敗者のつぶやき 敗者のつぶやき
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人文学とビジネスの交点を探る——。
あらゆる場面で創造性が求められる現代。直感的に奇抜なアイデアを出したり、ロジカルに問題解決を目指すのでなく、社会をよく見て既存の意味のシステムからこぼれ落ちた時代の「敗者」に目を向けることで価値転換を試みる。この考えの背景にある人文学的視座や事例の読み解きを通して、次の時代をつくるアイデアを生み出すヒントを探ります。
▼出演
山内裕(京都大学経営管理大学院 教授)
佐藤那央(京都大学経営管理大学院 特定講師)
▼リンク
山内裕:https://yamauchi.net/
Kyoto Creative Asssemblage:https://assemblage.kyoto/
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#24 アクターネットワーク理論とアッサンブラージュ
アクターネットワーク理論の根幹にあるアイディアとその限界をドゥルーズ=ガタリのアッサンブラージュ概念と比較しながら、議論しました。
▶︎Topics: 関係主義/配置/ラトゥール/重りのついた鍵/ミシェル・カロン/グレアム・ハーマン/ドゥルーズ=ガタリ/アッサンブラージュ=アジャンスマン/欲望の表現
▶関連リンク
ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門』
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グレアム・ハーマン『四方対象: オブジェクト指向存在論入門』
https://amzn.asia/d/23ODkkd
ジル・ドゥルーズ, フェリックス・ガタリ『千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症』
https://amzn.asia/d/8aR5cX0 -
#23 多元世界 Pluriverse
前回に引き続き、改めて「多元世界 Pluriverse」の概念に関して説明しきれなかったポイントを補足しながら議論しました。
▶︎Topics
オートポイエーシス/ニコラス・ルーマン/多元主義⇔多元世界/表象不可能性/意味のシステムの「間」/パララックス(視差)/言語ゲーム/強い関係主義/「美学的な距離」の問題
▶︎関連リンク
「多元世界 Pluriverse」
Kyoto Creative Assemblge 2024.4.27記事
https://assemblage.kyoto/topics/post/pluriverse-and-aesthetics
『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』
A. エスコバル 著/水野大二郎, 水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人 監訳/ BNN
https://bnn.co.jp/products/9784802512527
『トランスクリティーク』
柄谷行人 著/岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b255864.html -
#22 多元世界に向けたデザイン
京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 副機構長/教授の水野大二郎先生をゲストにお迎えし、水野先生が翻訳の監修を担当された『多元世界に向けたデザイン』の内容を中心に「多元世界 Pluriverse」について議論しました。
※今回の収録は、Kyoto Creative Assemblageの修了生の主導で実施されたカンファレンスの中で、公開録音を行いました。会場の音声も含まれておりますこと、ご了承ください。
▶︎Topics
デザインの存在論的帰結/認識論(epistemology)から存在論(ontology)へ/強い関係主義/オートポイエーシス/「複数の世界」ではなく、世界と世界の「間」/多元世界とエステティック・ストラテジー
▶︎関連リンク
『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』
A. エスコバル著/水野大二郎, 水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人,監訳/ BNN
https://bnn.co.jp/products/9784802512527
「多元世界 Pluriverse」
Kyoto Creative Assemblge 2024.4.27記事
https://assemblage.kyoto/topics/post/pluriverse-and-aesthetics -
#21 広告の救済
今回は、ゲストに大阪経済大学人間科学部教授の弦間一雄先生をお迎えし、広告の歴史と現在地、これからについて議論しました。
Topics:広告の歴史(写実→抽象→思想)/"Think small."/広告代理店は、誰の「代理」か/「敗者の救済」としての広告/広告の現在地(テレビ広告・デジタル広告・「現象創造」)/ネガティブに受容される広告と、広告"らしくない"広告の拡がり/パララックス/美学的な「宙吊り」をつくる
<ゲストプロフィール>
弦間 一雄(げんま かずお)
大阪経済大学人間科学部教授
京都大学経済学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修了。専門はブランディング・デザインの研究と、そのクリエイティブの実践。日本流行語大賞金賞、日経広告賞、ACC賞などを受賞。共著書に『経営は哲学なり』他。博報堂にてコピーライターとクリエイティブディレクター、多摩美術大学講師、中央大学専門職大学院特任教授などを経て、2013年より現職。Kyoto Creative Assemblage講師。 -
#20 見ること・見られること
現象学や精神分析など、「見ること・見られること」の理論の系譜を振り返り、ユーザー自身が商品やサービスから見られていることに着目しデザインする重要性を議論しました。
Keyword: 視線/J. Sartre/M. Ponty/M. Foucault/ラス・メニーナスの絵画/J. Lacan/海中に光る缶/A. Zupancic/トラウマ・欠如・歪み・謎/iMac G3
■参考文献
ジャン=ポール・サルトル『存在と無』
https://www.chikumashobo.co.jp/special/sartre/
Alenka Zupancic, The Shortest Shadow: Nietzsche's Philosophy of the Two
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#19 実践
主体と構造の二元論を乗り越えを企図した「実践」概念を取り上げ、社会科学におけるその多様な議論の系譜と展開について議論しました。
Keyword: 実践とは/主客二元論を切り崩す/P.Bourdieu/A. Giddens/エスノメソドロジー/Situated Learning/ Communities of Practice/逸脱を捉える
<参考文献>
Pierre Bourdieu. Outline of a Theory of Practice
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ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』:
https://amzn.asia/d/hCF8ujU
https://amzn.asia/d/cx7zwfY
石井洋二郎『差異と欲望』:https://amzn.asia/d/3Mq2S9j
Lucy A. Suchman. Plans and situated actions
https://amzn.asia/d/6iCn4Va
Jean Lave. Situated Learning: Legitimate Peripheral Participation (Learning in Doing: Social, Cognitive and Computational Perspectives)
https://amzn.asia/d/5K9OyrG