残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

ただ苦ければもっと呑んでやるというくらいの血気ノベーション(1608回)

福沢諭吉さんが何故、学問にのめり込んだのか?その秘密に感動しました

曰く

"西洋日進の善を読むことは、日本国中の人に出来ないことだ。自分たちの仲間に限って斯様なことが出来る。貧きをしても難渋をしても、粗衣粗食、一見着る影もない貧書生でありながら、

智力思想の活発高尚なることは王侯貴人も眼下に見下すという気位で、ただ六かしければ面白い、

苦中有楽、苦即楽という境遇であったと思われる。

たとえばこの薬は何に利くか知らぬけれども、自分たちより外にこんな苦い薬を艶く香む者はなかろうという見識で

病の在るところも問わずに、ただ苦ければもっと呑んでやるというくらいの血気であったに違いはない。"

ここから私は思いました

1、「誰も気づいていない重要な真実を見つける」 

2、個性派パッション、成長・脱出パッション

3、フロー

1、「誰も気づいていない重要な真実を見つける」 

このお話を聞いてまず思い浮かんだのは、ピーターティールの「誰も気づいていない重要な真実を見つける」 というお話です

これは、ある意味、起業家やアントレプレナーのマインドセットにとてもよく似ていると思って、まだこの事実を知っているのは自分だけであるとか、これに気づいたのは、または、これを発見したのは、世界で自分しかいないんじゃないかという、熱狂を感じました

よくパッションは引き継げないという話をするのですが、それを発見した時に、その場にいるか、または、自分が発見したと思ったからこそ、そこに熱狂が生じるわけで

例えば、新規事業担当が見つけたソリューション案を、既存事業担当に引き継ぐときに、うまく引き継げないのは、そのパッションは、見つけた人にしか生まれないからだと思います

それくらい、新しいことや、誰も知らないことを見つけるという、パッション、熱狂は、全てを凌駕するほどのパワーを持ってるんだなあと改めて思いました

2、個性派パッション、成長・脱出パッション

このパッションを、情熱のポートフォリオで見てみると、誰もができないことをやっているという個性派パッションと、ものすごい勢いで成長しているという成長・脱出パッションが、炸裂しているように思えます

諭吉さんがおられたこのような塾は、みんなほとんど裸で、まともなところで寝ることや、風呂に入ることも忘れてしまうほど、みんなで勉強し意見交換をしていたそうです

そしてそこには、誰もが見れないような新しい学問がわんさかてんこ盛りになっいる、そのような仕組みづくりをしたということが、そのパッションに火をつけたとも言えるなあと思います

特に成長・脱出パッションは、時に、非常に強いパワーを発揮して、スティーブ・ジョブズさんやイーロンマスクさんのようなイノベーターを育むので、すごいパワーを出されたのかもしれないとも思いました

3、フロー

文中には、血気という表現を使われていますが、おそらくこの熱狂を作り出していたのは、ミハイチクセントミハイさんが言われるところのフロー状態になられていたのかなと思いました

挑戦軸と技術軸をどちらかでも各々高めていくと、両方が高まった時点で、ある種の熱狂や没入が始まる、まさにそこにいた塾生の皆さんが、そのような状態になっていたのではないかと思いました

これは、勉強だけに限らず、音楽やアートでも何でも同じだと思いますし、もちろんイノベーション活動やビジネスにおいても同じだと思います

そのいずれのどれでも良いので、自分のワクワクするものに対して、挑戦軸と技術軸を徹底的にコンフォートゾーンを抜けていくと、その先には、いつのか日か、フローが訪れる

それが訪れれば、その先はその道に没入していけばいいだけという、ことを思い出させて頂きました

ということで、福沢諭吉さんが、学問に何故こんなに没入されたのかの理由の一旦を知れることができて感動でした

諭吉さんの言葉を借りて一言で言えば

ただ苦ければもっと呑んでやるというくらいの血気ノベーション

そんなことをお話ししています^ ^

参考:NHK  100分de名著 福沢諭吉“福翁自伝”

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