GLOBIS学び放題×知見録 Podcast 株式会社グロービス
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グロービスのオウンドメディア「GLOBIS学び放題×知見録」の公式Podcast番組です。G1サミットなどのカンファレンスを配信中!
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生成AIの現状と今後【松尾豊×岩村水樹×上野山勝也×川上英良×関灘茂】
G1サミット2024 第3分科会T
「AI時代の日本の戦い方〜日本の勝ち筋と未来を考える〜」岩村水樹×上野山勝也×川上英良×松尾豊×関灘茂
(2024年2月23日開催/沖縄万国津梁館)
世界で急速に拡がりを見せるGenerative AI。この新たなテクノロジーによって全ての産業においてディスラプティブイノベーションが連続する未来は極めて近いだろう。Generative AIが社会に実装されるAI時代において、日本が世界をリードするには何が必要なのか。その戦略を議論する。(肩書きは2024年2月23日登壇当時のもの)
岩村 水樹(グーグル ヴァイス プレジデント)
上野山 勝也(株式会社PKSHA Technology 代表取締役)
川上 英良(理化学研究所 情報統合本部 先端データサイエンスプロジェクト チームリーダー)
松尾 豊(東京大学大学院工学系研究科 教授)
関灘 茂(A.T. カーニー株式会社 代表取締役 マネージングディレクター ジャパン(日本代表)/シニアパートナー)
00:00 オープニング
00:53 議論のトーン設定(松尾氏)
-2023年は、生成AIが目まぐるしく進展した1年だった。日本企業も速いペースで動いている。
02:14 それぞれの視点で生成AIをどのように見ているのか(上野山氏、川上氏、岩村氏)
-3つのレイヤーが起きている。チップレイヤー、ファウンデーションモデルレイヤー、アプリレイヤー。
-研究においては、検索行動が大きく変わった。他分野への参入障壁が下がった。医療についてはまだ大きな変化は起きていない。これまで課題特化型の研究が多かったが、汎用モデルを作る動きが出ている。
-キーワードは「Wow」から「How」へということと、「AI fore everyone」という2つ。UIが変わってきたのが非常に大きいのではないか。
08:54 どのようなユースケースが出てきているのか(上野山氏)
-労働力不足をカバーするAIエージェントが社会で動き始めている。Yahoo知恵袋のQ&AにAIが答えたり、メルカリで出品する時に文言のアドバイスをしている。アメリカではこれを理由にリストラが起きたり、デザイナー職が激減したりしている。広告代理店ではAIとデザイナーが手を組んで一緒に創るようになっている。熟達した自分の技術を手放してAIと手を結ぶことが重要。
11:28 疾患の予測などにおけるAI活用(川上氏)
-まだまだ限定的だが、データを取得しようとする動きやちょっと先を予測できるようになってきている。まだフィジカルな部分がAIに欠けている。患者さんと肉体的にどのように接触するか、というのは課題。
14:05 AIで出来ること、出来ないことがどのように変化している?(松尾氏)
-ドラフトや問い合わせ支援には役立つ。他の業務にも使えるが、5%生産性が上がっても、ちょっとだけ早く帰れるからうれしいで終わってしまう。そのため業務改革全体をやって、コストを減らして売上が上がるということになると、ROIが合い始めて急速に広がることになる。
-soraの前の動画生成は、ディフュージョンモデルを使っていた。Soraが使っているのはディフュージョントランスフォーマー。パラメーター、データの質・量は進化している。
21:02 業務の流れやマーケティングプロセスを変えていく動き(岩村氏)
-インサイトに関してはAIと一緒に進めることで格段にプロセスがアップする。クリエイティブはプロダクティビティを上げることは出来るようになってい -
シビックプライドを上げるための地方創生の戦略とは
G1サミット2024 第3部分科会P
「衰退する地方をどうするか〜地方都市の新たな生存戦略を考える〜」小泉文明×上月良祐×田中仁×藻谷浩介×﨑田恭平
(2024年2月23日開催/沖縄万国津梁館)
