残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

kotaro zamma

イノベーションで世界をよりよく変えていこう、という闘う人々を応援するチャネルです。スタートアップや大企業、音楽家やアーティストなど、様々なイノベーターのビジョン、考え方、パッションを是非是非、全身で感じてください!

  1. いっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーション(1606回)

    -10 H

    いっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーション(1606回)

    画家の有元利夫さんと、演劇評論家の松岡和子さんとの、対談に、真実への向き合い方を、教えて頂きました 曰く "有元さん やっぱ象徴性がないとね いっぱい嘘つかないとさ、真実から遠ざかるって感じがあるじゃない 松岡さん いっぱい嘘ついて、いっぱい演技して、ある様式を抽出すれば、それがより真実になるってことよね シェイクスピアの芝居っていうのはものすごく双子がたくさん出てくるのが多いわけ そういう場合ね本当の双子を使っちゃったら面白くないわけ 有元さん 女工さんの役やるから、女工さんのね、衣装借りてきたとかさ その汚れた作業着をそのまま舞台で着るなんていうこと自体がね もうすごいナンセンスで リアリティーからどんどん、離れていくっていう感じがするのね 松岡さん 舞台というところは演技をする空間である。嘘をつく空間である 有元さん それで真実に近づく" ここから私は思いました 1、真実はない、あるのは解釈だけ 2、具体と抽象の往復運動 3、伝えるべき真実をいかに伝えるか 1、真実はない、あるのは解釈だけ 有元さんの絵画は、とても個性的で、様々なものがシュールに組み合わさっていて、そしてとても静かに止まっているようでいて、それがこれから動き出すのか、どこからか動いてきたのか、静かでありながら音楽が流れてくるようで、こちらの心をうごささざるを得ないような素敵な絵なのですが 何故このような絵を描くに至ったのかを、このお二人の対談によって、一つのヒントを頂いたような気がしました 真実はない、あるのは解釈だけ、とは、ニーチェの言葉ですが、現実の事象があったとしても、それをどのように見るのか?または、その背景に何があってそうなったのか?という、真実は、実は見る人各々によって変わってくるという話かと思います 各人にいろんな真実がある中で、誰かから伝えたい本当の真実と信じるものがあるとすれば、嘘も含めたあらゆる角度からの、アプローチでそれを炙り出させる、または、これまで真実だと思われていたものに楔を刺す、そんな考え方もあるかなと思いました 2、具体と抽象の往復運動 細谷功さんの、具体と抽象の本が好きなのですが、ある具体的な事象のものを、さらなる抽象化をすることで、そこにある本質的な価値や意味を見出して、そして、さらに別の具体的な事情として表現するということがあるかと思います イノベーションの世界でも、ある業界における個別のイノベーションがあったとして、それを一旦抽象化してみることによって、提供される価値を抽象的に把握して、そしてそれを具体的な別業界に転用していくということが、イノベーションを横に展開する手法としてあります ここで言われている話も、女工さんの個別具体な衣装を持ってくるよりも、もっとそこで伝えたい価値を抽象化した上で、全然違う衣装としてやった方が、伝えたい価値が伝わる、そんなことがあるのかもしれないなあと思いました 3、伝えるべき真実をいかに伝えるか 舞台やアート、音楽でも、創作物は、ある意味、人間が作り出す新しい物語でよくて、嘘だらけのものだからこそ、真実が炙り出てくる、ということがあるんだなあと思いました 例えばアートで、写実的な精巧な写真のような絵画でその時の感動を伝えることもあれば、印象派のように、近づくと何を描いてるのかわからないのに、遠目で見ると、ものすごい光の爆発があって、そこに作者の伝えたい感動があるのかあ、みたいなことがあるよなあと思いました それは、ある意味、絵の具という嘘の線で描かれたものだけれども、それがより集まって一つの様式になると、爆発的な伝えたい真実が浮かび上がってくる、そんなことってあるのだなあと思います 真実は一つではないし、各人によって全く解釈で違うのだけれども、そこにある抽象的な価値のようなら伝えたい真実は、発信する人からは明確に、自分の中にあって、でもそれを伝えるためには、嘘で表現することを重ねることが1番伝えたいことに近づく、そんな試行錯誤の連続なんだろうなあと思いました イノベーションの世界でも、そこにどんな価値を提供したいのか、どんな世界を実現したいのか、という大きな真実や大義があって、あらゆる手段を使ってそこに近づこうとする、それが直接的な解決策ではなくても。そんなことが、大切なのかもしれないと思わせていただきました といえことで、一言で言えば いっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーション そんなことを思いました^ ^  参考:Eテレ東京 NHK  日曜美術館 だからあんな不思議な絵を~天折の画家・有元利夫と家族~2025/9/14 https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/47N8R8X7W1/ 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/KTh_Cyb3S04

