残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

赤ちゃんの泣き声から未来の教育を変えるノベーション(1595回)

昨日に引き続き、第二弾として、 Cross Medicineの中井代表が語る「AI×ヘルスケア×ウェルビーイング」の挑戦について、大いなるビジョンまで対談で語っていただきました

1、「ヘルスケアは愛」──大阪万博での気づき

―― 大阪万博に行かれたそうですね。

中井:はい。テーマはウェルビーイング、命でした。会場は愛の展示ばかりで、「ヘルスケアは愛」だと強く感じました。

2、Startup Emergence Ecosystem(SEE)で心を動かしたソリューション

―― 第7回Startup Emergence Ecosystem(SEE)で賞を受賞されました。

中井:大企業の方々が集まる中で、私たちのソリューションが評価され、とても光栄でした。

3、泣き声を「理解する」AIの誕生

―― 赤ちゃんの泣き声を理解できるとは驚きです。

中井:感情ごとに違いがあることは知られていましたが、明確には分かっていませんでした。私たちはAIを一から開発し、その違いを解析できるようにしました。

4、世界でトップクラスの精度を実現

―― 技術の特異性については?

中井:同様の研究は世界で5社ほどですが、研究論文上では私たちが圧倒的に高い精度を出しています。

5、医学とAIが生む新たな発見

―― チーム体制を教えてください。

中井:深層学習はマシンが特徴を自動定義します。その仕組みを医学的に説明する必要があるため、医学とAIの専門家がタッグを組んで取り組んでいます。両分野が往復することで新しい発見が生まれるのです。

6、周回遅れの日本ヘルスケアはAIで変わる

―― 日本のヘルスケアにどんな可能性を見ますか?

中井:ウェルビーイングは主観的ですが、AIで客観的に数値化できます。それにより「どうすれば人や地域が幸せになれるか」を示すことが可能です。病気を治すだけでなく、健康を維持する段階でのヘルスケアにAIは大きな力を発揮します。

7、特許取得と事業拡大の展望

―― 特許についての取り組みは?

中井:すでに2件出願済みで、3件目も準備中です。資金があれば10件ほど出したい。口コミで広がり、企業の福利厚生にも導入されています。これからはマーケティングにも力を入れていきます。

8、大企業との協業で広がる可能性

―― どのような企業と連携したいですか?

中井:まずは福利厚生で導入していただきたいです。その上で、AIや医学の知見を持つ企業と新規事業を開発し、社会課題解決に繋げたいと考えています。

9、「アワベイビー」から「アワチャイルド」へ

―― 今後の展開を教えてください。

中井:「アワベイビー」から「アワチャイルド」へと広げたいと考えています。子育ては悩みが尽きませんが、ビッグデータを活用すれば最適な方法を提案できます。泣き声解析にとどまらず、教育や個性に合わせた育て方を支援したいと思います。

10、AIが描く“未来の教育”

―― 教育分野への広がりについては?

中井:AIが子供の特徴を分析し、親や先生の意思決定をアシストします。親は自分の経験に基づいて判断しますが、AIが膨大なデータを基に補助すれば、教育や子育ての質が大きく変わるでしょう。

11、最後にメッセージ

中井:大企業の皆様には福利厚生として導入していただきたいです。また、お母様方にはぜひアプリをダウンロードして試していただきたいと思います。

ということで、第二弾、あわベビの技術の秘密から、将来への展望まで、惜しみなくお話し頂きました。是非とも、気になった方は、ご連絡いただけたらと思います。

そして、明日第三弾は、中井代表のイノベーター人生について、語っていただいています。イノベーターを目指す方、そのようなお子様への教育、会社でのイノベーター育成に興味のある方には、必聴の内容になってます。お楽しみに!!

参考:あわベビ ホームページ

https://awababy.tech