100 episódios

【1話から全部聴くには】http://gonosen2.seesaa.net/index-2.html 熨子山連続殺人事件から3年。金沢港で団体職員の遺体が発見される。他殺の疑いがあるこの遺体を警察は自殺と判断した。相馬は、その現場に報道カメラのアシスタントとして偶然居合わせた。その偶然が彼を事件に巻き込んでいく。石川を舞台にしたオーディオドラマ「五の線」の続編です。※この作品はフィクションで、実際の人物・団体・事件には一切関係ありません。 【公式サイト】 http://yamitofuna.org

オーディオドラマ「五の線2‪」‬ 闇と鮒

    • Ficção

【1話から全部聴くには】http://gonosen2.seesaa.net/index-2.html 熨子山連続殺人事件から3年。金沢港で団体職員の遺体が発見される。他殺の疑いがあるこの遺体を警察は自殺と判断した。相馬は、その現場に報道カメラのアシスタントとして偶然居合わせた。その偶然が彼を事件に巻き込んでいく。石川を舞台にしたオーディオドラマ「五の線」の続編です。※この作品はフィクションで、実際の人物・団体・事件には一切関係ありません。 【公式サイト】 http://yamitofuna.org

    129 【お便り紹介】

    129 【お便り紹介】

    おたより.mp3

    五の線2終了直後(2017年)に頂いていたお便りに今更ながらの返信です…。
    よかったらお聞きください。

    成田ナオさん/hachinohoyaさん/踊る屍さん

    • 15 min
    128.2 最終話 後半

    128.2 最終話 後半

    126.2.mp3

    「12月24日お昼のニュースです。政府は24日午前、2015年度第3次補正予算案を閣議決定しました。今回の補正予算は今年10月に国家安全保障会議において取りまとめられた「日本国の拉致被害者奪還および関連する防衛措置拡充に向けて緊急に実施すべき対策」に基づいた措置を講じるためものです。
    この予算案では先ごろ国内で発生したツヴァイスタンの工作員によるテロ未遂事件を受けてのテロ対策予算の拡充として500億円。ツヴァイスタンに拉致された疑いがある特定失踪者の調査費として28億円。近年日本海側で脅威となっている外国船の違法操業対策および外国公船の領海侵入対策として海上保安庁の予算を新たに1,000億円追加します。あわせてツヴァイスタン等によるミサイルの脅威に対抗するため、新たに5兆円の防衛予算を措置します。防衛予算においては国際標準である対GDP比2%の達成を継続的に維持するため、来年度の本予算においては今回の補正予算の5兆円を既に盛り込んだ10兆円とする予定です。これで今回の補正予算における予算額は合計で5.1兆円となります。これはリーマンショック以降の補正予算としては過去最大規模のものとなり、政府はこの内の5兆円を赤字国債の発行によって財源を捻出します。
    また、政府は今回の安全保障政策の拡充を図る財政政策を積極的に行うことで、現在の日銀による金融緩和政策と連携して、デフレ脱却の起爆剤にすることをひとつの目標としています。
    それでは今回の補正予算についての総理のコメントです。」
    テレビの電源を切った片倉は立ち上がった。
    「もう行くん?」
    「ああ。やわら行かんとな。」
    「次はいつ家に戻って来るん?」
    「そうやな…。」
    「新幹線は3月14日に開通するらしいわよ。」
    「あ…そうか…その手があったか。」
    「2時間半で東京やし、私もいつでも行こうと思ったら行けるわね。」
    「ふっ…来ても相手出来んかもしれんぞ。」
    「別にいいわいね。あなたが相手できんがやったら若林さんと一緒にお茶でもするわ。」
    「え…。」
    片倉は絶句した。
    「嘘よ嘘。あの人つまんない人なの。」
    「どこが。」
    「だって少しは不倫しとる感じださんといかんから、手でも繋ごっかって言ったら、ボディタッチだけは勘弁してくれって。後で変な誤解が生まれたらあなたにどつかれるって。」
    「ふっ…。」
    「ぱっと見韓流スターみたいで素敵なんやけどねぇ…。」
    「やめれ。」
    「あ怒った。」
    「怒っとらん。」
    そう言って片倉は妻を抱きしめた。
    「京子は?」
    「ほら、またあなた忘れとる。」
    「何が。」
    「今日はクリスマスイブやよ。」
    「あ…。」
    「相馬くんとデートでもしとるんやろ。」
    妻の肩越しに片倉は笑みを浮かべた。


