残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

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  1. 見たこともない読書体験ノベーション(1609回)

    -5 H

    見たこともない読書体験ノベーション(1609回)

    株式会社バーグハンバーグバーグのかまどさんと、みくのしんさんによる、新しい読書体験に目から鱗が落ちました かまどさん曰く "「生まれて一度も読書をしたことがない男が本を読んだら、一体どうなるんだろう」" "一人の男が人生で初めて本を読む。ただそれだけのことなのですが、そこには僕が予想もしなかった世界が拡がっていました。見たこともない読書体験がありました。" "この本は、読書が苦手な男が本を読むだけの本です。本当にただそれだけです。" "その代わり、あなたの見たことがない読書体験がいくつも入っているはずです。" "ちょっと騒がしい読書になるかもしれませんが、きっといい時間になると思います。" 本書の内容から私は新たな読書体験の秘訣を思いました 1、音読する 2、一文一文アウトプットする 3、寄り添う仲間がいる 1、音読する この本は、これまで本を読んだことがない人にどのようにしたら、本を読んで楽しんでもらえるかと同時に、今の読書体験にも新たな気づきを与えてくれて、さらに読書だけでなく情報をどのように処理するのか?ということのまで広がる本当に面白いお話だと思いました その一つの鍵は、音読、ということがあるかと思いました。音読は、目で文章を読みながら、自分の頭で解釈して、自分の尾声を聞きながら、理解していく方法なんだなあと改めて思いました そう考えると、目で追うだけの読書よりも、2倍から3倍の情報の刷り込みが頭に押し寄せることになるので、非常に密度の濃い、読書体験をもらえるものなのだなあと、改めて感動しました 最近の読書スタイルとして、実は私もたまにやるのですが、オーディオブックで聴きながら読書を目で追うと言えことをすると、より情報が頭にクリアに叩き込まれる感じがして、そこからの学びの質が上がる気もしています 新たな読書スタイルというものが、さまざまなメディアを駆使して起きてきているのではないか、そんなことも思いました 2、一文一文アウトプットする 今回のこの本でいちばんの衝撃はこの部分なのですが、一文一文に対して、みくのしんさんが、その文へのツッコミをしていくという構造になってます それが漫才のようで本当に面白い仕掛けづくりなのですが、実はこの方法は、みくのしんさんは一文一文に、自らの考えを通したアウトプットをしていると捉えられるなとも思いました 名著アウトプット大全でも言われていましたが、インプットするためには、アウトプットすることが非常に大事だという話を思い出しました 私も実はこの放送は、自分へのインプットのために、毎日アウトプットすることで少しでも自分に新しいことが積み重なるのではないかと思ってやっている部分もあります その意味で、この、みくのしんさんの、一文一文アウトプット突っ込みリーディング法は、読書体験における革命的なやり方なのではないかと、頭に一文ずつ突き刺さるアウトプット法であり、インプット法かもしれない、そのために、新たな気づきをこれまで読んだ本からすら与えてくれる可能性のあるすごい方法だと、思わせて頂きました 3、寄り添う仲間がいる そもそも本を読んだことのない人に、読んでみようよと、優しく持ちかけた仲間としての、かまどさんがいたということも、この読書法の特徴かもしれないと思いました つまり、絵本読み聞かせの母親のような暖かい仲間としての存在があるからこそ、みくのしんさんも、自由闊達に、一文一文に突っ込みを入れることができたのだなあと、さらにそのツッコミにも、かまどさんは時には反応していた、という意味で、最高に寄り添ってくれた仲間がいたことも、大きな要素だなあと改めて思いました ということで、この新たな読書体験は、読書にとどまらず、あらゆる情報処理の新たなやり方に通じるのではないかと、そんなことを思いました 一言で言えば 見たこともない読書体験ノベーション そんなことを思いました^ ^ 参考:本: 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む 走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚 著 者 かまど・みくのしん 2024年8月3日発行  発行所 大和書房 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/rVAKt71F8eo

    18 min
  2. ただ苦ければもっと呑んでやるというくらいの血気ノベーション(1608回)

