互ひとみのラジオ ナレーター・声優 互ひとみ
-
- Arts
互ひとみ Tagai Hitomi
1993年生まれ 東京都出身
ナレーター・声優・俳優
大沢事務所所属
主にやっていること。
•青空文庫作品の朗読 •モノローグ •日々の雑談
感想、リクエスト、質問など募集中。
メッセージはこちらからどうぞ!
https://forms.gle/E8pjgxfd7am3caC29
2023年4月stand.fmスタート
2023年11月5日Spotifyにリニューアル
各種SNS
https://lit.link/hitomino
使用機材
マイク
Shure MV7/Shure BETA58A
オーディオインターフェイス
ZOOM UAC-232
編集ソフト
Adobe Audition
Thank you for listening to this podcast.
In this podcast, I read aloud Japanese literary works.
I would be happy if it helps you learn about Japanese culture and language.
-
朗読『地球儀』牧野信一
祖父の法要に出席するため実家に帰省した私は、準備のため忙しく働く母から古い地球儀の箱を見せられる。
その地球儀から、私は長くアメリカで暮らしていた放蕩者の父と、その帰りを待ち続けてきた家族の時間を思い出す。
息子が生まれ、父と同じ立場になった私にはそれまでとは違った父の姿が見えてくるのだった。
原稿:牧野信一『地球儀』青空文庫
---
Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/hitomi-tagai/message -
朗読『葉桜と魔笛』太宰治
5月。葉桜の季節になると、私は若くして亡くなった妹と、ある不思議な出来事のことを思い出す。
妹は18歳で病にかかり余命わずか。弱っていく妹をそばで見ていることしかできない20歳の頃の私は苦しい思いを抱え鬱々とした日々を過ごしていた。
そんなある日、妹の箪笥から隠すようにしまわれた手紙の束を見つける。その文通相手は、私の知らないM.Tという男だった。
原稿:太宰治『葉桜と魔笛』青空文庫
---
Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/hitomi-tagai/message -
朗読『桜の森の満開の下』坂口安吾
桜の森の満開の下を通る者は、みんな気が変になる。
ある山賊が男を殺して、その妻をさらってきた。
女は美しく賢く、そして残酷だった。
物事にこだわらず深く考えることをせずに生きてきた男にとって、女の言葉や振る舞いはチクチクと頭を切り、今まで感じたことのなかった感情を生んでいく。
男は女に惹かれながらも、なぜか不安だった。
そしてこの感情が、桜の森の満開の下を通るときに似ていると思うのだった。
原稿:坂口安吾『桜の森の満開の下』青空文庫
YouTube版https://youtu.be/MHnftJrDKyY
---
Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/hitomi-tagai/message -
朗読『鷺娘』大倉 燁子
まゆみと百合子は従姉妹同士。幼いころから日本舞踊の良きライバルだった。
しかし、才能のあるまゆみに対してどんなに努力しても追いつけない百合子は、まゆみを舞踊界から引き離すため、自らの恋人であった光村博士を彼女に引き合わせ結婚させた。
結婚後も舞踊に未練があるまゆみ。まゆみの才能に嫉妬しながら舞踊の道を進む百合子。
互いに羨み妬む気持ちを持ちながら、日々は過ぎる。
そして、百合子の名披露の舞踊大会が行われる。
本番が目前に迫ったある日、「鷺娘」の稽古が上手くいかず窮地に立たされていた百合子は、ある覚悟を決めてまゆみのもとへ飛び込んでいった。
原稿:大倉燁子『鷺娘』青空文庫
YouTube版https://youtu.be/gk0rfwDqXDo
---
Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/hitomi-tagai/message -
朗読『ペルゴレーズ街の殺人事件』モーリス・ルヴェル
夜汽車の中で乗り合わせた「わたし」を含めた4人の男女が、「ペルゴレーズ街の殺人事件」の話をしている。
女性が刃物で刺されたその事件では被害者の金品宝石類は一切盗まれておらず、いまだ犯人も捕まっていないのだ。
それぞれが推理を披露するなか、それを聞いていたは「わたし」は我慢できず、まだ世間に公表されていない、とある情報を話す。
それは犯人を特定することができる決定的な証拠に関するものだった。
原稿:モーリス・ルヴェル『ペルゴレーズ街の殺人事件』青空文庫
YouTube版https://youtu.be/H1xCiQ-GAQ0
---
Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/hitomi-tagai/message -
朗読『トカトントン』太宰治
昭和20年8月15日。兵舎で終戦を知り、死のうとしていた男の耳に聞こえてきた「トカトントン」という金槌の音。その幽かな音は、戦中のミリタリズムに浸っていた彼の心をそこから引き離してくれたのだった。
しかしその日以降、彼が何かに感動したり熱中したりするたびごとに、あの時の「トカトントン」が聞こえ、彼の心をそこから引き離すようになる。
何事にも情熱をかけることができなくなった彼は、兵隊になる前から好きだったある小説家に勇気を出して手紙を送ることにした。
YouTube版https://youtu.be/4hN0CTkZf4s
原稿:『トカトントン』太宰治 青空文庫
---
Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/hitomi-tagai/message