地方創生の政策が長く実施されているにもかかわらず、地方都市の人口減少と衰退傾向にはなかなか歯止めがかからない。しかし、人類が経験したパンデミックは、人々の価値観を変え、ライフスタイルも働き方も多様化した。これからの時代、東京などメガ都市への一極集中トレンドを変え、全国の地方都市を再生することは可能なのか。地方都市の新たな生存戦略を議論する。(肩書きは2024年2月23日登壇当時のもの)
小泉 文明(株式会社メルカリ 取締役会長)
上月 良祐(参議院議員 経済産業副大臣兼内閣府副大臣)
田中 仁(株式会社ジンズホールディングス 代表取締役CEO)
藻谷 浩介(株式会社日本総合研究所 主席研究員)
﨑田 恭平(株式会社飫肥社中 代表取締役/一般社団法人DST 常務理事)
00:00 オープニング
03:06 データから見る地方と東京(藻谷氏)
-2022年から東京都の日本人人口は減っている。2014年の人口1人当たりの生活保護費は、港区が2万6000円、珠洲市は9100円。知らない人が多いから、議論の最初の土俵がおかしくなってしまう。島根県江津市の失業率1.9%で、東京23区の失業率も1.9%。江津の方が可処分所得が高い。
10:09 前橋市、鹿嶋市での取り組み(田中氏、小泉氏)
-パッションがないと、どんな戦略を作ってもデータを並べても絵に描いた餅。活力がある地域は、その地域に本気でコミットしている人がいる。
-次の30年、40年使用する新しいサッカースタジアムを作る上で、行政の方々が不可欠。NTTドコモやNECなどが街づくりに入ってきてもらうためのプラットフォームをサッカーチームが持っているような形。顔が見える距離感に全員いると、動かしやすいというのはある。
16:58 総務省・茨城県副知事・参議員を経験する中での視点(上月氏)
-地方の経済活性化の状況は、まだまだらな状態。頑張ったところやリーダーがいるところは良くなっていくが、逆もまたしかり。地方が活性化している状態とはどういう状態なのかを問うべき。グローバルが競争一辺倒だが、ローカルは共存・共栄などの価値観も必要。
21:20 企業活動のあり方は、国のバランスとしてどのような形が良いのか(藻谷氏、田中氏、小泉氏)
-ビル・ゲイツやウォーレン・バフェット、ウォルマートなどがやっているように、日本でもメルカリ、JINS、グロービスも含めて、東京で成功した人が自分の故郷などの縁のある場所を大事にする流れにようやく変わってきた。東京生まれ東京育ちの人が、いつ地方の価値に気付くのか。爪痕を残すのはどこだと企業人は考えるべきではないか。
-2拠点は必要だと思っている。JINSでは、サテライトオフィスを前橋に置いて出張ベースで泊まれるようにする。地方に行ったことない人は、そういったことで地方の魅力に気付くのではないか。
-メルカリは出社率が低いため、コラボレーションの弱さを感じ始めている。2,3カ月のうち1週間くらいは東京以外でコミュニケーション出来る場所があった方が良いのではないかと思っている。
27:59 地方で起業することの難しさ(小泉氏、上月氏)
-地方でインキュベーションする仕組みが -
【深井龍之介×松山大耕×小野泰輔】日本人が持つべき宗教心とは
G1サミット2024 第3部分科会S
「リーダーが持つべき歴史と宗教の視点」深井龍之介×松山大耕×小野泰輔×藤沢久美
(2024年2月23日開催/沖縄万国津梁館)
世界的なパンデミックや世界各地で勃発する紛争。これまで私たちが信じてきた価値観や秩序が大きく揺らぐ今の時代。なにが起こるかわからない激動の時代に、リーダーは歴史や宗教から何を学ぶべきか。現代のリーダーが持つべき歴史・宗教的視点を考える。(肩書きは2024年2月23日登壇当時のもの)
小野 泰輔(衆議院議員 日本維新の会 衆議院東京都第7選挙区(港区/渋谷区)支部長)
深井 龍之介(株式会社COTEN 代表取締役 CEO)
松山 大耕(臨済宗 大本山妙心寺 退蔵院 副住職)
藤沢 久美(株式会社国際社会経済研究所 理事長)
00:00 オープニング
00:24 リーダーが持つべき歴史と宗教の視点とは(松山氏、小野氏、深井氏)
-京都には大物が来るようになっている。価値判断の基準などに、歴史や宗教にヒントを求めている人が増えている気がしている。
-難しい決断をするときは、宗教家が人に生き方を説く時に話す内容が響くのではないか。
