つぼねのあのね〜几帳の向こうの友がたり〜

源氏物語マラソン #7「末摘花」

今回の巻のヒロインは末摘花。身分が良い、一人暮らし、後ろ盾なし・・・と源氏くんが好きな要素がてんこ盛りです。でも不思議なことに彼女は源氏物語きってのブスキャラとして描かれているのです。長い長い源氏物語には数多の女人が登場しますが、彼女ほど異彩を放つ女人がいようか?いや、いない。(反語)

 事細かに描かれた容姿や貧しい家の有様、そして何をしてもズレまくっている様子が、読んでるこちらも片腹痛くなってしまいます。彼女を取り巻く女房達の活躍ぶり(?)にも注目したいところ。

 光源氏も理解に苦しんだ彼女の本当の姿とは?

 おぎたまの友がたりは止まりません。さあ、今宵もいつものつぼねに集いましょう。 

<マラソンの心得>

1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。

2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。

3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう! 

※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。※内容は諸説あります。※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。


<おぎ流あらすじ~末摘花~>

源氏18~19歳ごろのおよそ2年に渡る恋バナ。「後ろ盾なく1人さみしく暮らす深窓の令嬢」に恋したズッコケ話。ちなみに、末摘花の巻の前の若紫と後の紅葉賀と同時並行でお話が進みます。


<時のしおり> 

(00:00)  今回は源氏のズッコケ恋話です

(06:10)  深窓の御令嬢!?末摘花

(08:25)  彼女の鼻はなぜ赤い

(10:40)  特殊なキャラ設定の謎

(15:22)  本心が見えない“落ちぶれ姫” 

(20:33)  和歌スキルより気になること

(25:17)  激レア&インパクト絶大な御手

(31:15)  女房ズよ、もっと働くのです… 

(34:09)  渾身の和歌“唐衣”を読み解く

(39:57)  源氏くんの行動におぎ憤怒

(45:12)  再び降臨!ゲス源氏      

(50:07)  イイ味出してる頭中将 

(57:27)  おぎポイント①貧乏貴族の描写エグすぎ 

(01:02:32)  おぎポイント②大輔命婦にシンパシー

(01:05:12)  おぎポイント③ところどころ空蝉

(01:09:30)  投票結果&コメントご紹介


<おぎ注>

唐衣着つつ慣れにし妻しあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ

(伊勢物語第9段・在原業平詠) 

おぎ訳:長く共に過ごした妻の元に早く帰りたいなぁ。こんなに遠くまで来てしまったなんて。

からころも君が心の辛ければ袂はかくぞそぼちつつのみ

(源氏物語・末摘花より。末摘花詠) 

おぎ訳:あなたが冷たい様子が辛いのよ。ほら見て。袖が涙で濡れてるの。東に下った業平みたいにね。(って言いたかったんだと思う)

源典侍:頭中将と取り合うもう一人の女人。詳細は後の巻のお楽しみです。


<関連過去配信>

源氏物語マラソン#2「帚木」

https://open.spotify.com/episode/1xtoqiguda1czgr8mdAqmT

源氏物語マラソン#3「空蝉」

https://open.spotify.com/episode/6L2SEnwasJFjBObEJ74EsM


<出典>

「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系

https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html

「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫

https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/

「あさきゆめみし 完全版(1)」大和和紀/著 KCデラックス

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190130

「源氏物語 1」角田光代/訳 河出文庫

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419978/

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