    -1 J

    ただ苦ければもっと呑んでやるというくらいの血気ノベーション(1608回)

    福沢諭吉さんが何故、学問にのめり込んだのか?その秘密に感動しました 曰く "西洋日進の善を読むことは、日本国中の人に出来ないことだ。自分たちの仲間に限って斯様なことが出来る。貧きをしても難渋をしても、粗衣粗食、一見着る影もない貧書生でありながら、 智力思想の活発高尚なることは王侯貴人も眼下に見下すという気位で、ただ六かしければ面白い、 苦中有楽、苦即楽という境遇であったと思われる。 たとえばこの薬は何に利くか知らぬけれども、自分たちより外にこんな苦い薬を艶く香む者はなかろうという見識で 病の在るところも問わずに、ただ苦ければもっと呑んでやるというくらいの血気であったに違いはない。" ここから私は思いました 1、「誰も気づいていない重要な真実を見つける」  2、個性派パッション、成長・脱出パッション 3、フロー 1、「誰も気づいていない重要な真実を見つける」  このお話を聞いてまず思い浮かんだのは、ピーターティールの「誰も気づいていない重要な真実を見つける」 というお話です これは、ある意味、起業家やアントレプレナーのマインドセットにとてもよく似ていると思って、まだこの事実を知っているのは自分だけであるとか、これに気づいたのは、または、これを発見したのは、世界で自分しかいないんじゃないかという、熱狂を感じました よくパッションは引き継げないという話をするのですが、それを発見した時に、その場にいるか、または、自分が発見したと思ったからこそ、そこに熱狂が生じるわけで 例えば、新規事業担当が見つけたソリューション案を、既存事業担当に引き継ぐときに、うまく引き継げないのは、そのパッションは、見つけた人にしか生まれないからだと思います それくらい、新しいことや、誰も知らないことを見つけるという、パッション、熱狂は、全てを凌駕するほどのパワーを持ってるんだなあと改めて思いました 2、個性派パッション、成長・脱出パッション このパッションを、情熱のポートフォリオで見てみると、誰もができないことをやっているという個性派パッションと、ものすごい勢いで成長しているという成長・脱出パッションが、炸裂しているように思えます 諭吉さんがおられたこのような塾は、みんなほとんど裸で、まともなところで寝ることや、風呂に入ることも忘れてしまうほど、みんなで勉強し意見交換をしていたそうです そしてそこには、誰もが見れないような新しい学問がわんさかてんこ盛りになっいる、そのような仕組みづくりをしたということが、そのパッションに火をつけたとも言えるなあと思います 特に成長・脱出パッションは、時に、非常に強いパワーを発揮して、スティーブ・ジョブズさんやイーロンマスクさんのようなイノベーターを育むので、すごいパワーを出されたのかもしれないとも思いました 3、フロー 文中には、血気という表現を使われていますが、おそらくこの熱狂を作り出していたのは、ミハイチクセントミハイさんが言われるところのフロー状態になられていたのかなと思いました 挑戦軸と技術軸をどちらかでも各々高めていくと、両方が高まった時点で、ある種の熱狂や没入が始まる、まさにそこにいた塾生の皆さんが、そのような状態になっていたのではないかと思いました これは、勉強だけに限らず、音楽やアートでも何でも同じだと思いますし、もちろんイノベーション活動やビジネスにおいても同じだと思います そのいずれのどれでも良いので、自分のワクワクするものに対して、挑戦軸と技術軸を徹底的にコンフォートゾーンを抜けていくと、その先には、いつのか日か、フローが訪れる それが訪れれば、その先はその道に没入していけばいいだけという、ことを思い出させて頂きました ということで、福沢諭吉さんが、学問に何故こんなに没入されたのかの理由の一旦を知れることができて感動でした 諭吉さんの言葉を借りて一言で言えば ただ苦ければもっと呑んでやるというくらいの血気ノベーション そんなことをお話ししています^ ^ 参考:NHK  100分de名著 福沢諭吉“福翁自伝” (2)自分を高める勉強法とは 2025/9/12   https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/7R4ZKWVVMW/ 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/7bajPKbB_TI

