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健三的告白|会员34期试‪听‬ 耳学日语

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多田(ただ)さん、礼(れい)さん、ご結婚(けっこん)おめでとうございます。

礼(れい)さんとは、小学校(しょうがっこう)からの同級生(どうきゅうせい)で、学生時代(がくせいじだい)のほとんどを一緒(いっしょ)に過(す)ごしてきました。昨日(きのう)、小学校(しょうがっこう)のときの卒業(そつぎょう)アルバムを開(ひら)いてみたら、将来(しょうらい)の夢(ゆめ)を書(か)く欄(らん)に「かわいいお嫁(よめ)さんになりたい」と書(か)いてありました。まあ今現在(いまげんざい)かわいいかどうかは大(おお)いに疑問(ぎもん)ですが、ともあれ小(ちい)さいころからの夢(ゆめ)が叶(かな)ったことを、友人(ゆうじん)としてとても嬉(うれ)しく思(おも)います。

多田(ただ)さんには申(もう)し訳(わけ)ないですが、礼(れい)が結婚(けっこん)をあきらめてくれればいいと思(おも)ったことがあります。礼(れい)を連(つ)れ去(さ)ってしまいたいと思(おも)ったこともあります。十四年間(じゅうよんねんかん)、楽(たの)しいときも、つらいときも、苦(くる)しいときもずっと一緒(いっしょ)に過(す)ごしてきた礼(れい)を幸(しあわ)せにできるのは僕(ぼく)しかいないと本気(ほんき)で思(おも)っていました。

気(き)に食(く)わないことがあるとすぐにふてくされる礼(れい)を、掃除(そうじ)や仕事(しごと)をサボ(さぼ)っているとすぐに怒(おこ)り出(だ)す礼(れい)を、意地(いじ)っ張(ぱ)りで全然素直(ぜんぜんすなお)じゃない礼(れい)を、一番知(いちばんし)っているのは僕(ぼく)です。

強(つよ)い人間(にんげん)に見(み)えて実(じつ)はすごく繊細(せんさい)な礼(れい)を、自分(じぶん)のことは二(に)の次(つぎ)で誰(だれ)よりも仲間思(なかまおも)いな礼(れい)を、ユニホームの洗濯(せんたく)が抜群(ばつぐん)にうまい礼(れい)を、いつもただそばにいてくれた礼(れい)を、一番必要(いちばんひつよう)としていたのは僕(ぼく)でした。

でも結局(けっきょく)、心(こころ)の中(なか)で思(おも)っているだけで、礼(れい)の前(まえ)では一度(いちど)も素直(すなお)になれませんでした。あんなにそばにいて、いつでも言(い)えると思(おも)っていた言葉(ことば)が結局一度(けっきょくいちど)も言(い)えませんでした。たった一言(ひとこと)が一度(いちど)も言(い)えませんでした。

僕(ぼく)は、僕(ぼく)は、礼(れい)のことが好(す)きでした。正直言(しょうじきい)うと、今(いま)でも礼(れい)のことが好(す)きです。でも礼(れい)は、今日多田(きょうただ)さんと結婚(けっこん)します、悔(くや)しいけど、結婚(けっこん)してしまいます。礼(れい)の存在(そんざい)は僕(ぼく)の中(なか)ですごく大(おお)きかったから、この言葉(ことば)にたどりつくまでに、随分時間(ずいぶんじかん)がかかってしまいました。

礼(れい)、結婚(けっこん)おめでとう。幸(しあわ)せになれよ。幸(しあわ)せにならなかったら、幸(しあわ)せにならなかったら、マジで許(ゆる)さないからな。

多田(ただ)さん、礼(れい)さん、ご結婚(けっこん)おめでとうございます。

礼(れい)さんとは、小学校(しょうがっこう)からの同級生(どうきゅうせい)で、学生時代(がくせいじだい)のほとんどを一緒(いっしょ)に過(す)ごしてきました。昨日(きのう)、小学校(しょうがっこう)のときの卒業(そつぎょう)アルバムを開(ひら)いてみたら、将来(しょうらい)の夢(ゆめ)を書(か)く欄(らん)に「かわいいお嫁(よめ)さんになりたい」と書(か)いてありました。まあ今現在(いまげんざい)かわいいかどうかは大(おお)いに疑問(ぎもん)ですが、ともあれ小(ちい)さいころからの夢(ゆめ)が叶(かな)ったことを、友人(ゆうじん)としてとても嬉(うれ)しく思(おも)います。

多田(ただ)さんには申(もう)し訳(わけ)ないですが、礼(れい)が結婚(けっこん)をあきらめてくれればいいと思(おも)ったことがあります。礼(れい)を連(つ)れ去(さ)ってしまいたいと思(おも)ったこともあります。十四年間(じゅうよんねんかん)、楽(たの)しいときも、つらいときも、苦(くる)しいときもずっと一緒(いっしょ)に過(す)ごしてきた礼(れい)を幸(しあわ)せにできるのは僕(ぼく)しかいないと本気(ほんき)で思(おも)っていました。

気(き)に食(く)わないことがあるとすぐにふてくされる礼(れい)を、掃除(そうじ)や仕事(しごと)をサボ(さぼ)っているとすぐに怒(おこ)り出(だ)す礼(れい)を、意地(いじ)っ張(ぱ)りで全然素直(ぜんぜんすなお)じゃない礼(れい)を、一番知(いちばんし)っているのは僕(ぼく)です。

強(つよ)い人間(にんげん)に見(み)えて実(じつ)はすごく繊細(せんさい)な礼(れい)を、自分(じぶん)のことは二(に)の次(つぎ)で誰(だれ)よりも仲間思(なかまおも)いな礼(れい)を、ユニホームの洗濯(せんたく)が抜群(ばつぐん)にうまい礼(れい)を、いつもただそばにいてくれた礼(れい)を、一番必要(いちばんひつよう)としていたのは僕(ぼく)でした。

でも結局(けっきょく)、心(こころ)の中(なか)で思(おも)っているだけで、礼(れい)の前(まえ)では一度(いちど)も素直(すなお)になれませんでした。あんなにそばにいて、いつでも言(い)えると思(おも)っていた言葉(ことば)が結局一度(けっきょくいちど)も言(い)えませんでした。たった一言(ひとこと)が一度(いちど)も言(い)えませんでした。

僕(ぼく)は、僕(ぼく)は、礼(れい)のことが好(す)きでした。正直言(しょうじきい)うと、今(いま)でも礼(れい)のことが好(す)きです。でも礼(れい)は、今日多田(きょうただ)さんと結婚(けっこん)します、悔(くや)しいけど、結婚(けっこん)してしまいます。礼(れい)の存在(そんざい)は僕(ぼく)の中(なか)ですごく大(おお)きかったから、この言葉(ことば)にたどりつくまでに、随分時間(ずいぶんじかん)がかかってしまいました。

礼(れい)、結婚(けっこん)おめでとう。幸(しあわ)せになれよ。幸(しあわ)せにならなかったら、幸(しあわ)せにならなかったら、マジで許(ゆる)さないからな。

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