残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

悩みや苦しみの存在を意識するノベーション(1602回)

ジャーナリストの池上彰さんから、人生にとって、とても大切なことを教わりました

曰く

"本当にね、みんな君たちいろいろ悩んでいたり、いろんな 、こう知りたいなって思いがあるからこそ、ここに 、まあ、君たちが来ることになったと思うわけだよね。

その思いだったり、悩みだったりっていうの、これはね、大切にして欲しいなあと思うんだよね。"

"確かにね。こういろいろ思い悩むとか、苦しいことってあるんだけど、そこに向き合うことができればそれはそれでいいんだけど

向き合わなくてもいい、逃げてもいいんだよね。逃げてもいいんだけど、そういうことが存在しているんだってことをずっと意識していると、それがやがては自分の成長につながってくるということなんですね。

そして、そのいろんな苦しみとか、あるいは悩みをいつしか、自分なりに解決する、やり方を発見するかもしれないという。そういう思いを持って、 これからの人生を生きて、 もらえればと、こう思っています。"

ここから私は思いました

1、日々の違和感、感動メモ

2、アジェンダシェイパー

3、情熱の源が見えてくる

1、日々の違和感、感動メモ

イノベーションプロジェクトをやるときに、イノベーション案件を、さあ、考えよう、といっても、なかなかうまくいかないことがあります

それは、自らのパッションの中に、世の中に対する課題感や違和感、興味などがない場合です。いくら、お客様のヒアリングをしたところで、言われたことをやるだけでは、そこに自分の付加価値を出すことはできないと思っています

なので、私は、日々の中で、違和感や興味のあることを、常日頃、メモする習慣をお勧めしています。

さらには、それを、自らの中にきちんとインプットしておくためには、アウトプット大全という本にあった通り、それをメモに書くとか、音声で話すとか、アウトプットをすることによって、それが蓄積していくことになると思います

そういう蓄積がないと、いつのまにか、自分自身が何をやりたかったのか、何に人材を賭けたいのか、ということが、普段の忙しさにかまけて、忘れちゃうんだようなあと思います

池上さんが言われるように、それは、解決できなくていいし、そして、向き合わなくてもいい、でも、自らの人生の違和感や興味として、蓄えておけばいつの日かそれが熟成してくる、そんなことを思いました

2、アジェンダシェイパー

山口周さんのアジェンダシェイパーのことを思い出しました。それは、例えば、永遠の課題と言われていることも、別の角度から見ることによって、新しいアジェンダにシェイパーさせることができる

これからのイノベーターは、飽食の時代のように課題が山積みの時とは違い、一定満たされている中での、本当の課題を見つけることこそが大切と言われています

池上さんの話を聞いて、そんなアジェンダをシェイプするためにも、自分自身の日々の違和感や解決できない悩み、どうしようもなく好きなことなどが、とても大切になってくると思いました

なぜなら、イノベーションのヒントは、日々の暮らしの中に隠れている小さな違和感や、本当はおかしいのでは?と気づくことにあるからと思います

アジェンダをシェイプしていくためにも、日々の違和感や興味を蓄えておくことはとても大切と思いました

その先に、誰もが気づかなかったイノベーションの種が隠れている可能性があると思いました

3、情熱の源が見えてくる

そのような形で、日々の違和感や興味を蓄えていくことで、自分自身が何に怒り、そして何を解決するために人生を賭けたいのか、少しずつ見えてくるということかもしれないなと思いました

しかしそれは、心底自分のここらからの声が上がらない限り、結局、やらされ仕事やガス抜き的なことになってしまうので

情熱の源の四象限である、大好き、利他、個性、脱出、のどこに自分の萌える部分、気になる部分があるのかが、自分自身への問いとして、立ち現れてくることが大切なのではないかと思いました

池上さんが、NHKを退社されて、世界にジャーナリストととして再度挑戦したように、自分も、今からでも、本当に自らの情熱の源はどこにあるのか?問い続けたく思いました

そのためには、日々の違和感や悩み、苦しみ、向き合わなくとも、忘れずにメモっておく、それがいつの日か大輪を咲かせる、かもしれない、そんなことを思いました

ひとことで言うと

悩みや苦しみの存在を意識するノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:NHKEテレ東京 最後の講義 ジャーナリスト 池上彰 2025/9/9   https://www.nhk.jp/p/ts/4N7KX1GKN7/episode/te/BXJ95NVR9V/