    「え?東京に?」
    「うん。」
    相馬と京子は昭和百貨店の一階にある喫茶店にいた。
    「なんでまた。」
    「知らんわいね。」
    プリンを食べ終わった相馬はナプキンで口を拭った。
    「あれ?」
    「なに?」
    「ちょ…京子ちゃん…。」
    遠くを呆然として見つめる相馬に京子は怪訝な顔をした。
    「だから何ぃね。」
    「ほら…あそこ…。」
    相馬が指す方を京子は振り返って見た。
    「え…。」
    そこには山県久美子が猫背の男と向かい合って座っていた。


    「東京に行かれるんですか。」
    「ええ。」
    「どうしてまた。」
    男は胸元から

    • 18 min
    128.1 最終話 前半

    128.1 最終話 前半

    126.1.mp3

    コミュの会場となった会館前には複数台のパトカーが赤色灯を灯して駐車していた。会館には規制線が敷かれ関係者以外の立ち入りは厳禁となっている。週末金沢駅の近くということもあって、このあたりで仕事帰りに一杯といった者たちが野次馬となって詰め寄せていた。規制線の中にある公園ベンチには、背中を赤い血のようなもので染め、遠くを見つめる下間麗が座っていた。


    「ついては岡田くん。君にはこの村井の検挙をお願いしたい。」
    「罪状は。」
    「現行犯であればなんでもいい。」
    つばを飲み込んで岡田は頷いた。
    「よし。じゃあ君の協力者を紹介しよう。」
    「え?協力者?」
    奥の扉が開かれてひとりの女性が現れた。
    「岩崎香織くんだ。」
    岩崎は岡田に向かって軽く頭を下げた。
    「岩崎…?」
    ーあれ…この女、どこかで見たような…。
    「近頃じゃネット界隈でちょっとした有名人だよ。」
    「あ…。ひょっとしてコミュとかっていうサークルの。」
    「正解。それを知っているなら話は早い。そのコミュってのが今日の19時にある。そこにはさっきの村井も共同代表という形でいる。」
    「村井がですか?」
    「ああ。」
    「君には岩崎くとにコミュで一芝居うって欲しい。」
    「芝居…ですか。」
    「ああ。芝居のシナリオはこちらでもう用意してある。君はその芝居に一役噛んだ上で、流れに任せて村井を現逮してくれ。君らが演じる芝居が村井の尻尾を出させることになるはずだ。」
    「大任ですね。」


    「お疲れさん。」
    彼女の横に座った岡田がミネラルウォーターの入ったペットボトルを差し出した。それを受取った麗は何も言わない。
    「迫真の演技やったな。」
    「…。」
    「それにしても村井の奴、お前が刺されて倒れとるっていうげんに、お前んところに駆け寄ってくることもなく、淡々と参加者を煽っとった。」
    「…。」
    「薄情なもんやな。」
    「…そんなもんですよ。」
    「ん?」
    「私はいつもそういう役回りだった。みんなロクに新規の参加者の獲得もせずに、能書きばっかり垂れてる。私は自分が唯一人より優れている外見を活用して新規の参加者を獲得してるのに…。私自身は全く評価されなかったわ。」
    「ほうか…。」
    「何かの度に私をヴァギーニャとか言って持ち上げるくせに、楽屋裏では私に対する妬みばかり。挙句の果てに私が色仕掛けしてまで参加者を獲得しているなんてデマまで流して…。」
    「酷ぇな。それ。」
    麗はペットボトルに口をつけた。
    「…でも、兄さんはいつも私のことを心配してくれた。」
    「兄貴ね…。」
    「コミュの皆をまとめるために、時には周りと同調するようにあの人は私のことを責め立てた。でもその後直ぐにフォローの電話をしてくれた。お前には辛い思いをさせているがもう少しの辛抱だって。」
    「妹思いの兄ってやつか。」
    「でもその兄さんも、お父さんもあなた達に捕まってしまった。」
    「麗。お前の話は本部長からひと通り聞いたわ。」
    「そう…。」
    「はっきり言うけど俺はお前に同情はせん。」
    岡田は麗を断じた。
    「さっきも放っといたらヤバいことになっとった。コミュの連中を原発まで動員してあそこで騒ぎを起こす傍ら、俺を片町のスクランブル交差点にトラックごと突っ込ませて、テロをする予定やったんやからな。」
    麗は黙って岡田を見た

