72 episodi

美大出身の編集者・鈴木〆太郎とプロダクトデザイナーの染谷昌宏が、美術やデザインについてゆるゆる語るポッドキャストです。
毎週月曜17時ごろ配信中! 美術やデザインのトピックや、作家の紹介などをわかりやすく話します。

【染谷昌宏のデザインプロダクト sugata】
https://www.someya-shouten.jp/

アートのミー‪ム‬ 鈴木〆太郎/染谷昌宏

    • Arte

美大出身の編集者・鈴木〆太郎とプロダクトデザイナーの染谷昌宏が、美術やデザインについてゆるゆる語るポッドキャストです。
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    #38-2 娯楽としての「美術」とラッセン、戦後の大衆はアートをどのように受容してきたのか?

    #38-2 娯楽としての「美術」とラッセン、戦後の大衆はアートをどのように受容してきたのか?

    「アートとアートでないものの境界線はどこにあるのか」をテーマにした、ラッセン回の2回目です。今回は、彼がどのような時代背景のなかで受容されてきたのかを探るため、1950年代から1990年代までの日本美術の歴史をざっくりと振り返ります。



    版画・ポスター・おもちゃ・パチンコなど、様々な形で受容されてきたラッセン/ラッセンという様式とプロダクト/娯楽としての「美術」/はじまりは1950年代の百貨店/買い物のついでにアート鑑賞/1970年代には都心の百貨店が館内に美術館を設置



    戦後日本ではどのようなアートムーブメントがあったのか?/1950年代末の反芸術/1960年代のもの派/ニューペインティングなど、様々な作家が活躍した1980年代/ハイアートとインテリアアート/ラッセンとヒロヤマガタ/バブル、「何を買うか」で自身を表現する時代/「エウリアン」という販売方法/お金が余っていた時代/放っておいても誰かがラッセンのポジションについていたかもしれない



    ▼今回の参考図書

    ・⁠評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家⁠(中央公論新社/原田裕規[著])

    ・⁠ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」⁠(フィルムアート社/原田裕規 [編集, 著]・斎藤環 [著]・北澤憲昭 [著]・その他12名)



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    ※美術ファンのゆるゆるトークですので、一部事実と異なる場合もあります。ご容赦ください!

    • 47 min
    #38-1 アートとアートでないものの境界線、ラッセンとは何だったのか?

    #38-1 アートとアートでないものの境界線、ラッセンとは何だったのか?

    マリンアートの作家として知られるクリスチャン・リース・ラッセン。1990年代に活躍した彼は、大衆からは快く受け入れられ(あるいは消費され)、美術業界からは忌みもののように扱われました。

    同じアートと言われているのに、一方では賞賛され、他方では「あんなものはアートではない」と言われたラッセン。この落差はなぜ生じたのでしょうか?

    もしかしたら、ラッセンを観察することで、アートとアートでないものの境界線が見えてくるのではないか。ということで「アートとアートでないものの境界線はどこにあるのか」をテーマにラッセン回をはじめます。



    思い出せば、あんなとこ、こんなとこにラッセンが/アート界隈で「ラッセンが好き」と言おうものなら、変わった人として扱われた/他方で、アートファンを含めなければ、マティスやブランクーシよりも知名度が高い気がする/タブーなのにタブーじゃない、この歪みはなんだ?



    今回参照させてもらった原田裕規さんの著書/美容師さんに言われた「ラッセンお好きなんですか?」/アートファンでない美容師さんが知っていたのは、ピカソとダヴィンチとムンクとラッセン/ナワバリが違えば守備範囲も違う



    今回は全4回/第2回:受容された時代背景/第3回:ラッセンの生涯/第4回:なぜラッセンはアートではないのか?



    ▼今回の参考図書

    ・評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家(中央公論新社/原田裕規[著])

    ・ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」(フィルムアート社/原田裕規 [編集, 著]・斎藤環 [著]・北澤憲昭 [著]・その他12名)



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    • 20 min
    #37 ブランクーシをご存知か? 語彙力が下がる気持ちいい彫刻

