡路大震災とコミュニティFM

【2025年1月11日放送】

全国のコミュニティFM局を紹介する「コミュニティFMピックアップ」。今回は富山県砺波市のFMとなみをピックアップします。

「FMとなみ」のキーワードは「チューリップフェア」「名物おやじ」「ケーブルテレビ」の3つです。

2001年4月開局。全国142番目。

ケーブルテレビ事業者のとなみ衛星通信テレビや北日本新聞社、砺波市などによりコミュニティFMを開局。

FMとなみには二人の名物おやじがいるそう。建設会社の社長である「ポップスおやじ」こと藤井圭一さん、もう一人は整骨院の院長である「青春おやじ」こと栗田勝弘さん。ふたりとも長寿番組を担当。年始とお盆には二人が共演する特別番組『おやじにまかせろ』が放送されています。

番組後半は、コミュニティFM32年の歴史の中から選んだトピックを毎回一つ紹介する「コミュニティFMあの日あの時」。

30年前の1995年1月に発生した阪神・淡路大震災。当時、地域密着型のローカルメディアは被災地で安否情報や生活に密着した情報を提供し、多くの方々にとって希望の光となりました。コミュニティFMは当時全国にわずか14局しかなく、近畿で開局していたのは大阪府守口市にあったFM HANAKOだけで、コミュニティFMがこの震災で直接効果を出せたわけではありませんでした。この震災を契機に1990年代には多くのコミュニティFM局が誕生し、地域に根差した情報発信の重要性が広く認識されるようになりました。

一方で、現代ではスマートフォンやSNSの普及に伴い、コミュニティFMの役割が見直される一方で閉局する局も増えています。特に阪神・淡路大震災をきっかけに開局した近畿地方の局が次々とその幕を閉じているのが現状です。

ラジオとSNS、それぞれの利点を活かした情報発信の可能性や、複数の手段を組み合わせることで「誰も取り残さない」災害対応のあり方について考えます。

(地上波放送をPodcast向けに再編集して配信しております)

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