    16 min
  3. 何かを生み出すことを心がけなさいノベーション(1607回)

    -2 J

    何かを生み出すことを心がけなさいノベーション(1607回)

    映画"おいハンサム!!"のお父さん(吉田鋼太郎)さんの言葉に、痺れました 曰く "お前たちは。今のところ平和な国に生まれ育った。 美味しいものを食べていい服を着て楽しく暮らしことは簡単だろう。 でも。ただ、消費して。それを疑問に思わない人間にはなるな。消費することが幸せなら、たくさんお金を使える人が、たくさんお金を持っている人が一番幸せということになる。 そうではなくて。なんでもいい。何かを生み出すことを心がけなさい。どんなに平凡な仕事だって、掃除だって、料理だって、ゴミの分別だって 困っている人を助けること、悲しんでいる人を力づけること、迷っている人に寄り添うこと。転んでしまった人を見捨てないこと、みんな立派な生産だ。立派な創造だ。 だから、これから各自どう生きるのか立ち止まって、ゆっくり考えなさい。一日一日を精一杯生きられなくたていい。普通に生き続けなさい。明日からもお前たちの人生は続くんだから。そうだ、それが重要。生き続けなさい。" ここから私は思いました 1、消費と創造 2、誰もが創造者 3、立ち止まって考えること 1、消費と創造 このドラマは大好きで、シーズン1からシーズン2、そして映画までを、一気に見返してしまいました! 吉田鋼太郎さんという、少しウザがられながらも毎回ハンサムな言葉を言おうとする家族を愛する親父と、マイペースな母(MEGUMIさん)、個性あふれる三姉妹(木南晴夏さん、佐久間由衣さん、武田玲奈さん)の毎回コメディだけれども、とても深く考えさせられるテーマに、釘付けでした その中で、今回の映画のラストシーンの言葉は、原作の伊藤理佐さん、脚本・監督の山口雅俊さんのパッションが炸裂する、感動の涙なしでは見られないハンサムな言葉でした 消費と創造、という世の中を二項対立で表現するのは、複雑な世の中をわかりやすく表現するのにとても便利なやり方だと思いました。 太刀川さんの進化思考における、変異と適応、または、オライリーさんの両利きの経営における、探索と深堀、のように、内容は違いますが、人の人生において、消費と創造が、くるくる回っているイメージは、確かになあと思いました とかく、生きるため、贅沢をするための消費の方に目が向かってしまいますが、必ずどこかで創造をする人がいなければならない、そして、自分はどちら側にいるんだろうという問いを、持つことにとても重要な意味がある気がしました 2、誰もが創造者 このお父さんのお話を聞いて、まず思い出したのが、ハーバード大学・京都大学名誉教授の広中平祐先生の「創造のある人生こそ最高の人生である」という言葉です 結婚をすることだって、庭の手入れをすることだって、編み物をすることだって、実は全て、創造的な活動であるということです。 それが、誰かの痛みや顔を思い浮かべながらやることこそが、イノベーションの種に繋がり、自分一人で出来なくなったら、仲間と共に、みんなが喜んでくれる大義を実現する、パッション、仲間、大義と広がるイノベーターリップルモデルに繋がると思ってます そこから誰かが喜んでくれたり、感謝のループが回り始めると、それはその人の生きがいに繋がっていく 誰もが創造者やイノベーターになれるし、それこそが生きがいにつながる道筋の一つだと、そんなことを思いました 3、立ち止まって考えること お父さんが最後に言ってくれてますが、それを感じるためには、一度立ち止まって、自分の今を見つめてみるということと思いました とかく忙しすぎて、毎日のタスクをこなすだけで精一杯になっちゃって、自分が大好きなこと、誰かのためにしてあげたいこと、個性を発揮したいこと、成長・脱出したいことが、見えなくなってしまう、 ということが誰にも起こる、ということかと思いました これを私は、自らのパッションの源を見つめ直してみること、と言ってますが、ほんの少しだけでも、それを考えるだけで、変わってくるんじゃないのか、そんなことを改めて思わせてもらいました と言う事で 一言で言えば 何かを生み出すことを心がけなさいノベーション そんなことを思いました^ ^ 参考:映画 おい、ハンサム!! 原作 伊藤理佐、脚本・監督 山口雅俊、出演  吉田鋼太郎、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMIなど 公開日 2024年6月21日配給 東宝 https://www.oihandsome.com/movie/ 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/A6lbkgNjbwE