    13 min
  2. 競争のためにやっちゃいけないノベーション(1605回)

    -1 J

    競争のためにやっちゃいけないノベーション(1605回)

    ダンサーで俳優の田中泯さんと俳優の橋本愛さんの対談で、田中さんからの言葉に痺れました "一生懸命体を鍛えて、その動きができるようにしていくっていうのも。 1つの方法で、それも踊りの 1つのあり方なです。 それを否定する気全くないし。でも、一番大事大切なのは、競争のためにそれをやっちゃいけない。踊りのためにやらなくちゃないそこが一つの番重要なことだと思います。 競争をすると、多分自意識がさらに高まってきます。確かに。そうすると見たくない人が、絶対現れてきます。 要するに、見る人って動いている人の踊っている人の体の中に入りたくなるんです。なりますよね。そこが踊りなんです。" ここから私は思いました 1、内発的動機から動いてるか 2、パッションの源を見つめ直す 3、大義が仲間を連れてくる 1、内発的動機から動いてるか 田中泯さんが、フリーダンサーだったということが、衝撃だったのですが、それであの存在感のある演技が生まれてるのかと、勝手に合点が行った気がしました 競争のためにやっちゃいけない、との言葉には、田中さんの生き様が反映された言葉なのかと思いました。 そこから思うのは、他の人たちがどうであろうと、自分が信じることをやる、という、田中さんの内発的動機から動く姿勢が現れた言葉かと思いました デシさん&ライアンさんの有名な自己決定理論からですが、報酬や評価、罰などから生じる外発的動機からは、「外的報酬は、一時的に行動を強めるが、内発的な興味を損なう可能性がある。」とのことがあり 逆に内発的動機は、「人は自分の行為を自分自身の選択として経験する時、最も強い動機を感じる。」と言われており イノベーティブな活動は「やらされ感」ではなく「自ら選んだ感覚」からこそ生まれる。自律性を守ることが創造性の持続の鍵。」ということに、とてもシナジーがある考え方だなあと思いました 2、パッションの源を見つめ直す 内発的動機を持つためにはどうしたら良いかということについては、デシさんとライアンさんは、自立性、有能感、関係性が大切と言われてますが 私は自らのパッションの源がわかっていることがとても大切だと思っています。忙しすぎるととかく、やらされ仕事や、また日々生活をするためにやってることに忙殺されますが そこでほんの一瞬でも、みずからのパッションの源ってなんだっけ?という時間を、お風呂の時でも、寝る前でも、考えることが大切と思ってます 田中さんは、その自らのパッションの源は、ずっとブレずに、踊る、ということにあったということだと思うと、大好きパッションの炸裂であり、さらにとにかく個性的なその場踊りをするという唯一無二さをみるに、個性派パッションも、同時に炸裂していたのではと、勝手に想像しました そんな田中さんは、もはや誰と競争をするとは別次元の自らの踊りを追求する、ということにあったのではないかと思いました 3、大義が仲間を連れてくる 田中さんが俳優の世界に入ったのは、ある映画に誘われたからとのことでしたが、その映画の中でも、踊るシーンではないのに、田中さん踊ってましたね、と言われたそうです 田中さんは全くの俳優としては初めての経験だったにも関わらず、絶賛されて、そこから俳優の道が今に続いているということを伺うに 田中さんの、踊る、ということにより、人がその人の踊りに入りたくなってくる、という大義が生まれて、その大義は、踊りだけじゃなく、俳優という表現方法にも、同じく、演じてる人に没入していく感覚と同じなのかもしれないなあと思いました それを見出した映画監督もすごいし、さらにそれを見事に受けて表現し切った田中さんも凄いなと、思わざるを得ませんでした イノベーションの世界でも、オープンイノベーションでベンチャーと大企業が共に仕事をする上で大切なのは、目指すべき大義が同じ方向を向いている、ということがあるので、ある意味、オープンイノベーションの一つとして、新しい価値が生まれたのかもしれないなあとも思いました ということで、一言で言えば 外敵動機ではなく、内的動機に基づいて 競争のためにやっちゃいけないノベーション それがとても大切と教えてくれているような気がしました そんな話をしています^ ^ 参考: スイッチインタビュー 選 橋本愛×田中泯EP1「国宝」「べらぼう」の2人が対談! 初回放送日:2025年9月5日 https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/Z2PW2GXRYP/

