100本のエピソード

 限られた文字の中に、悠久の歴史や雄大な景色、時に心のひだが織り込まれている漢詩。日本語と中国語の朗読で北京の季節の移り変わりとともにお伝えします。

漢詩歳時‪記‬ KANKAN

    • 社会/文化
    • 3.8 • 33件の評価

 限られた文字の中に、悠久の歴史や雄大な景色、時に心のひだが織り込まれている漢詩。日本語と中国語の朗読で北京の季節の移り変わりとともにお伝えします。

    「春の日 李白を憶う」杜甫

    「春の日 李白を憶う」杜甫

    2013年の4月から始めたこの番組、5回目の春が巡ってきました。始めた当初は

    こんなに長く続くとは思っていませんでした。私が知っている季節にちなんだ漢詩

    なんて、そう多くはなかったからです。でも、始めてみると枯れることの無い泉のよ

    うに次から次へと漢詩に出会いました。本の中で、ネットで、旅先で。漢詩に興味

    を持ったおかげで、中国を旅していても、「ここであの漢詩がつくられたのか・・・」

    と、今までよりも深く旅を楽しむことができました。漢詩の世界とホンモノの世界を

    旅するうちにゴールが近づいてきたようです。今回で、この番組も最終回となりま

    す。先日、四川省の成都にマラソン参加のためにでかけました。ここには、有名な

    詩人杜甫が暮らしたと言う草堂があります。もう20年以上前ですが以前も観光し

    たことがある場所ですが、漢詩の番組を担当している今はその時とは違って、なんだか杜甫という友達の家に行った様な感じがしました。「春望」「春夜
    雨を喜

    ぶ」「客至る」、番組でも紹介した作品が頭をよぎります。今回は、杜甫の「春の日

    李白を憶う」を紹介します。

    • 8分
    「商山の早行」温庭筠

    「商山の早行」温庭筠

    今年の北京はいつになく春の訪れが早いように感じています。暦の上でも春分を過ぎ、朝も明るくなるのが早くなってきました。私にとっては、いよいよ早起きランニングのシーズン到来です。この時期、日本では卒業式なども行われ旅立ちのシーズンでもありますね。私が大学を卒業する頃は、卒業旅行にペンションに泊まるのが流行でした。今は、ペンションなんていう言葉も死語になっているかもしれません。先日、北京空港で卒業旅行風の2人の男子大学生を見かけました。「指差し中国語会話」なる本を片手に、苦労しながらタクシーに乗るところでした。お手伝いしようかなとも思いましたが、若い2人のこと。きっと何とかなると思い、心の中で「頑張って!」とつぶやいて通り過ぎました。収穫の多い、旅になりますように。さて、今日は温庭筠の「商山の早行」を紹介します。

    • 9分
    「春夢」岑参

    「春夢」岑参

    春の気配が濃くなってきました。北京は最低気温が氷点下になることはなくなり、最高気温は20度近くまで上がる日もあります。晴れて風のない日の日中は、東京と同じか、東京以上に暖かいかもしれませんね。それでも、用心深い北京の人は、まだ冬用のブーツを履いている人もいます。寒い間は、ついつい背中を丸めて足元ばかり見て歩いている間に、街路樹は春の装いに変わっていました。楊樹と呼ばれる北京の街路樹、ポプラの一種ですが、枯れ枝にいつしかミノムシのようながくが付き始めました。これが落ち尽くすと若い芽が顔を出します。そして、北京の春の風物詩、白い綿毛の柳蕠を飛ばすのです。公園の池の厚かった氷もすっかり溶けて、柔らかい日差しを受けてキラキラしています。春の装いに着替えているのは、花だけではないようです。さて、今日は前回と同じ岑参の作品を紹介します。「春夢」です。作者、岑参は盛唐の詩人。湖北省の人。湖南省出身と言う説もあります。

    • 7分
    「山房春事」岑参

    「山房春事」岑参

    今日、3月8日は国際婦人デー。中国では女性は半日休みの日です。ただ、実際は、半日休みを取れない職場もあったり、中には女性のみ健康診断を受けさせてくれる職場もあったりと、過ごし方は様々です。私は外国人専門家局の招待で、人民大会堂へ行き、ティーパーティーを楽しみました。女性の集まりに相応しくジャスミン茶とお茶菓子の取り合わせ。世界各国の女性専門家がいて華やかで賑やかでした。外に出ると、北京の街の景色もだいぶ春めいてきました。枯れ枝のようだった木々は遠くから眺めると、ライムグリーンのもやに覆われているように見えます。芽吹きが始まっているのでしょう。公園に行けば、早くも黄色い迎春花が咲き始めています。まだ、満開とは、いきませんがこの花を見ると北京の春を確信します。いつもの年ならこの迎春花が咲き出すのは、3月下旬。今年は、いつになく春の訪れが早いように感じます。そういえば、私たちの放送局の庭の桜も、もう蕾をつけています。

    さて、今日は岑参の「山房春事」を紹介します。

    • 7分
    「春思」賈至

    「春思」賈至

    三月の声を聞くと、外の天気と関係なく春だなぁと思ってしまいます。用心深い北京の人たちは、まだ厚手のコート姿の人も多く、皆が春の装いになっている訳ではありませんが、それでも地下鉄内をみまわすと1ヶ月前よりは軽装の人が目立って来ました。そんな、姿を見て自分自身もそろそろ長いコートから、少し短めのコートに

    しようかと思ったりします。長いコート、手袋、マフラー。少し前までは出掛ける時の必需品でした。よくみると汚れも目立ってきました。「一冬、ありがとう」と思わず、声をかけたくなります。冬と夏が長い北京。春服の期間は短いので、早めに着始めないと出番が少なくなってしまいます。今度の週末は、春の服を出してみましょう。そういえば、今度の日曜日は「啓蟄」。虫たちもいよいよ地面から這い出してくる頃です。

    さて、今日は暦の上ではちょうど今頃の様子を詩にした、

    賈至の「春思」を紹介します。

    • 7分
    「正月二十日、岐亭に往く。郡人 潘、古、郭の三人 余を女王城東の禅荘院に送る」蘇軾

    「正月二十日、岐亭に往く。郡人 潘、古、郭の三人 余を女王城東の禅荘院に送る」蘇軾

    「二月は逃げる」なんて日本では言いますが、こちら中国でも春節休みが明けていよいよ本格的に新しい年がスタートと思ったら、もう2月も残り1週間となりました。百花繚乱の花の季節までは、まだまだですが北京でも「花の兄」と呼ばれる梅の花だよりが届くようになりました。決して派手な花ではありませんが、独特の香りが存在感を際立てます。さて、今日はちょうど今頃の詩、蘇軾の 「正月二十日、岐亭に往く。郡人 潘、古、郭の三人 余を女王城東の禅荘院に送る」を紹介します。

    • 8分

カスタマーレビュー

3.8/5
33件の評価

33件の評価

shizuma_7

配樂以及內容雖好…

日語的鼻音太重,聽不下去…

rirubo

語りが残念…

内容が良いのでじっくり聴きたいと期待していたが
感情を含んだ語り方が雑味に感じられて
内容に集中出来なかった
なまったアクセントや鼻声も気になる

NHK「漢詩紀行」の江守徹さんほどの情感豊かな朗読ならば期待が持てるし
広瀬 修子さんのようなクールでセンスのいい語り口だと格調高い漢詩の世界を心地よく想像出来るのだが

語り方次第なので
残念だった

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