    19 min
  4. いっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーション(1606回)

    -3 J

    いっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーション(1606回)

    画家の有元利夫さんと、演劇評論家の松岡和子さんとの、対談に、真実への向き合い方を、教えて頂きました 曰く "有元さん やっぱ象徴性がないとね いっぱい嘘つかないとさ、真実から遠ざかるって感じがあるじゃない 松岡さん いっぱい嘘ついて、いっぱい演技して、ある様式を抽出すれば、それがより真実になるってことよね シェイクスピアの芝居っていうのはものすごく双子がたくさん出てくるのが多いわけ そういう場合ね本当の双子を使っちゃったら面白くないわけ 有元さん 女工さんの役やるから、女工さんのね、衣装借りてきたとかさ その汚れた作業着をそのまま舞台で着るなんていうこと自体がね もうすごいナンセンスで リアリティーからどんどん、離れていくっていう感じがするのね 松岡さん 舞台というところは演技をする空間である。嘘をつく空間である 有元さん それで真実に近づく" ここから私は思いました 1、真実はない、あるのは解釈だけ 2、具体と抽象の往復運動 3、伝えるべき真実をいかに伝えるか 1、真実はない、あるのは解釈だけ 有元さんの絵画は、とても個性的で、様々なものがシュールに組み合わさっていて、そしてとても静かに止まっているようでいて、それがこれから動き出すのか、どこからか動いてきたのか、静かでありながら音楽が流れてくるようで、こちらの心をうごささざるを得ないような素敵な絵なのですが 何故このような絵を描くに至ったのかを、このお二人の対談によって、一つのヒントを頂いたような気がしました 真実はない、あるのは解釈だけ、とは、ニーチェの言葉ですが、現実の事象があったとしても、それをどのように見るのか?または、その背景に何があってそうなったのか?という、真実は、実は見る人各々によって変わってくるという話かと思います 各人にいろんな真実がある中で、誰かから伝えたい本当の真実と信じるものがあるとすれば、嘘も含めたあらゆる角度からの、アプローチでそれを炙り出させる、または、これまで真実だと思われていたものに楔を刺す、そんな考え方もあるかなと思いました 2、具体と抽象の往復運動 細谷功さんの、具体と抽象の本が好きなのですが、ある具体的な事象のものを、さらなる抽象化をすることで、そこにある本質的な価値や意味を見出して、そして、さらに別の具体的な事情として表現するということがあるかと思います イノベーションの世界でも、ある業界における個別のイノベーションがあったとして、それを一旦抽象化してみることによって、提供される価値を抽象的に把握して、そしてそれを具体的な別業界に転用していくということが、イノベーションを横に展開する手法としてあります ここで言われている話も、女工さんの個別具体な衣装を持ってくるよりも、もっとそこで伝えたい価値を抽象化した上で、全然違う衣装としてやった方が、伝えたい価値が伝わる、そんなことがあるのかもしれないなあと思いました 3、伝えるべき真実をいかに伝えるか 舞台やアート、音楽でも、創作物は、ある意味、人間が作り出す新しい物語でよくて、嘘だらけのものだからこそ、真実が炙り出てくる、ということがあるんだなあと思いました 例えばアートで、写実的な精巧な写真のような絵画でその時の感動を伝えることもあれば、印象派のように、近づくと何を描いてるのかわからないのに、遠目で見ると、ものすごい光の爆発があって、そこに作者の伝えたい感動があるのかあ、みたいなことがあるよなあと思いました それは、ある意味、絵の具という嘘の線で描かれたものだけれども、それがより集まって一つの様式になると、爆発的な伝えたい真実が浮かび上がってくる、そんなことってあるのだなあと思います 真実は一つではないし、各人によって全く解釈で違うのだけれども、そこにある抽象的な価値のようなら伝えたい真実は、発信する人からは明確に、自分の中にあって、でもそれを伝えるためには、嘘で表現することを重ねることが1番伝えたいことに近づく、そんな試行錯誤の連続なんだろうなあと思いました イノベーションの世界でも、そこにどんな価値を提供したいのか、どんな世界を実現したいのか、という大きな真実や大義があって、あらゆる手段を使ってそこに近づこうとする、それが直接的な解決策ではなくても。そんなことが、大切なのかもしれないと思わせていただきました といえことで、一言で言えば いっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーション そんなことを思いました^ ^  参考:Eテレ東京 NHK  日曜美術館 だからあんな不思議な絵を~天折の画家・有元利夫と家族~2025/9/14 https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/47N8R8X7W1/ 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/KTh_Cyb3S04