    18 min
  3. 求められる人になれノベーション(1604回)

    -2 J

    求められる人になれノベーション(1604回)

    徹子の部屋での、藤井さんと徹子さんとの会話に、めちゃくちゃ感動してしまいました "徹子さん でも、お父様岡山から出んでもええっておっしゃってたんですって。 風さん そうですね。それはでもね、お願いするんじゃなくて、される方になりなさいみたいなね。教えがです。 徹子さん で、今そうでしょ。お願いしてくれる人が現れて。みたいなのでしょうね。 風さん 求められる人になれ。本当に我慢しました。だから僕も。 徹子さん あなた自身は、岡山から出られないと思ってらしゃんですって、初めは。だから、本当に求められる人にならなきゃ、ここから。  風さん うん、ここからどこかへはいけないだろうなっと思ってましたね。だから本当に求められる人になろうっていう努力を自宅でしてたし。  まあ、時代もあって、自宅からいろんなものが配信できる時代でもあったのでそうですよね。そう、できることしようってなりました。" ここから私は思いました 1、脱出・成長パッション 2、受け入れる素直さ・信頼・愛 3、やり切る力 1、脱出・成長パッション あれよあれよという間に、世界的アーティストになった藤井風さんの、素敵な性格と価値観が伝わってくる、本当に素敵な対談でした 私はいつも、情熱のポートフォリオというのがあって、縦軸に、ポジティブネガティヴ、横軸にオープンクローズをとると、大好きパッション、利他パッション、個性派パッション、脱出成長パッションというのが、誰にでもあるパッションとして整理しやすいよという話をしていますが 今回の風さんの話は、まさに、脱出成長パッションに、お父様が火をつけてくれた、ということなのかもしれないなあと思いました 脱出成長パッションは、世界的なイノベーターの、例えばスティーブ・ジョブズさんや、イーロンマスクさんなどのような方々が、幼少期の経験から、そこから抜け出して、更なる成長をしたい という感情やコンプレックスが、将来すごい花を咲かせるということに繋がる、非常に強いパッションとなる可能性を秘めているので まさに、お父様がその火付け役となり、それに風さんが答えた、ということの結果として、今の風さんに繋がってるのかもしれないと感動しました 2、受け入れる素直さ・信頼・愛 風さんのお話を聞いていると、とてもお父ちゃんとおかあちゃんが好きで、強い信頼関係と、もっと言えば、愛し愛されてるんだなあと思いました ここから出さない、なんて言われたら、ぐれてしまってもいいようなところを、素直に実直にその教えを守り抜いて貫いていくことができたのは、そのためではないかと思いました WBCで栗山監督が、黒板に、できるやつはやるな、書かれたという、信頼してるぞ、というメッセージが、大谷さんと村上さんを大活躍させたように 家族の信頼関係が、すべての基盤にあるからこそ、今の風さんがおられるのかなあと、思いました BCGの秘伝のタレにも、素直である心、というのがあって、ビジネスにも実はそれは、繋がるよなあと思いました 3、やり切る力 求められる人になるために努力し続けました、というのはいうのは簡単ですが、並大抵のことではないよなあとも思いました 成功したベンチャー企業の方に、何故成功したと思いますか?と聞いた際に、必ず言われるのが、諦めなかったらです、という答えです 何故、諦めずに進むことができたのかは、私は、それが、自らのパッションの源に繋がっていたから、なのではと思います いくら人から、信頼されてる人から、言われたとしても、それが自分のパッションの源に乗っかってないと、どんなことがあっても諦めないパワーは生まれないのではないかと思います そういう意味では、風さんは、もちろん、お父様にパッションの火をつけられたのかもしれないけれども、同時に自らのパッションの源が、音楽にあったからこそ、諦めない気持ちでここまで来られたのかなあと、ひたすら感動してしまいました それらの鍵を握る言葉として 求められる人になれ、というお父さんの愛に溢れた言葉かなあと思い ひとことで言うと 求められる人になれノベーション そんなことを思いました^ ^ 参考: 徹子の部屋 <藤井風>父の教えを胸に・・・「努力」積み重ねた日々 テレビ朝日 9月8日(月)放送 TVerhttps://tver.jp〈藤井風〉父の教えを胸に…「努力」積み重ねた日々 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/9g_p4KtdLSI

