ミレニアル世代とZ世代のパーソナルファイナンスに対する意識と取り組みを探り、その主なトレンドを浮き彫りにした最近の調査結果について、モルガン・スタンレーの米国フィンテックおよび決済サービス担当責任者がお話しします。
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「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。
今回のエピソードでは、モルガン・スタンレーの米国フィンテックおよび決済サービス・リサーチ責任者のジェームス・フォーセットが、米国の若年層のパーソナルファイナンスに対する意識と取り組み方について深掘りし、その結果が示唆する重要な意味を説明します。
このエピソードは11月1日 にニューヨークにて収録されたものです。
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Y世代という呼び方でも広く知られるミレニアル世代とZ世代が、お金に関して上の世代とは異なる新しい考え方を持ち、実践していると思われる方は多いでしょう。何せこの2つの世代は、人生の多くをオンラインで過ごしており、金融やそのほかの問題について、必ずしも親のアドバイスを頼りにしている訳ではないのですから。しかし、私たちが実施した調査の結果からすると、事実はその逆かもしれません。
米国の人口の40%近くを占める16歳から43歳までの年齢グループのお金に関する考え方を理解するため、私たちは当該年齢グループに該当する米国の消費者4,000人以上を対象にAlphaWise調査を実施しました。
この調査の結果からすると、ミレニアル世代とZ世代の財務目標、銀行サービス選好度、中期的な人生設計における願望は、全般として上の世代が重視・優先していたものとそれほど大きく異なりません。例えば、2018年に実施した本調査の結果と同様、この年齢グループの消費者にとって人生で最も重要な要素が家族であるとの考えに変わりはなく、また、持ち家、大学教育、雇用、個人的な財務状況について前向きな考えを持つ傾向がある点も変わっていません。さらに28歳から43歳までの年齢グループを見ると、年間平均所得は10万ドル以上とすべての年齢グループの中で2番目に高く、また、年間平均支出は8万6,000ドルで、そのうちの3分の1以上が住宅関連に向けられています。
向こう5年から10年の間に持ち家に住みたいと考えるY世代とZ世代の比率は拡大しており、また、Y世代の中でも年齢が若い層の場合、これからの人生設計で最も優先度の高い中期的な願望は、家族を作り、子育てを開始することでした。これは、リテール、住宅用、宿泊用、レンタル収納など、消費者向け不動産業界にとって追い風要因となる可能性があります。ただし、Y世代とZ世代は、パンデミック以前と比べて住む場所を変えたいと考える傾向が弱くなくなっています。2018年の本調査結果と比べると、現在のY世代とZ世代は、向こう5年から10年までの間に住む場所として、現在と同じ地域に住み続けたいと考える傾向が当時より強くなっているのです。
Y世代とZ世代の消費者は、上の世代と比べて毎
Information
- Show
- Channel
- FrequencyUpdated daily
- Published1 November 2024 at 07:00 UTC
- Length7 min
- Episode41
- RatingClean