    13 min
  5. 競争のためにやっちゃいけないノベーション(1605回)

    -4 J

    競争のためにやっちゃいけないノベーション(1605回)

    ダンサーで俳優の田中泯さんと俳優の橋本愛さんの対談で、田中さんからの言葉に痺れました "一生懸命体を鍛えて、その動きができるようにしていくっていうのも。 1つの方法で、それも踊りの 1つのあり方なです。 それを否定する気全くないし。でも、一番大事大切なのは、競争のためにそれをやっちゃいけない。踊りのためにやらなくちゃないそこが一つの番重要なことだと思います。 競争をすると、多分自意識がさらに高まってきます。確かに。そうすると見たくない人が、絶対現れてきます。 要するに、見る人って動いている人の踊っている人の体の中に入りたくなるんです。なりますよね。そこが踊りなんです。" ここから私は思いました 1、内発的動機から動いてるか 2、パッションの源を見つめ直す 3、大義が仲間を連れてくる 1、内発的動機から動いてるか 田中泯さんが、フリーダンサーだったということが、衝撃だったのですが、それであの存在感のある演技が生まれてるのかと、勝手に合点が行った気がしました 競争のためにやっちゃいけない、との言葉には、田中さんの生き様が反映された言葉なのかと思いました。 そこから思うのは、他の人たちがどうであろうと、自分が信じることをやる、という、田中さんの内発的動機から動く姿勢が現れた言葉かと思いました デシさん&ライアンさんの有名な自己決定理論からですが、報酬や評価、罰などから生じる外発的動機からは、「外的報酬は、一時的に行動を強めるが、内発的な興味を損なう可能性がある。」とのことがあり 逆に内発的動機は、「人は自分の行為を自分自身の選択として経験する時、最も強い動機を感じる。」と言われており イノベーティブな活動は「やらされ感」ではなく「自ら選んだ感覚」からこそ生まれる。自律性を守ることが創造性の持続の鍵。」ということに、とてもシナジーがある考え方だなあと思いました 2、パッションの源を見つめ直す 内発的動機を持つためにはどうしたら良いかということについては、デシさんとライアンさんは、自立性、有能感、関係性が大切と言われてますが 私は自らのパッションの源がわかっていることがとても大切だと思っています。忙しすぎるととかく、やらされ仕事や、また日々生活をするためにやってることに忙殺されますが そこでほんの一瞬でも、みずからのパッションの源ってなんだっけ?という時間を、お風呂の時でも、寝る前でも、考えることが大切と思ってます 田中さんは、その自らのパッションの源は、ずっとブレずに、踊る、ということにあったということだと思うと、大好きパッションの炸裂であり、さらにとにかく個性的なその場踊りをするという唯一無二さをみるに、個性派パッションも、同時に炸裂していたのではと、勝手に想像しました そんな田中さんは、もはや誰と競争をするとは別次元の自らの踊りを追求する、ということにあったのではないかと思いました 3、大義が仲間を連れてくる 田中さんが俳優の世界に入ったのは、ある映画に誘われたからとのことでしたが、その映画の中でも、踊るシーンではないのに、田中さん踊ってましたね、と言われたそうです 田中さんは全くの俳優としては初めての経験だったにも関わらず、絶賛されて、そこから俳優の道が今に続いているということを伺うに 田中さんの、踊る、ということにより、人がその人の踊りに入りたくなってくる、という大義が生まれて、その大義は、踊りだけじゃなく、俳優という表現方法にも、同じく、演じてる人に没入していく感覚と同じなのかもしれないなあと思いました それを見出した映画監督もすごいし、さらにそれを見事に受けて表現し切った田中さんも凄いなと、思わざるを得ませんでした イノベーションの世界でも、オープンイノベーションでベンチャーと大企業が共に仕事をする上で大切なのは、目指すべき大義が同じ方向を向いている、ということがあるので、ある意味、オープンイノベーションの一つとして、新しい価値が生まれたのかもしれないなあとも思いました ということで、一言で言えば 外敵動機ではなく、内的動機に基づいて 競争のためにやっちゃいけないノベーション それがとても大切と教えてくれているような気がしました そんな話をしています^ ^ 参考: スイッチインタビュー 選 橋本愛×田中泯EP1「国宝」「べらぼう」の2人が対談! 初回放送日:2025年9月5日 https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/Z2PW2GXRYP/