-今のリーダーにとって、現状認識をすることの価値が非常に高まっている。現状認識は、歴史・宗教・文化・慣習を理解することで、引き上げることが出来る領域。これからはアメリカ一強から分散時代に移る。分散時代で宗教というのは、日本人のリーダーにとって非常に重要。先進国のほとんどは一神教なので、そこに介入して価値が出せるのは世界的に見てもそれほどいない。
08:01 宗教とは何か(深井氏)
-日本で宗教という言葉が使われる時は、一神教を指すことが多い。本当はもう少し広くて、我々のあらゆる所に潜んでいてメタ認知出来ないレベルになっているものが宗教。禊と穢れの考え方は、宗教的な考え方。
10:08 政治のリーダーとしての宗教とは(小野氏)
-政治権力者は宗教の力を頼みにすることがあった。逆に日本人は戦争に負けてから政教分離を厳格にやってしまっているし、宗教を引き離すことがいいことだという価値観を持っている。もっと自分の生き方や心の支えになるものも手放してしまっているのではないか。
13:40 リーダーとしての宗教心、宗教との付き合い方(松山氏)
-二大政党制など、外のものを日本に持ってきて取り入れるのは難しい。まず自分たちの歴史や文化を知らないといけない。そうしないと世界の他の人たちを理解するのは難しい。自分は寺の長男で生まれたが、中高はカトリックの学校で学んだ。他の宗教を学ばないとメタ認知は難しい。
17:39 色んな宗教を学ぶことで見えてきたこと(小野氏)
-新興宗教をよく勉強すると、過去のキリスト教・イスラム教を取り入れてやっている。学ぶ過程でメタ認知出来る。日本人は「神様がそう言ったから」ということじゃなく、自分で選んで自分で考えて宗教から何かを得られるのが、日本人の良さ。
19:02 日本人が気付かないうちに持っている宗教観、これから身につけていくべき宗教観(深井氏)
-禊の感覚や、言語知よりも身体知を圧倒的に重視していること、言語化することが野暮だと思っているのが、日本人にしみついている感覚。宗教心を持つのは個人の自由だが、宗教的なアプローチをするのは有効。日本人は一神教、特にイスラームに対して知見 -
まもなく到来!「量子コンピュータによる産業革命」とは
G1サミット2024 第4分科会T
「量子力学が切り拓く未来」大関真之×北川拓也×島田太郎×瀧口友里奈
(2024年2月23日開催/沖縄万国津梁館)
20世紀に半導体やレーザーのテクノロジーに革新をもたらした量子力学。現在は第2次量子革命が進行中であるともいわれる。量子計算機をはじめ、コンピューターや通信、センサーなどのテクノロジーを大きく進化させる期待も高い量子力学の現在地とこれからの可能性を探る。(肩書きは2024年2月23日登壇当時のもの)
大関 真之(東北大学大学院 情報科学研究科 情報基礎科学専攻 教授/東京工業大学 理学院物理学系 教授/株式会社シグマアイ 代表取締役) @mohzeki22
北川 拓也(QuEra Computing President & Director)
島田 太郎(株式会社 東芝 代表取締役 社長執行役員 CEO)
瀧口 友里奈(株式会社セント・フォース 経済キャスター/SBI新生銀行 社外取締役)
00:00 オープニング
03:35 量子コンピュータとは(大関氏)
-今まで出来なかったことが出来るようになる可能性があるのが量子コンピュータ。もう1つの期待感は、エネルギー問題に対する解決策としても。
05:43 なぜ量子技術・量子コンピュータが産業革命に繋がるものなのか(北川氏、大関氏、島田氏)
-社会問題は、生物の審査の遅さによって止まっているものが非常に多い。今まで諦めていた生物のプロセスを1万倍速く進化させることが出来る。
-サイエンスへの貢献だけでなく、エンジニアリングと人を助けていくということが量子コンピュータの可能性。
-量子コンピュータなら、日本でも十分に勝てる。ルールメイキングを出来る可能性がある。このままデジタルをやっていたら、全く電力が足らない。量子の領域に踏み込まないと、人類は死んでしまう。
11:46 現時点での到達点とは?(大関氏、島田氏)
-今のコンピュータと同じ計算、もしくはやや早い計算が出来るようになった。交通関係、渋滞の解消にも活用できる。また組み合わせを探すことも出来る。人間が考えると、今の延長線上で考えてしまう。実際にそれを合成するところまで来ている。
-多くの人が量子コンピュータはあと30年かかると思っている。しかし、現在のコンピュータを超えるところまで来ている。先に見つけられたら、先を越されてしまう。追い付け追い越せではない。
-ライドシェアや運送などの組み合わせの問題を、量子コンピュータで解決できる。