    15 min
  4. オープン・ダイバシティ・ノベーション(1603)

    -3 J

    オープン・ダイバシティ・ノベーション(1603)

    つい先ほど、第八回SEEを終えまして、正式な発表は、もう少し後に整理をして実施しますが、本イベントがどんな方針でベンチャー企業をセレクトしているのか?について改めて考えさせられました 以下の3つが思い浮かびました 1、新しい価値であること 2、そこにパッションが燃えてること 3、年齢、業種、フェーズの多様性 1、新しい価値であること SEEの趣旨は、何度でも挑戦できる世界を、ということになるので、より人にフォーカスが当たっているオープンイノベーションイベントと言えると思います そのため、その人自身が新しい価値を創れる人ではないと、成長産業であれば伸びるのかもしれせんが、応援すべきイノベーターとは言えない、ということなのかと思いました その意味で、実現性やトラクションなどは、あまりセレクトの基準にはなく、これまでにない価値をなぜ作れたのか?ということにとても響く方を選定してるのかもなあと思いました 2、そこにパッションが燃えてること もう一つは、そこを引っ張る人に、異常なパっションが炸裂しているかということがとても大切かと思ってます Yコンビネーターの方が、ビジネスよりも人を見ると言われているのは、ある意味、ビジネスモデルはすぐに陳腐化するが、それでも諦めない心をもてるか、何度もピボットしながらも大義に到達しようとするか? それが諦めない気持ちとなって、迸ってる人を応援したくなります 3、年齢、業種、フェーズの多様性 人にフォーカスするからこそ、ビジネスはなおざりにするわけではないですが、何度でも挑戦できる世界の中で、様々なフェーズ、年齢、業種の人が集まるとこになる思います 第八回SEEも実は、そのコンセプトにより、業種業態、フェーズ、年齢が、とにかくバラバラで来ていただいてます 以前、概念的✖️実験的の話をしましたが、若い人には若い人の概念的な発想力を活かした価値の作り方があるし、ベテランの実験的のように、何度も実験しながら経験値を活かしていくことも可能なので、かけ合わさるような更なる新しい価値になる、そんなことを考えました ということでひとことで言う と オープン・ダイバシティ・ノベーションということを感じました

    19 min
  5. 悩みや苦しみの存在を意識するノベーション(1602回)

    -4 J

    悩みや苦しみの存在を意識するノベーション(1602回)