    18 min
  6. 求められる人になれノベーション(1604回)

    -5 J

    求められる人になれノベーション(1604回)

    徹子の部屋での、藤井さんと徹子さんとの会話に、めちゃくちゃ感動してしまいました "徹子さん でも、お父様岡山から出んでもええっておっしゃってたんですって。 風さん そうですね。それはでもね、お願いするんじゃなくて、される方になりなさいみたいなね。教えがです。 徹子さん で、今そうでしょ。お願いしてくれる人が現れて。みたいなのでしょうね。 風さん 求められる人になれ。本当に我慢しました。だから僕も。 徹子さん あなた自身は、岡山から出られないと思ってらしゃんですって、初めは。だから、本当に求められる人にならなきゃ、ここから。  風さん うん、ここからどこかへはいけないだろうなっと思ってましたね。だから本当に求められる人になろうっていう努力を自宅でしてたし。  まあ、時代もあって、自宅からいろんなものが配信できる時代でもあったのでそうですよね。そう、できることしようってなりました。" ここから私は思いました 1、脱出・成長パッション 2、受け入れる素直さ・信頼・愛 3、やり切る力 1、脱出・成長パッション あれよあれよという間に、世界的アーティストになった藤井風さんの、素敵な性格と価値観が伝わってくる、本当に素敵な対談でした 私はいつも、情熱のポートフォリオというのがあって、縦軸に、ポジティブネガティヴ、横軸にオープンクローズをとると、大好きパッション、利他パッション、個性派パッション、脱出成長パッションというのが、誰にでもあるパッションとして整理しやすいよという話をしていますが 今回の風さんの話は、まさに、脱出成長パッションに、お父様が火をつけてくれた、ということなのかもしれないなあと思いました 脱出成長パッションは、世界的なイノベーターの、例えばスティーブ・ジョブズさんや、イーロンマスクさんなどのような方々が、幼少期の経験から、そこから抜け出して、更なる成長をしたい という感情やコンプレックスが、将来すごい花を咲かせるということに繋がる、非常に強いパッションとなる可能性を秘めているので まさに、お父様がその火付け役となり、それに風さんが答えた、ということの結果として、今の風さんに繋がってるのかもしれないと感動しました 2、受け入れる素直さ・信頼・愛 風さんのお話を聞いていると、とてもお父ちゃんとおかあちゃんが好きで、強い信頼関係と、もっと言えば、愛し愛されてるんだなあと思いました ここから出さない、なんて言われたら、ぐれてしまってもいいようなところを、素直に実直にその教えを守り抜いて貫いていくことができたのは、そのためではないかと思いました WBCで栗山監督が、黒板に、できるやつはやるな、書かれたという、信頼してるぞ、というメッセージが、大谷さんと村上さんを大活躍させたように 家族の信頼関係が、すべての基盤にあるからこそ、今の風さんがおられるのかなあと、思いました BCGの秘伝のタレにも、素直である心、というのがあって、ビジネスにも実はそれは、繋がるよなあと思いました 3、やり切る力 求められる人になるために努力し続けました、というのはいうのは簡単ですが、並大抵のことではないよなあとも思いました 成功したベンチャー企業の方に、何故成功したと思いますか?と聞いた際に、必ず言われるのが、諦めなかったらです、という答えです 何故、諦めずに進むことができたのかは、私は、それが、自らのパッションの源に繋がっていたから、なのではと思います いくら人から、信頼されてる人から、言われたとしても、それが自分のパッションの源に乗っかってないと、どんなことがあっても諦めないパワーは生まれないのではないかと思います そういう意味では、風さんは、もちろん、お父様にパッションの火をつけられたのかもしれないけれども、同時に自らのパッションの源が、音楽にあったからこそ、諦めない気持ちでここまで来られたのかなあと、ひたすら感動してしまいました それらの鍵を握る言葉として 求められる人になれ、というお父さんの愛に溢れた言葉かなあと思い ひとことで言うと 求められる人になれノベーション そんなことを思いました^ ^ 参考: 徹子の部屋 <藤井風>父の教えを胸に・・・「努力」積み重ねた日々 テレビ朝日 9月8日(月)放送 TVerhttps://tver.jp〈藤井風〉父の教えを胸に…「努力」積み重ねた日々 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/9g_p4KtdLSI

