けそとノビオのやまんばラジオ

小説『雪の日にライオンを見に行く』を語る

【Episodio52】今回は小説『雪の日にライオンを見に行く』について、徒然なるままに語らいます。

※※ 回の後半は、多めにネタバレを含みますのでご注意ください ※※

心と身体の動きの接続は無理やり切られていく/この物語の舞台はユートピアなのか?/「アホやな」のニュアンス/親が完璧じゃないと知ること/周りに誰も優しい人がいなくても本がいてくれる

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『雪の日にライオンを見に行く』(2023年出版(@日本))

【ざっくり内容&小説のみどころ】

主人公は、小学校5年生の唯人。唯人の祖父は中国在留邦人で、50代のときに子供たちと一緒に日本に渡った。祖父の子供の一人で中国生まれだった唯人の父は、唯人がまだ小さいうちに日本を離れ中国に帰ってしまったので、現在の唯人は母と二人暮らしだ。

唯人はなかなか自分に自信が持てずうまく話せなくて、いつも同い年のいとこの洋ちゃんに代わりに気持ちを言ってもらうなど、頼りきっていた。しかし、今年は洋ちゃんとクラスが離れてしまったから、これまで通りにはいかない。

そんな唯人のクラスにやってきた転校生の梓も、すぐに怒ってしまってなかなか周りにうまくなじめずにいた。なぜか唯人にだけ話しかけてくる梓に、唯人は不思議と親近感を覚えるようになる。

元小学校教師の著者が温かいまなざしで描く、教室の様子の臨場感にも注目。忘れていた優しい記憶が引き出される読書になるかも。

著者は志津栄子。

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※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。

https://queso-samba.hatenablog.com/

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