ep54-4 『資本主義と、生きていく。』/「6つの『追手』と3つの原則」「250人と作った本」

どうも、ホシノです。

今回はアワノさんの選書、品川幸亮さんの『資本主義と、生きていく。』。

著者の品川さんは、人気歴史コンテンツ「COTEN」の調査チームに所属する元弁護士。六本木ヒルズや渋谷でバリバリ働いたのち独立し、現在は大分県にご家族と移住して暮らしているという、資本主義との距離感を自ら実践・模索してきた方。

この本の大きな特徴は、制作のプロセスそのものにありそうです。なんと執筆過程を公開し、250人以上の方々と対話しながら意見を取り入れて作り上げられたのだそう。大勢の意見調整という凄まじいファシリテーションを経て完成した(であろう)、客観的で誠実な一冊です。

本の中では、私たちが資本主義の中で知らず知らず追いかけさせられているものを「6つの『追手』」として整理しています。

  • 時間(時間に追われる)

  • 消費(次々と買い続ける)

  • お金(蓄え続けなければならない)

  • 労働(働き続けなければならない)

  • 成長(成長し続けなければならない)

  • 数字(あらゆるものを数値化して評価される)

アダム・スミスやマルクスといった難解な経済思想をコンパクトにまとめつつ、膨大な注釈で補完する読みやすさも魅力。

そして、この「しんどい仕組み」の中で絶望せずに生きていくために、著者は「3つの原則」を提示します。

  1. バランス:資本主義の恩恵と弊害のどちらか一方に偏らない

  2. 希望:諦めるのではなく、その中で打ち手を考える

  3. 個人視点:「社会とは」という大きな話ではなく「自分はどう生きるか」で考える

自分自身が「6つの追手」のどれに、どれくらいの距離感(スケール)で縛られているのかを把握することが、自分なりの処方箋を見つける第一歩になります。

次回は、アワノさんが気になったポイントや「では具体的にどう資本主義と距離をとっていくか」についてさらに深掘りしていきます。お楽しみに!