    15 min
  7. オープン・ダイバシティ・ノベーション(1603)

    -6 J

    オープン・ダイバシティ・ノベーション(1603)

    つい先ほど、第八回SEEを終えまして、正式な発表は、もう少し後に整理をして実施しますが、本イベントがどんな方針でベンチャー企業をセレクトしているのか?について改めて考えさせられました 以下の3つが思い浮かびました 1、新しい価値であること 2、そこにパッションが燃えてること 3、年齢、業種、フェーズの多様性 1、新しい価値であること SEEの趣旨は、何度でも挑戦できる世界を、ということになるので、より人にフォーカスが当たっているオープンイノベーションイベントと言えると思います そのため、その人自身が新しい価値を創れる人ではないと、成長産業であれば伸びるのかもしれせんが、応援すべきイノベーターとは言えない、ということなのかと思いました その意味で、実現性やトラクションなどは、あまりセレクトの基準にはなく、これまでにない価値をなぜ作れたのか?ということにとても響く方を選定してるのかもなあと思いました 2、そこにパッションが燃えてること もう一つは、そこを引っ張る人に、異常なパっションが炸裂しているかということがとても大切かと思ってます Yコンビネーターの方が、ビジネスよりも人を見ると言われているのは、ある意味、ビジネスモデルはすぐに陳腐化するが、それでも諦めない心をもてるか、何度もピボットしながらも大義に到達しようとするか? それが諦めない気持ちとなって、迸ってる人を応援したくなります 3、年齢、業種、フェーズの多様性 人にフォーカスするからこそ、ビジネスはなおざりにするわけではないですが、何度でも挑戦できる世界の中で、様々なフェーズ、年齢、業種の人が集まるとこになる思います 第八回SEEも実は、そのコンセプトにより、業種業態、フェーズ、年齢が、とにかくバラバラで来ていただいてます 以前、概念的✖️実験的の話をしましたが、若い人には若い人の概念的な発想力を活かした価値の作り方があるし、ベテランの実験的のように、何度も実験しながら経験値を活かしていくことも可能なので、かけ合わさるような更なる新しい価値になる、そんなことを考えました ということでひとことで言う と オープン・ダイバシティ・ノベーションということを感じました

    19 min
  8. 悩みや苦しみの存在を意識するノベーション(1602回)

    10 SEPT.

    悩みや苦しみの存在を意識するノベーション(1602回)