    #37 ブランクーシをご存知か? 語彙力が下がる気持ちいい彫刻

    アーティゾン美術感で開催している「ブランクーシ 本質を象る」を見に行ってきました。



    ルーマニア出身の彫刻家/「考える人」のロダンの次の世代/ピカソやマティスと同世代の彫刻家/アフリカ美術から強い影響を受ける/抽象化を突き詰めた、目に気持ちいい彫刻/これだけの作品数が集まるのは貴重な機会/磨き上げられたツヤツヤピカピカの作品/フランスのぽんぴドゥセンターやニューヨークのMoMAに収蔵された作家/代表作の「鳥」と「魚」/ずっと会場にいたかった/コレクション展も近代彫刻がテーマになっていたので必見/2024年7月7日まで開催中



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    • 17 min
    #36 横浜トリエンナーレに行ったらめっちゃへこんだ理由、見ないようにしていただけで確かにそこにあったもの

    #36 横浜トリエンナーレに行ったらめっちゃへこんだ理由、見ないようにしていただけで確かにそこにあったもの

    第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」に行って来たので、感想を話します。

    美学、難しかったですね/近代以前の美的感覚に引きずられているよね/「クリエイター」と呼ばれるのが気恥ずかしいい

    横トリに行ってきました/3年に1度のアートの祭典/横浜トリエンナーレは今回で8回目/野草のように逆境に屈しない作品がテーマ/環境破壊・経済格差・不寛容/行ってみたらグッタリした/お祭り気分で行かない方がいい/全体的にテーマが重い

    世界のどこかで起きている、見たくないもの、意識したくないものを見せてくれた/明らかに空気が冷たい部屋があった/横トリはテーマパークではない/商業施設「Mark is」との落差/見ないようにしていただけで、そこに確かにあったもの/野草のように屈しない姿勢に勇気がもらえる、かも/よく眠って健康な時に行こう

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    • 29 min
    #35-4 【近代美学入門 その4】美はモノに宿るのか?人の心に発生するものなのか? 西洋の「美」の変遷

    #35-4 【近代美学入門 その4】美はモノに宿るのか?人の心に発生するものなのか? 西洋の「美」の変遷

    「美学」がテーマの本シリーズ。井奥陽子さんの『近代美学入門(ちくま新書)』をもとに「アート」や「美術」といった概念の変遷を追っていきます。第4回目は「美」という概念の変遷を紹介します。



    「美は人の心の中に存在する」と考えた「主観主義美学」/「美は物の中に宿る」と考えた「客観主義美学」/2000年ほど主流だった「客観主義美学」/道徳的な美しさが含まれた古代ギリシャの「カロス」という概念/マジカロス/ピタゴラスは美しさも数で表すことができると考えた/プラトンは「神は世界を想像する時に数学(幾何学)を使った」と考えた/美しさは比率で表現できる、プロポーション理論/レオナルドダヴィンチも描いた「ウィルトルウィウス人体図」



    なぜ客観は主観にシェアを奪われたのか?/科学革命が「美は物の中に宿る」という価値観を育んだ/あれ?宗教の教えと現実が違うぞ/イマヌエル・カントが定義した近代的美学/美は目的や道徳から解放された/美の自律性/美は道徳や政治や社会のルールからは自由であるべきだ/芸術至上主義/僕らはいまだに近代以前のモノサシに影響されている/現代美術に古典的な美を求めると、その欲求は満たされないかもしれない/現代美術を測るモノサシが普及していないのかもしれない



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    • 52 min
    #35-3【近代美学入門 その3】「クリエイター」は人に使う言葉ではなかった、「芸術家」という概念はどのように生まれたのか?

    #35-3【近代美学入門 その3】「クリエイター」は人に使う言葉ではなかった、「芸術家」という概念はどのように生まれたのか?

    「美学」がテーマの本シリーズ。井奥陽子さんの『近代美学入門(ちくま新書)』をもとに「アート」や「美術」という概念の変遷を追っていきます。



    第三回目の今回は、「芸術家」という概念が生まれた経緯を紹介します。



    18世紀以前、「芸術家」という概念はなかった/世界の創造主に使われてきた言葉が、芸術家にも使われるようになった/「ジーニアス(天才)」「クリエイション(創造)」「オリジナリティ(独創的)」は人間に使われる言葉ではなかった/古来、美術品を作っていたのは職人だった/ほとんどが発注仕事/集団で作品を作っていた/「神のごとき」と讃えられたミケランジェロ/アカデミーの成立や市民革命など、美術を取り巻く社会の変化が「芸術家」を生み出した/17世紀末に生まれた「天才」という概念/「理論や技術では再現できないものこそ価値がある」という思い込み



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    • 43 min

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