18:03 量子コンピュータの現状(北川氏)
-エラー率というものが課題で、0.1%間違えていたが、去年大きな転換点があり、量子誤り訂正技術が実現した。これが出て時代が一気に加速した。思った以上に「猫も杓子も量子コンピュータ時代」が近づいている。
22:21 量子コンピュータの発達によって、AIの進化にも寄与するのか(島田氏)
-量子AI研究が進んでいる。効率はとてつもなく良いので、エネルギー問題を解決する1つの策にもなる。
22:57 現状の課題とは(大関氏、島田氏、北川氏)
-勇気がないこと。また、日本で量子コンピュータを学ぶための受け皿がない。なので、高校生・大学生・大学院生・社会人に向けてYouTubeをやっている。
-気が付いたらスマホの速度が速くなった、ということを起こすにはその間のレイヤーが必要。ソフトウェア人材を先に投入して、レイヤーを作って公開すれば、日本は絶対に勝てる。
-量 -
塩沼大阿闍梨、茂木氏が語る、心と脳の鍛え方
G1サミット2024 第10分科会T
「リーダーに必要な脳と心のバランス」塩沼亮潤×茂木健一郎×岡島悦子
(2024年2月25日開催/沖縄万国津梁館)
何が起こるかわからない混沌と変化の時代。リーダーが持つべき脳と心のバランスとはいかなるものか。脳科学者の茂木健一郎氏と慈眼寺の塩沼亮潤大阿闍梨による議論から脳と心の深淵に迫る。(肩書きは2024年2月25日登壇当時のもの)
塩沼 亮潤(慈眼寺 住職)
茂木 健一郎(ソニーコンピュータサイエンス研究所 脳科学者)
岡島 悦子(株式会社プロノバ 代表取締役社長)
00:00 オープニング
01:59 リーダーはどのような心持ちがあればウェルビーイングな状態になるのか(塩沼氏、茂木氏)
-リーダーは安心感と希望を与え続けていける存在。
-上機嫌であることが、今の人工知能時代に1番必要な創造性と相関がある。カリスマ性がある人は、自分自身と聴衆にフォーカス出来ている人。
-みこしを担ぐ人ではなく、みこしに乗る人にならなくてはならない。
05:44 ありのままを受け入れる、今にフォーカスするということ(塩沼氏)
-ブレない自分でいようとするイメージを持つこと。失敗の繰り返しの中で、体感の中で会得していく。
07:44 千日回峰行の中で、自分の軸が得られてきたのか(塩沼氏)
-ある日突然、物事の見方や視点が変わることがある。ただ自分の軸として自分が発する雰囲気が変わったのは、行を終えて人と交流して気付き、50歳過ぎになって身についてきた。
-自分の心の中で常に思っていたことは、感謝と反省。人生の中で失敗に気付き、また頑張ろうと思う、この繰り返しが自分自身を作ってきた。
11:21 苦しみを減らすために苦行するということを脳科学的に考えると(茂木氏)
-両親または片親が若い時に亡くなっている人が天才になることが多い。人間の脳の潜在能力を引き出すために、苦しさを通り抜ける必要がある。アスリートが厳しいトレーニングを積んだ後でゾーンやフローに至ることが出来る。自分で常にモニターして負荷をコントロールできる訓練が出来る人が、リーダーにふさわしいのではないか。
17:05 イップスやフローは、前頭葉の仕組みから起きるものか(茂木氏、茂木氏)
-前頭葉を中心として、ボディイメージや脳腸相関などで言われるように全体的な事になっている。
グループで創造性を発揮するために、共感能力、社会的感受性が大事。いいリーダーシップの前提として、お互いの感覚を共感していないといけない。
-お経も同じ。お勤めは、常に過去最高の勤行をしようとする。
-優れたリーダーは自分の思いを押し付けるのではなく、構成員の動きを読み、そっちに行こうと思わせるようにすることが出来ること。
23:40 イーロン・マスクのリーダーシップ(茂木氏、塩沼氏)
-ウォルター・アイザックソンを読んだ印象では、徹底して現場の人だということ。資本論理でやっているようにみえるが、テスラでもSpaceXでもTwitterでも現場で寝泊まりしている。そこがリーダーシップの本質ではないか。肌感覚で何かを掴んでいるはず。
-お寺も現場主義。自分も一緒に事務作業や掃除をしたりする。自分が感覚が鈍らないようにしている。どこが汚いとか、どこに人員配置しようかというのは、現場を見なくてもわかっている。
25:53 変化に気付く人と気付かない人( -
どうなる?今後の世界経済と日本経済/みんなハッピーなのに、なぜ円安?為替は〇〇円まで上がる!?
