心の砂地# #kokosuna
-
- Society & Culture
様々な文化や日常の気づきをヒントに、考え続けることで「言葉の記憶装置」を目指す教養バラエティ番組です。#kokosuna
お便りフォーム、各種SNSなどリンク集はこちら。 https://lit.link/kokosuna
1テーマ、1エピソードなので、気になる回からお楽しみください。
末尾が5の時は漫画特集、0の時はてらださんの特集回(なんでもあり:Vale tudo)です。
-話し手
◇シャーク鮫くん (編集、広報、運営)
批評とインタビュー、〇〇論が好き。アナログ派。ハロプロ。漫画、映画。おにぎりの袋が上手く開けられない等、手先がとても不器用。
◆てらだ (ROSE & TEARS)
料理が趣味。昆虫、動物(軟体)派。ギターやピアノを弾いて、作曲をする。クラフトビール。民放のテレビをあまり見たことがない。わりとアウトドアでスパイダーマンをスパイダァマンと発音する。人体実験系の人で、何でも食べる(虫なども含む)。
ポッドキャストの書き起こしサービス「LISTEN」はこちら
https://listen.style/p/kokosuna?dKai7biG
-
第73回『広い通りを死んだつもりでさまよった』
「クラシックス」という名盤、名作を語るエピソードシリーズになります。今回は2011年、坂本慎太郎『幻とのつきあい方』。ゆらゆら帝国解散後、ひとり立ち上げたレーベルからリリースされた本作は、「肉体感のないソウルアルバム」として、物凄くポップで、繰り返されるフレーズ、言葉とメロディが何かすごく、良い……!
当時の音楽シーンを振り返りながら、本作が表現したムード、雰囲気について、語りました。
坂本慎太郎『幻とのつきあい方』(2011)
▷Spotify ▷Apple Music
◆坂本慎太郎 Shintaro Sakamoto:89年にバンド「ゆらゆら帝国」を結成。同バンド解散から1年後の2011年、レーベル「zelone records」を立ち上げ、自身初のソロ・アルバム『幻とのつきあい方』を発表。
◆本作『幻とのつきあい方』についてのレコードを5枚。
Sly & The Family Stone『Fresh』(73)
Timmy Thomas 『Why Can't We Live Together 』(72)
Shuggie Otis『INSPIRATION INFORMATION』(74)
Marc Jordan『Mannequin』(78)
Bob Welch『French Kiss』(77)
◼︎《小西康陽×坂本慎太郎 対談"音楽のはなし"》
https://www.houyhnhnm.jp/culture/feature/sakamoto-konishi.html
-ざっくり11年名盤-
《ROCK》
Radiohead『The King of Limbs』
James Blake『James Blake』
Bon Iver『Bon Iver』
Arctic Monkeys『Suck It And See』
Pains of Being Pure at Heart『Belong』
Horrors『Skying』
《POPS〜R&B、HIP HOP》
Adele『21』
Jay-Z & Kanye West 『Watch The Throne』
Frank Ocean 『nostalgia/ULTRA』
The Weeknd『House Of Balloons』
SIMI LAB『Page 1 : ANATOMY OF INSANE』
《日本 Japan》
サカナクション『DocumentaLy』
andymori『革命』
cero『WORLD RECORD』
Perfume『JPN』
星野源『エピソード』
(2024年5月5日収録)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
番組アカウント:https://twitter.com/kokosuna
感想など、投稿していただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします!
ここすなリンク集→ https://lit.link/kokosuna
番組感想、お便りは kokoronosuna@gmail.com
もしくは以下のフォームまで!
