TanaRadio

たな

私立工科系大学教員(科学史)の日々の出来事や雑感。日記,メモ,ブログなど TanaRadio Blog ( https://tanakahi.hatenablog.com/ )

  1. 9H AGO

    336 ブログ | TanaRadio配信内容分析レポート

    TanaRadioのこれまでの全配信の文字起こしや概要をAI (Claude) に渡して,分析してもらいました。 TanaRadio 配信内容分析レポート対象: TanaRadio 全354エピソード(2023年11月7日〜2026年3月8日) 1. 全体概要TanaRadioは約2年4ヶ月にわたり354回配信されたポッドキャストです。当初はMOSTコミュニティ内限定の配信として始まり、2024年2月にLISTENプラットフォームで公開配信へと移行しました。配信の中心テーマは教育・学びのあり方と音声配信メディアの可能性の探究であり、この2本の軸が時期ごとに形を変えながら一貫して流れています。 2. 時期区分と配信ペース時期期間エピソード数月平均黎明期2023.11〜2024.0122件約7件公開初期2024.02〜2024.06102件約20件展開期2024.07〜2024.12115件約19件2025年前半2025.01〜2025.0634件約6件2025年後半以降2025.07〜2026.0381件約10件最も活発だったのは2024年2月〜12月の約11ヶ月間で、月平均約20件のハイペース配信が続きました。特に2024年2月(40件)は公開直後の爆発的な発信量です。一方、2025年5月〜9月には約4ヶ月の長期休止期間があり、これが最大の配信ギャップとなっています。 3. 時期別の内容分析3-1. 黎明期(2023年11月〜2024年1月):教育への問い主要テーマ: 教育・学びのあり方(全体の73%) MOSTコミュニティ内限定配信の時期。「ラジオをやりたい」という衝動から始まり、すぐに大学教育への根本的な問いへと向かっています。タイトルに「学びに強制は必要か?」「大学はもう終わっているのか?」「『学級』という無力化システム」「自由な学びを求めて」といった強いメッセージが並び、イリイチの脱学校論にも触れながら、制度としての教育への批判的考察が展開されています。 この時期の特徴的なキーワードは、自由な学び、無力化、学びのなんでも相談室、私塾です。「雑談の代わりとしてのラジオ」というエピソードは、オンライン教育で失われた余白やつながりへの問題意識を表しており、ポッドキャストを始めた動機が「教えること」ではなく「つながること」にあったことを示しています。 文字起こしの平均は約3,000文字と全期間で最も長く、一つのテーマをじっくり掘り下げる語りのスタイルでした。 3-2. 公開初期(2024年2月〜6月):多声的な実験主要テーマ: LISTEN・音声配信(34%)、教育(20%)、オッペンハイマー(15%)、読書・文化(15%) LISTENでの公開配信に移行し、配信の性格が一変します。「メモ」「日記」「ブログ」「コメント」「レクチャー」「Tips」「情報」「ポエム」など多彩なフォーマットが登場し、配信そのものが実験の場となっています。 3つの柱が同時に展開しています。 ① LISTENプラットフォームの可能性の探究: 有料配信、文字起こし活用、授業への組み込み、声日記など、LISTENの使い方そのものが主要テーマに。「声のレポート課題」「講義ビデオに代わる文字起こし付き音声教材」「LISTENをウェブサイトのように運用できる」など、音声配信の教育的可能性を矢継ぎ早に構想しています。 ② 映画「オッペンハイマー」を軸にした科学史の語り: 映画公開を契機に、関連ドキュメンタリー視聴、科学史家の論考紹介、戯曲『イノセント・ピープル』への言及など、専門領域(科学技術史)の知見をポッドキャストで発信するスタイルが確立されます。 ③ 外山滋比古『思考の整理学』と教育論: 再読をきっかけとした思考法の探究と、ZEN大学など新しい教育モデルへの関心。 文字起こし平均は約1,350文字と最も短く、短いメモ的配信が多かった時期です。 3-3. 展開期(2024年7月〜12月):体系化と深化主要テーマ: LISTEN・音声配信(31%)、読書・文化(24%)、教育(18%)、AI(16%) 配信が最も多面的に展開した時期です。3つの大きな動きが見られます。 ① 「LISTEN本棚」「書誌」の体系化: 7月末から8月にかけて、LISTEN上での書誌情報発信やブックリスト(本棚)の構築が集中的に行われます。