G1サミット2024 第3部分科会E
「構造的変革を迎える世界の経済情勢と日本〜包含するリスクと可能性〜」稲垣精二×Jesper Koll×鈴木馨祐×武田洋子×高野真
(2024年2月23日開催/沖縄万国津梁館)
昨年急激に進んだインフレで悲観的な考えが支配していた世界経済だが意外と堅調だ。しかし、米国の金利・インフレ情勢の変化と脆弱化する中国経済で変わる世界勢力地図。さらに地政学的リスクなど世界経済が内包するリスクは多岐に渡る。一方で、植田総裁体制で低金利を続ける中、円安、株高、不動産高騰、インバウンド景気で世界から注目される日本。2020年代後半、世界経済と日本はどうなっていくのか。今後の展望を議論する。(肩書きは2024年2月23日登壇当時のもの)
稲垣 精二(第一生命ホールディングス株式会社 取締役会長)
Jesper Koll(Monex Group Expert Director)
鈴木 馨祐(衆議院議員 元外務副大臣、元財務副大臣)
武田 洋子(株式会社三菱総合研究所 執行役員(兼)研究理事 シンクタンク部門長)
高野 真(リンクタイズホールディングス株式会社 代表取締役CEO 兼 Forbes JAPAN Founder)
00:00 オープニング
00:55 世界経済の全体感(Jesper氏)
-金利政策でブレーキがかかると思われたが、強い。アメリカの歴史で過去最高の385万人が移民した。中国経済も非常に強い。GDP3位になったドイツだが、ほとんど報道されていなかった。アメリカ・中国とその他、という形になっている。
4:36 アメリカ経済の見通し(武田氏)
-雇用市場が過熱しているので、賃金が下がらない。その中で利下げに転じるのは、早くても年後半になるのではないか。
6:35 中国経済の見通し(鈴木氏、Jesper氏)
-2019年ぐらいから中国は人口減少している。その歪みが不動産や信託商品などに影響が及んでいる。
-中国では日本の90年代のような不良債権問題は絶対起こらない。中国のリスクは生産過剰。グローバル経済、特に日本・ドイツのライバルになるのではないか。
-まだ民間銀行ですら、窓口指導が行われている状態。
11:31 バブル時の株価3万8,900万円をつけ、NYダウを抜いたというショッキングな事象(稲垣氏)
-当時のPERと、現在のPERが違うのでバブルではない。中国から日本に投資先が移っている点ではサスティナブルではない。日本企業の資本生産性を上げなければならない。
13:43 日本の金利の現状(武田氏、Jesper氏、稲垣氏)
-長期金利、政策金利が上がっていくには現実性・持続性の確からしさが見えてくる必要がある。まずは実質賃金がプラスになるかどうか。賃金上昇が単発で終わるのか、これから続くのかが重要。国内投資、海外からの投資を増やし、技術を蓄積し、イノベーションに繋げていくかが大事。
-海外の機関投資家がなぜ日本に投資するのか?M&A、MBOが最高水準になっている。
-バリューを生む事業に資本を再配分する社長が多くなっている。賃上げ出来る会社、出来ない会社に分かれているのが課題。
22:00 ゾンビ企業から新しい企業に変える政策が必要ではないか(鈴木氏)
-日本経済のボトルネックは、人材の流動性、お金の流動性、会社の新陳代謝が進んでいない、という3つ。
24:15 アメリカ経済の強さ、金利は上がらない、日本企業が変わっているのになぜ円安なのか。インフレについて(鈴木氏、Jesper氏)
-経済の加熱力格差で、円安が続いている