https://forms.gle/9npfECP8TPzag1jF7
artwork:セキヤ@sekiyanabemotsu
op theme:@k5_y4
ーーーーーーーーーーーーーーーー -
第72回『僕はゆら帝なんです』
腰まであるストレートな長髪と真っ黒な衣装。
私があなたをお見かけしたことは数回、全てを合わせても数時間しかありませんでしたが、あなたのことが大好きで、あなたのようになりたいと振舞っている方々と、私はたくさんの時間を過ごしました。
あまりにも当たり前のことすぎて、このエピソードを収録した際には気づきませんでしたが、私もまた、真っ黒な服を着ていました。あなたのように在りたかったし、なりたかったと思います。
「ロックというのは彼のように、痩せていること」と、先輩がふと口にした言葉は太身の身体を持つ私にとっては呪いのようにまとわりつきました。今はそう思っていませんが、骨ばった大きな手、黙っていても成り立つ存在感、美しいあなたの身体に、憧れていました。
実際のところはどうなのかわからないですが、またそれが、あなたにとってはどうでもいいこと、というか、そういう風にできている、ということであなたが成り立っていたことも、格好良かったです。
何度も何度も、残されたレコードを再生して、僕は生きていくんだと思います。
◆ゆらゆら帝国 主な作品集
◇インディーズ
『ゆらゆら帝国』(92:ZIKSプロダクト)
『ゆらゆら帝国』(94:タッチ)
『ライヴ』(95:キャプテン・トリップ)
『Are you ra?/アーユーラ?』 (96:キャプテン・トリップ)
▽メジャー (ミディ)
『3×3×3』(98)
『ミーのカー』(99)
『太陽の白い粉』(99)
『ゆらゆら帝国III』(01)
『ゆらゆら帝国のしびれ』(03)
『ゆらゆら帝国のめまい』(03)
『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』(03)
▼メジャー(ソニー・ミュージックアソシエイテッド)
『Sweet Spot』(05)
『空洞です』(07)
『REMIX 2005-2008』(08)
●エピソード内で言及した楽曲
『発光体』
『ゆらゆら帝国で考え中』
『2005年世界旅行』
『タコ物語』
『はて人間は?』
『お前の田んぼが好き』
『急所』
《#kokosuna掲示板》
「三十日間の新聞」
https://note.com/lnt91/n/nc592a8854262
『心の砂地#』も参加しました!
(2024年4月28日収録)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
番組アカウント:https://twitter.com/kokosuna
感想など、投稿していただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします!
ここすなリンク集→ https://lit.link/kokosuna
番組感想、お便りは kokoronosuna@gmail.com
もしくは以下のフォームまで!
https://forms.gle/9npfECP8TPzag1jF7
artwork:セキヤ@sekiyanabemotsu
op theme:@k5_y4
ーーーーーーーーーーーーーーーー -
第71回『拝啓、曙様』
24年4月、大相撲で初の外国出身の横綱となり、その後格闘家、プロレスラーとして活躍した曙さんが死去しました。
91年生まれの語り手にとって、大相撲時代の記憶は朧げです。確かな記憶の中にある彼の姿、イメージは「グローブをはめた元横綱」。そして、「大ヒール」。
03年の大晦日興行、K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!での「曙vsボブ・サップ」での衝撃は忘れられません。
あの試合から20年経った今考えることは、ひとつです。43%という驚異的な視聴率の中、あっさりと負けた彼のこころは。気持ちは。プライドは。
ヒール、負け役、勝負から生まれる業。興行。自分の人生においても、節々には勝負があったはずです。当然勝ったこともあるし、負けたこともある。
「あの時負け役をやってくれたあの人は……。」
◆2003年、大晦日の格闘技興行
・『INOKI BOM-BA-YE〜馬鹿になれ夢をもて〜』(日本テレビ、神戸ウイングスタジアム)…主催:猪木
※瞬間最高視聴率:永田裕志vsエメリヤーエンコ・ヒョードル
・『PRIDE男祭り 2003』(フジテレビ、さいたまスーパーアリーナ)…主催:DSE(PRIDE)
※瞬間最高視聴率:吉田秀彦vsホイス・グレイシー
・『K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!』(TBS、ナゴヤドーム)…主催:FEG、K-1 (谷川貞治)
※瞬間最高視聴率:曙vsボブ・サップ
◇参考文献
ボブ・サップ『野獣の怒り』(双葉社:13)
鈴木忠平『清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実』(文藝春秋:16、文庫:19)
森合正範 『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』(講談社:23)
『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』(Production I.G:24)
《#kokosuna掲示板》
「三十日間の新聞」
https://note.com/lnt91/n/nc592a8854262
『心の砂地#』も参加しました!
(2024年4月21日収録)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
番組アカウント:https://twitter.com/kokosuna
感想など、投稿していただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします!
ここすなリンク集→ https://lit.link/kokosuna
番組感想、お便りは kokoronosuna@gmail.com
もしくは以下のフォームまで!
https://forms.gle/9npfECP8TPzag1jF7
artwork:セキヤ@sekiyanabemotsu
op theme:@k5_y4
ーーーーーーーーーーーーーーーー -
第70回『聖なるズー』を読んで
濱野 ちひろ『聖なるズー』についての特集回です。
本作は犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」を中心に書かれたノンフィクション作品。
「愛とは?」
それぞれの動物への距離感、家族、パートナーシップ、性愛、恋愛、関係をコントロールすること、ずっといる赤ちゃんとしてのペット、自由意志、セクシュアリティのゆらぎ、性的同意……本作を読んでそれぞれ受け取ったものについて、考えながらお話しています。
・濱野 ちひろ『聖なるズー』(集英社:19、文庫:21)
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-781683-9
第70回のnoteはこちら!
https://note.com/lnt91/n/n63cade3406f0
《#kokosuna掲示板》
「三十日間の新聞」
https://note.com/lnt91/n/nc592a8854262
『心の砂地#』も参加しました!