    ジャーナリストの池上彰さんから、人生にとって、とても大切なことを教わりました 曰く "本当にね、みんな君たちいろいろ悩んでいたり、いろんな 、こう知りたいなって思いがあるからこそ、ここに 、まあ、君たちが来ることになったと思うわけだよね。 その思いだったり、悩みだったりっていうの、これはね、大切にして欲しいなあと思うんだよね。" "確かにね。こういろいろ思い悩むとか、苦しいことってあるんだけど、そこに向き合うことができればそれはそれでいいんだけど 向き合わなくてもいい、逃げてもいいんだよね。逃げてもいいんだけど、そういうことが存在しているんだってことをずっと意識していると、それがやがては自分の成長につながってくるということなんですね。 そして、そのいろんな苦しみとか、あるいは悩みをいつしか、自分なりに解決する、やり方を発見するかもしれないという。そういう思いを持って、 これからの人生を生きて、 もらえればと、こう思っています。" ここから私は思いました 1、日々の違和感、感動メモ 2、アジェンダシェイパー 3、情熱の源が見えてくる 1、日々の違和感、感動メモ イノベーションプロジェクトをやるときに、イノベーション案件を、さあ、考えよう、といっても、なかなかうまくいかないことがあります それは、自らのパッションの中に、世の中に対する課題感や違和感、興味などがない場合です。いくら、お客様のヒアリングをしたところで、言われたことをやるだけでは、そこに自分の付加価値を出すことはできないと思っています なので、私は、日々の中で、違和感や興味のあることを、常日頃、メモする習慣をお勧めしています。 さらには、それを、自らの中にきちんとインプットしておくためには、アウトプット大全という本にあった通り、それをメモに書くとか、音声で話すとか、アウトプットをすることによって、それが蓄積していくことになると思います そういう蓄積がないと、いつのまにか、自分自身が何をやりたかったのか、何に人材を賭けたいのか、ということが、普段の忙しさにかまけて、忘れちゃうんだようなあと思います 池上さんが言われるように、それは、解決できなくていいし、そして、向き合わなくてもいい、でも、自らの人生の違和感や興味として、蓄えておけばいつの日かそれが熟成してくる、そんなことを思いました 2、アジェンダシェイパー 山口周さんのアジェンダシェイパーのことを思い出しました。それは、例えば、永遠の課題と言われていることも、別の角度から見ることによって、新しいアジェンダにシェイパーさせることができる これからのイノベーターは、飽食の時代のように課題が山積みの時とは違い、一定満たされている中での、本当の課題を見つけることこそが大切と言われています 池上さんの話を聞いて、そんなアジェンダをシェイプするためにも、自分自身の日々の違和感や解決できない悩み、どうしようもなく好きなことなどが、とても大切になってくると思いました なぜなら、イノベーションのヒントは、日々の暮らしの中に隠れている小さな違和感や、本当はおかしいのでは?と気づくことにあるからと思います アジェンダをシェイプしていくためにも、日々の違和感や興味を蓄えておくことはとても大切と思いました その先に、誰もが気づかなかったイノベーションの種が隠れている可能性があると思いました 3、情熱の源が見えてくる そのような形で、日々の違和感や興味を蓄えていくことで、自分自身が何に怒り、そして何を解決するために人生を賭けたいのか、少しずつ見えてくるということかもしれないなと思いました しかしそれは、心底自分のここらからの声が上がらない限り、結局、やらされ仕事やガス抜き的なことになってしまうので 情熱の源の四象限である、大好き、利他、個性、脱出、のどこに自分の萌える部分、気になる部分があるのかが、自分自身への問いとして、立ち現れてくることが大切なのではないかと思いました 池上さんが、NHKを退社されて、世界にジャーナリストととして再度挑戦したように、自分も、今からでも、本当に自らの情熱の源はどこにあるのか?問い続けたく思いました そのためには、日々の違和感や悩み、苦しみ、向き合わなくとも、忘れずにメモっておく、それがいつの日か大輪を咲かせる、かもしれない、そんなことを思いました ひとことで言うと 悩みや苦しみの存在を意識するノベーション そんなことを思いました^ ^ 参考:NHKEテレ東京 最後の講義 ジャーナリスト 池上彰 2025/9/9   https://www.nhk.jp/p/ts/4N7KX1GKN7/episode/te/BXJ95NVR9V/

    19 min

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