『冒険の書』(孫泰蔵)の読書会、自身の研究(毒ガス戦関連文献)の書誌情報公開など、音声配信プラットフォームを知的アーカイブとして活用しようとする試みです。 ② 「声で考える」シリーズの開始: 10月から新コーナー「声で考える」がスタートし、不登校、大学変革、学生の主体性喪失などのテーマを、声で思考しながら展開するスタイルが定着。「答えようとするな,むしろ問え。」という印象的なフレーズが登場します。 ③ AIとの出会い: 11月のNotebookLM体験を皮切りに、「AI生成トーク」や「AIと共に学ぶ」シリーズが始まります。「人間は生成AIとどのような関係にあるか」「AIと共に本を読む実験」など、AIを単なるツールとしてではなく学びのパートナーとして位置づける方向性が明確になっていきます。 また、Teleport(新しい配信プラットフォーム)への注目もこの時期から始まっています。 3-4. 2025年前半(1月〜6月):セナリ学院と休止主要テーマ: LISTEN・音声配信/Teleport(44%)、教育(38%) この時期はTeleport / セナリ学院への強い関心が際立っています。全34件中15件がTeleport関連、14件がセナリ学院のタグを持ち、2月の入学説明会には7日連続で感想を配信するほどの熱量です。 もう一つの特徴は「大丈夫じゃない短歌部」への参加で、「NOT」というタグでの配信も登場。「楽しい日本」「エラーを肯定す」「耐え難きを耐え」「耐え難きを耐えず」といった短歌的・詩的表現が増えています。 3月以降は配信が激減し、4月(1件)、5月(1件)のあと、5月〜9月に約4ヶ月の長期休止に入ります。 3-5. 2025年後半以降(9月〜2026年3月):トランシーバー声日記とコミュニティ主要テーマ: LISTEN・音声配信(69%)、教育(15%)、AI(9%) 9月に配信を再開し、「トランシーバー声日記」という新しいフォーマットが主流になります(全81件中42件)。ワイヤレスマイクを使った気軽な声日記スタイルで、配信のハードルを下げる工夫が見られます。 rooom(LISTENの新しいコミュニティ機能)への関心が高く、「スナック横町としてのrooom」「LISTENとrooomの氷山モデル」「まぼろし会議とrooom」など、音声配信を通じたコミュニティ形成の構想が繰り返し語られています。 2026年1月には講義シリーズ(「答えようとするな。むしろ問え」の意味、AI時代の大学の役割、人間とAIの関係性)が集中配信され、教育とAIのテーマが再び前面に出てきます。「AIをパートナーとして論文を書いています」(2月)、「朗読劇台本をAIと共に書く授業」(1月)など、AIの実践的活用が進んでいます。 MyPickシリーズ(他のポッドキャスト番組の紹介)も始まり、LISTEN上のコミュニティへの貢献意識が見られます。 文字起こし平均は約1,200文字で最も短く、トランシーバー声日記の短い日常的な語りが中心です。 4. 通時的に見た主要テーマの変遷教育・学びのあり方(一貫した基盤)黎明期の「制度教育への根本的批判」から始まり、公開初期には「音声配信の教育活用」という実践的方向に転換。展開期には「声で考える」シリーズで不登校や学生の主体性を論じ、2025年後半には「AI時代の大学の役割」へと発展しています。自由な学び、学習者の主体性、教育制度への批判的視座が一貫した通奏低音です。 音声配信メディアへの関与(拡大し続ける)初期の「LISTENの使い方探究」から、展開期の「LISTEN本棚・書誌」による知的アーカイブ化、2025年前半の「Teleport / セナリ学院」への傾倒、そして2025年後半の「rooom」「トランシーバー声日記」へと、常に新しいメディア・プラットフォームの可能性を追いかけています。単なるユーザーではなく、プラットフォームの理念やあり方そのものを考察し、提案する姿勢が特徴的です。 AIとの関係(後半から急成長)2024年後半にNotebookLMとの出会いを経て、「AIと共に学ぶ」「AI生成トーク」が始まります。2025年末〜2026年には「バイブコーディング」「AIをパートナーとして論文を書く」と実践が深まり、AIを思考・創作のパートナーとして位置づける方向が明確になっています。 科学技術史(断続的だが重要)映画「オッペンハイマー」を軸に2024年前半に集中的に語られ、8月には自身の専門研究(毒ガス戦)の書誌情報も公開されました。2025年以降は直接的な言及が減っていますが、「イノセント・ピープル」や核兵器関連のテーマは、教育やAIのテーマと地続きの問題意識として存在しています。 5. 配