(2024年4月13日収録)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
番組アカウント:https://twitter.com/kokosuna
感想など、投稿していただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします!
ここすなリンク集→ https://lit.link/kokosuna
番組感想、お便りは kokoronosuna@gmail.com
もしくは以下のフォームまで!
https://forms.gle/9npfECP8TPzag1jF7
artwork:セキヤ@sekiyanabemotsu
op theme:@k5_y4
ーーーーーーーーーーーーーーーー -
第69回『魂を売らない身体』
話は身体的な「男らしさ」、についてから始まります。
憧れや格好いい、という「男らしさ」。アイコニックな存在になり得る筋肉の鎧、マッチョな身体。そもそもそれを格好いいと思ったことがないかも……。
もちろん、身体を作るのは精神であり、精神が身体を作ることもあります。対社会、対人間、対恋愛、対精神。
戦うための鎧が必要であるからこそ、人はひとつにまとまりたくなってしまうのでしょうか。40超えても、魂を売らないために、好きなことやって、(家庭壊して)、ひとりぼっちで何かを考えて、どうだお前ら羨ましいだろ!
◇参考文献
『マスク』(The Mask)(94)
『マスク・アニメーション』(95〜97)
David bowie『Young Americans』(75)
The 1975 - A theatrical performance of an intimate moment(23)
THA BLUE HERB『SELL OUR SOUL』(02)
都築響一『ヒップホップの詩人たち』(新潮社:13)
Madonna『Vogue』(90)
「ONE Championship:A NEW ERA -新時代-」での青木真也(19)
ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』(23)
《#kokosuna掲示板》
「三十日間の新聞」
https://note.com/lnt91/n/nc592a8854262
『心の砂地#』も参加しました!
(2024年4月4日収録)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
番組アカウント:https://twitter.com/kokosuna
感想など、投稿していただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします!
ここすなリンク集→ https://lit.link/kokosuna
番組感想、お便りは kokoronosuna@gmail.com
もしくは以下のフォームまで!
https://forms.gle/9npfECP8TPzag1jF7
artwork:セキヤ@sekiyanabemotsu
op theme:@k5_y4
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー -
第68回『セックスと暴言のルポルタージュ』
今回のエピソードは、私のルポルタージュです。
「ドキュメンタリーは嘘をつく」という言葉、作品があります。「A」「A2」などでオウム真理教の内部に密着したドキュメンタリー映画を撮った森達也さんが残した言葉ですが、
《事実の客観的記録である、とされる「ドキュメンタリー」も、撮る側の主観や作為から逃れることができない》といった主旨で捉えられていることが多いです。
自分は物心ついた時から、この世界に、社会にお邪魔させていただいている、と言った感覚でずっと生きている部分があります。自分自身の立ち位置、存在を全肯定することは難しいし、たまたま生まれ落ちてしまった人間というかたち、社会に擬態している、というような感覚です。だから、生きていくためにひとを、かたちを、関わりを凝視し、真似しているところがあると思っています。
短い人生の経験から、ある種潜入したスパイのような自分のあり方は、暴力性を帯びていると自覚していますが、これはまた、濃密な人間同士のコミュニケーションの中では非常にバレやすく、バレてしまった段階で人を傷つけてしまうと思っています。
だからこそ、他人にカメラを向ける時、また、撮り終わったカメラに合わせてナレーターとして振る舞う時は、自分が見たままの素朴で無自覚な幻想を語り、誠実でありたい、と思っています。
しかし、どうしても観る側、聞く側の魂を鷲づかみにしたいという欲望には抗えない。ここには非常に自己本位な暴力性が潜んでいます。実際に自身が観る側、聞く側である時、そこに作為やつくりが透けてみえる時、「何をやってもいいのか」という憤りを覚えることもしばしばあります。
それでも、「面白いこと」「誠実であること」「事実であること」「消費していること」すべてに向き合うことがいまの私にとって、一番の方法であると祈って、本エピソードを配信します。(シャーク鮫くん)
◇参考図書
荻上チキ『彼女たちの売春』(新潮社:17、単行本…12)
森達也『ドキュメンタリーは嘘をつく』(草思社:05)
《#kokosuna掲示板》
「三十日間の新聞」
https://note.com/lnt91/n/nc592a8854262
『心の砂地#』も参加しました!
(2024年3月28日収録)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
番組アカウント:https://twitter.com/kokosuna
感想など、投稿していただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします!
ここすなリンク集→ https://lit.link/kokosuna
番組感想、お便りは kokoronosuna@gmail.com
もしくは以下のフォームまで!
https://forms.gle/9npfECP8TPzag1jF7
artwork:セキヤ@sekiyanabemotsu
op theme:@k5_y4