    ジャーナリストの池上彰さんから、人生にとって、とても大切なことを教わりました 曰く "本当にね、みんな君たちいろいろ悩んでいたり、いろんな 、こう知りたいなって思いがあるからこそ、ここに 、まあ、君たちが来ることになったと思うわけだよね。 その思いだったり、悩みだったりっていうの、これはね、大切にして欲しいなあと思うんだよね。" "確かにね。こういろいろ思い悩むとか、苦しいことってあるんだけど、そこに向き合うことができればそれはそれでいいんだけど 向き合わなくてもいい、逃げてもいいんだよね。逃げてもいいんだけど、そういうことが存在しているんだってことをずっと意識していると、それがやがては自分の成長につながってくるということなんですね。 そして、そのいろんな苦しみとか、あるいは悩みをいつしか、自分なりに解決する、やり方を発見するかもしれないという。そういう思いを持って、 これからの人生を生きて、 もらえればと、こう思っています。" ここから私は思いました 1、日々の違和感、感動メモ 2、アジェンダシェイパー 3、情熱の源が見えてくる 1、日々の違和感、感動メモ イノベーションプロジェクトをやるときに、イノベーション案件を、さあ、考えよう、といっても、なかなかうまくいかないことがあります それは、自らのパッションの中に、世の中に対する課題感や違和感、興味などがない場合です。いくら、お客様のヒアリングをしたところで、言われたことをやるだけでは、そこに自分の付加価値を出すことはできないと思っています なので、私は、日々の中で、違和感や興味のあることを、常日頃、メモする習慣をお勧めしています。 さらには、それを、自らの中にきちんとインプットしておくためには、アウトプット大全という本にあった通り、それをメモに書くとか、音声で話すとか、アウトプットをすることによって、それが蓄積していくことになると思います そういう蓄積がないと、いつのまにか、自分自身が何をやりたかったのか、何に人材を賭けたいのか、ということが、普段の忙しさにかまけて、忘れちゃうんだようなあと思います 池上さんが言われるように、それは、解決できなくていいし、そして、向き合わなくてもいい、でも、自らの人生の違和感や興味として、蓄えておけばいつの日かそれが熟成してくる、そんなことを思いました 2、アジェンダシェイパー 山口周さんのアジェンダシェイパーのことを思い出しました。それは、例えば、永遠の課題と言われていることも、別の角度から見ることによって、新しいアジェンダにシェイパーさせることができる これからのイノベーターは、飽食の時代のように課題が山積みの時とは違い、一定満たされている中での、本当の課題を見つけることこそが大切と言われています 池上さんの話を聞いて、そんなアジェンダをシェイプするためにも、自分自身の日々の違和感や解決できない悩み、どうしようもなく好きなことなどが、とても大切になってくると思いました なぜなら、イノベーションのヒントは、日々の暮らしの中に隠れている小さな違和感や、本当はおかしいのでは?と気づくことにあるからと思います アジェンダをシェイプしていくためにも、日々の違和感や興味を蓄えておくことはとても大切と思いました その先に、誰もが気づかなかったイノベーションの種が隠れている可能性があると思いました 3、情熱の源が見えてくる そのような形で、日々の違和感や興味を蓄えていくことで、自分自身が何に怒り、そして何を解決するために人生を賭けたいのか、少しずつ見えてくるということかもしれないなと思いました しかしそれは、心底自分のここらからの声が上がらない限り、結局、やらされ仕事やガス抜き的なことになってしまうので 情熱の源の四象限である、大好き、利他、個性、脱出、のどこに自分の萌える部分、気になる部分があるのかが、自分自身への問いとして、立ち現れてくることが大切なのではないかと思いました 池上さんが、NHKを退社されて、世界にジャーナリストととして再度挑戦したように、自分も、今からでも、本当に自らの情熱の源はどこにあるのか?問い続けたく思いました そのためには、日々の違和感や悩み、苦しみ、向き合わなくとも、忘れずにメモっておく、それがいつの日か大輪を咲かせる、かもしれない、そんなことを思いました ひとことで言うと 悩みや苦しみの存在を意識するノベーション そんなことを思いました^ ^ 参考:NHKEテレ東京 最後の講義 ジャーナリスト 池上彰 2025/9/9   https://www.nhk.jp/p/ts/4N7KX1GKN7/episode/te/BXJ95NVR9V/

    19 min
  6. 人間はみな芸術家ノベーション(1601回)

    -5 J

    人間はみな芸術家ノベーション(1601回)