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  2. 1D AGO

    333 本棚 | 不登校について学ぶ

    2026.3.8設置。この本棚では,おあさんの「『不登校問題』を学びたいあなたに贈るお薦め本リスト」にしたがい,お薦め本21冊を私のLISTEN本棚に並べました。これらの本を手がかりに,不登校について学んでいきたいと思います。 Special thanks to おあさん:「不登校児のママ友にどう接したらいい?なんて声をかけたらいい?」と悩むあなたへ(note, 2026.1.15)関連エピソード: 【第189回】不登校児のママ友にどう接すればいい?なんて声をかけるべき?(LISTEN, 2026.1.13) 「不登校入門」(平易x穏健)西野博之・來來珈琲店『マンガでわかる! 学校に行かない子どもが見ている世界』KADOKAWA,2024年今村久美『NPOカタリバがみんなと作った 不登校——親子のための教科書』ダイヤモンド社,2023年I. 初心者向け(平易x穏健)おおたとしまさ『不登校でも学べる——学校に行きたくないと言えたとき』集英社新書,2022年高坂康雅『不登校のあの子に起きていること』ちくまプリマー新書,2025年小林美希『ルポ 学校がつまらない——公立小学校の崩壊』岩波書店,2024年武田信子『やりすぎ教育——商品化する子どもたち』ポプラ新書,2021年II. 中級者向け(難解x穏健)野本響子『子どもが教育を選ぶ時代へ』集英社新書,2022年リヒテルズ直子・苫野 一徳『公教育をイチから考えよう』日本評論社,2016年III. 上級者向け(平易x過激)1.孫泰蔵『冒険の書』日経BP,2023年 2.内田良子『「不登校」「ひきこもり」の子どもが一歩を踏みだすとき』ジャパンマシニスト社,2020年 3.鳥羽和久『君は君の人生の主役になれ』ちくまプリマー新書,2022年 4.古山明男『学校に合わない子どもと親が元気になる77の知恵』かもがわ出版,2025年 5.おおたとしまさ『学校に染まるな!——バカとルールの無限増殖』ちくまプリマー新書,2024年 6.堀江貴文『バカ親につけるクスリ』主婦の友社,2025年 7.五味太郎『大人問題』講談社文庫,2001年 IV. 特級者向け(難解x過激)苫野一徳『「学校」をつくり直す』河出新書,2019年鈴木大裕『崩壊する日本の公教育』集英社新書,2024年白井智子『脱「学校」論——誰も取り残されない教育をつくる』PLANETS,2024年工藤勇一・鴻上尚史『学校ってなんだ!——日本の教育はなぜ息苦しいのか』講談社現代新書,2021年ジョン・テイラー・ガット(高尾菜つこ訳)『バカをつくる学校——義務教育には秘密がある』成甲書房,2006年イヴァン・イリッチ(東洋・小澤周三訳)『脱学校の社会』東京創元社,1977年私の探究の旅読書を始めるに当たって,まずは問いを立てるところから始めたいと思います。 探究の始まり:学校に代わる学びの場では,どのような学びが行われているのか?私は大学というある種の学校で教える身ですが,可能な範囲で学校に代わる学びの場の良さを私の授業にも取り入れていきたいと考えています。そのためには,学校に代わる学びの場で実際にどのような学びがなされているのかを知る必要があると思いました。 白井智子『脱「学校」論——誰も取り残されない教育をつくる』PLANETS,2024年(難解x過激!) まずは,この本から始めたいと思い,3/8にアマゾンに注文しました。 #LISTEN本棚 #不登校       LISTENで開く

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