    • 14 min
    127.2 第百二十四話 後半

    127.2 第百二十四話 後半

    125.2.mp3

    7時間前 12:00
    「1512室ですか?」
    「はい。」
    「失礼ですがお名前をお願いします。」
    「岡田と言います。」
    「岡田様ですね。失礼ですがお名前もいただけますか。」
    「圭司です。」
    「岡田圭司様ですね。しばらくお待ちください。」
    ホテルゴールドリーフのフロントの女性は受話器を取って電話をかけはじめた。
    「フロントです。ロビーにお客様がお見えになっています。はい。ええ男性です。岡田さんとおっしゃるそうです。ええ。はい。かしこまりました。それではお部屋までご案内致します。」
    女性は電話を切った。
    「私がご案内いたしますので、一緒に来ていただけますか。」
    「え?どこか教えてくれれば自分で行きますけど。」
    「当ホテルのスイートルームになりますので、私がご案内いたします。」
    「スイート?」
    エレベータを5階で降りそのまま廊下をまっすぐ奥に進むと、いままであった部屋のものとは明らかに作りが違うドアが現れた。重厚な作りの観音扉である。女性はインターホンを押した。暫くしてその扉は開かれた。
    「おう。」
    「え?」
    扉を開いたのは数時間前まで捜査本部に岡田と一緒にいた、県警本部の捜査員だった。
    「え…なんで?」
    「まあ入れま。」
    豪華な作りの玄関を抜け、いよいよ部屋の中に入るという時に岡田は異変を感じ足を止めた。
    「あれ?おいどうした。」
    「あの…なんか騒がしくないですか。」
    「ほうや。訳あって大所帯になっとる。」
    捜査員が部屋の扉を開くとそこはくつろぎの空間というより会議室だった。上座中央には最上が座り、その隣に土岐が座っている。
    「よく来たね岡田くん。」
    「本部長これは一体。」
    「土岐くんは君に紹介するまでもないね。」
    「え…ええ。」
    「じゃあこちらから紹介しよう。まずは県警本部警備部公安課の神谷警部。」
    最上の紹介にあわせて神谷は頭を下げた。
    「え?公安?」
    「次に同じく警備部公安課の冨樫警部補。」
    「冨樫です。よろしくお願いします。」
    「そして冨樫くんの前に座っているのは…。」
    岡田は思わず目をこすった。
    「み…三好…さん?」
    三好は岡田を見て笑顔で会釈をした。
    「なんで…。」
    「岡田くん。まぁ掛けてくれ。」
    最上に促されて岡田は席についた。
    「岡田くん。君をこの席に呼んだのはほかでもない。先程も言ったように君には最後の仕上げをして欲しいんだ。」
    「あの…本部長。」
    「岡田くん。君は「ほんまごと」の記事が真実に迫るものがあると言った。」
    「あ、はい。」
    「その根拠は君が信頼する人間が紹介してくれた奴が、あの記事を書いているからと言った。」
    「はい。」
    最上は立ち上がった。
    「その君が信頼する人間ってのは片倉くんだ。」
    「え?」
    「県警警備部公安課課長、片倉肇くんだよ。」
    「公安課課長?」
    「そうだ。民間企業の営業マンじゃない。彼はれっきとした警察官だよ。」
    片倉は警察をやめ警察OBが経営する会社の営業になった。この情報しか持ち合わせていなかった岡田は最上の言葉がにわかには信じられない。
    「岡田くん。ほんまごとを読んだだろう。あれは片倉くんによる公安警察の捜査内容そのものなんだ。病院横領事件、一色の交際相手の強姦事件、熨子山事件、鍋島の生い立ち、村上殺害の謎、ツヴァイスタンの工作活動実態、背乗り、金沢銀行の

    • 22 min

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