    養老孟司さんの言葉に深く共感すると共に、さらに考えさせられました 曰く "人間はみな芸術家──そういう考え方が消えたから、芸術が弱くなったんです。 芸術とは、ある分野で、音楽なら音楽、絵なら絵で、一つの何かをとことんまで突き詰めた時のありようを示してくれているものなんです。 なぜみんながそういうものに価値を見たかというと、自分の一生に重ねて考えることができるから。 俺の一生もこういうふうに完成したいと、その作品に想いを仮託することができる。そこに生きている意味を感じることができるわけです。" ここから私は思いました 1、誰にでも創造性がある 広中平祐さん 2、自己超越 大江健三郎さん 3、社会彫刻 ヨーゼフボイスさん 1、誰にでも創造性がある ハーバード大学・京都大学教授の広中平祐さんの言われる"私は常々「創造のある人生こそ最高の人生である」という言葉がすごく好きなのですが、養老さんの言葉ととても呼応してるなあと思いました 生きていくためには、やらされ仕事もやらなきゃ行けない、それだけで頭の中が一杯いっぱいになっちゃって、いつの日か自分が何が好きだったかも忘れちゃう、似たような経験が思い返すとたくさんあります 広中さんの言われるように、編み物を編んであげること、庭の剪定をしてあげること、結婚をすることなど、全てが創造的と言えることであると考えると、誰かになんらかの価値を提供してる人は、全て創造性があふれる人、つまり、イノベーターと言って良くて つまり、誰もが実はイノベーターであり、芸術家でありアーティストなんだと、勇気をいただけます。芸術家はだれにもなれる、普通の人の突き詰めた先におられるだけなのだと。 そして、突き詰め方については、チクセントミハイさんの、フローのように、技術軸と挑戦軸をどちらからでも上り詰めた先に、全てを忘れるほどの没入というフローがあるので 芸術は突き詰めた先の、フローという最高の幸福感を得られるという道筋まで、実は我々は知ってるし、目指すことができる、まさに誰もが芸術家といっていいと思いました 2、自己超越 大江健三郎さんが、『懐かしい年への手紙』(1987年)で言われているように、「芸術とは自己表現ではなく、自己超越である。」と言われてます 自らが突き詰める先には、必ず自分自身に閉じるのではなく、自分を超えた誰かに価値を届けるということが大切なのかとも思いました アートは見る人がいて、音楽は聴く人がいて、初めて完成するように、オリジナリティは新しい共感を発見することであるように 自己満足だけでなく、自分を超えたところに価値を持てる、そんなことも大切なのかなとも思いました 3、社会彫刻 ヨーゼフボイスさんの社会彫刻でも、同じように、全ての人々は芸術家であると言われていて、とても呼応するお話かと思いました ボイスさんは、芸術の民主化として、芸術を専門家の領域から解放し、すべての人が「社会を彫刻する芸術家」になれると言われています 議論、教育、環境運動など、あらゆる社会的営みも芸術の一つであり、かつ、社会課題の解決や新しい価値創出を「創造的行為=芸術」としてとらえ直す枠組みを提供して さらにイノベーションこそ、社会彫刻として社会の仕組みを新たに彫刻する様かのような芸術の表れではないかと思いました そう考えると、 誰もが実は芸術家であり、創造性は誰にでもあって、自分だけでない誰かへの価値を、さらには、社会全体へ、まるで彫刻をするかのように、届けていく そんな世界が素敵だなあと改めて思いました そんな話をしています^ ^ 参考:本: 脳は耳で感動する 電子書籍版 2025年1月30日発行 著者 養老孟司 久石譲    発行所 株式会社実業之日本社 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/mnPmCw0_mJQ

    17 min
  7. "すき間"の入り口を探すノベーション(1600回)

    -6 J

    "すき間"の入り口を探すノベーション(1600回)

    ゲージュツ家の神山恭昭 さんの言葉に、心が救われた気がしました "無理して戦う必要がない それは私の生き方で 自分を殺してまで、学校行ったり、会社行かなくていいと思うんよ やって行けそうな入り口を探さんといかんね 秘密基地みたいな、自分だけのね "すき間"の入り口"笑 ここから私は思いました 1、あたりまえバイアス 2、子供の心 3、パッションの源 1、あたりまえバイアス 神山さんは、自尻像など、とてもユニークでかつユーモラスな作品を多数出されている、自称、ゲージュツ家ですが、この言葉が暖かくて、とても感動しました 小さい頃は、ノロマなどと揶揄されていたとのお話もありましたが、学校の事務員をずっと勤めながら、作品を作り続けてこられたその姿勢は まさにご自身にとっての、"すき間"を見つけられたのだなあと、羨ましくもなりました。 会社に行かなきゃ行けない、学校に行かなきゃ行けない、というのは、もしかしてそれが自分を殺してることに繋がるのなら、行かなくていいというその言葉は 1番大切なものはなんなのか?そして、それを守れるのは自分しかいないということを、教えてくれてる気がしました それを守るためには、きっと周りの様々なバイアスよりも、まずは自分のことを1番に考える、その大切さを教えてくれてる気がしました 2、子供の心 秘密基地という言葉からもそうですし、作品からも感じるのは、いかに子供の心を持ち続けるか、ということにも、とても大切にしてるのかなという気がしました それは子供の頃は、周りを忖度することなしに、やりたいことをやる、楽しいことはお家に帰ることも忘れるし、つまらないことはすぐにやめちゃう 以前、光る団子のお話もしましたが、一心に、何に役立つなんて考えずに、ただひたすらに団子を磨き続ける そんな子供の時のことを、思い出してご覧、と言ってくれているような、そんな気がしました 3、パッションの源 やらされ感満載なことばかりやってると、忙しさに負けて、自分が果たして何をやりたかったのか?何をやってるのが楽しくて、ワクワクするのかさえも忘れてしまう気がします しかも会社や学校という組織の中に入ってしまうと、分担も増えて、迷惑をかけては行けないという気持ちも強くなり、それだけを考えるようになっちゃう 自分自身も、そんな会社生活の時もたくさんあったなあと思います そんな時に、自分の、誰でも知られてない、秘密基地、これを持つこと、その隙間を、自分自身で大切にしておくことが、本当に大切だし それを周りもわかってあげられる、懐の深さも、大事だなあとも思いました 実はその隙間こそ、新しい、誰もが気づいてない、価値になる、そんなことも、実はたくさんある、そんなふうにも思いました 一言でいえば "すき間"の入り口を探すノベーション そんなことを教えて頂きました^ ^ 参考:NHK ドキュメント20min. 日曜の夜、何かが起こる。新しいドキュメンタリーへの挑戦。神山恭昭 わし“すき間”で生きとります初回放送日:2025年9月7日https://www.nhk.jp/p/ts/YN5YRJ9KP6/episode/te/QGNKXQL7LZ/

    19 min
  8. オリジナリティとは新しい共感であるノベーション(1599回)

    7 SEPT.

    オリジナリティとは新しい共感であるノベーション(1599回)

    オリジナリティに関する養老さんのお話に目から鱗が落ちる思いでした 曰く "だいたいもっとも個性的なものは誰も理解しない。一般性がありませんから。共感性を求めながら、そこにいってみれば刺身のワサビみたいに入ってくるのがいいわけです。" "どこかには個性が出る必要はあるんですけど、根本には共感性がないと意味がない。まったく独自なものというのは定義によりけりですが、他人には関係がないんです(笑)。" "よく、「やっぱり古典がいい」とか言いますね、あれはどうしてかというと、それだけ共感性が強いからです。そこには何かしらの普遍性がある。 それを絶えず追求しているのがアートです。" "オリジナリティとは、新しい共感を発見すること。" ここから私は思いました 1、独自性の再定義 2、普遍性 3、パッション、仲間、大義 1、独自性の再定義 オリジナリティがないんだよー、ということをビジネスの世界でもよく言われることがあるなあと思います そんな時は、ポジショニングマップを作って、いかに独創的なのか、競合優位性があるのか?などと、四苦八苦するわけですが、実はオリジナリティとは、単に独創性があればいいということではない、と、一等両断されな気がしました つまり、本来の独自性、独創性とは、個性的なものであり、かつ、共感を呼ぶものでなければならないという、新たな独自性の再定義をいただいた気がしました 例えば縦軸が個性で、横軸が共感性という、合わさった部分にいるかどうかをみる必要があると、いうことと解釈しました これは、自分における、オリジナリティの定義が全く違うものになったなあと感動いたしました 2、普遍性 古典と言われているものは、今聴いても、いろいろな気づきを与えてくれる、という意味で、普遍性があると言われますが これも実は、いつの時代にも色褪せない、独自性と共感性が混じっているからこそ、長年語り継がれていくものという意味で、普遍性と言えるのかと思いました つまり、普遍性というものは、実はさまざまな人々に対して、独自性と共感性を与えることができるものである、ということなのかとも思いました 3、パッション、仲間、大義 村上春樹さんが、『職業としての小説家』(2015)の中で仰っていた、「小説家の仕事は、個人的な物語を通じて普遍的な真実に届くことだ。」ということにもとても響き合うと思いました そしてそれは、私がいつもお話ししている、イノベーター3つのフレーム、または、リップルモデルとして、イノベーターには、パッション、仲間、大義があるということにも、とても響き合う気がしました すなわち、最初は、極めて個人的なパッションから始まりますが、それがやがて自分だけでは足りなくなり仲間を連れ添うようになり、そして、最終的には自分たちだけではなく、世の中のたくさんの人たちが幸せになる、そんなスキームに育てていくことこそが、イノベーターである そしてそのソリューションは、同様に、自分勝手から始まるかもしれないが、やがては誰かのため、つまり、たくさんの人々に共感をされるものになって、初めてソリューションとして認めてもらえる そんなステップにもつながるお話しだなあと思いました 音楽でもビジネスでも、オリジナリティは求められますが、それは、共感性も深くもっている必要がある、そんな新しいオリジナリティの定義を頂きました 一言で言うと オリジナリティとは新しい共感であるノベーション そんな話をしています^ ^ 参考:本: 脳は耳で感動する 電子書籍版 2025年1月30日発行 著者 養老孟司 久石譲    発行所 株式会社実業之日本社 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/I5l3KpiuyQY

    14 min

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