高千穂さんのご縁です。

【仏教とご法事】 三回忌は2年後 ご法事は自らの生き方を見つめ直す機会

今週も、熊本市中央区京町にある仏嚴寺の高千穂光正さんに、「ご法事」についてお話いただきました。

🔶 ご法事とは何か

ご法事(仏事)とは、仏様の教えに出会う大切な場であり、亡き人のご縁によって縁ある人々が集い、仏様の教えを聞き、お念仏を称える場です。

🔶 法事の種類

主なご法事には、以下のものがあります:

年忌法要(祥月命日):一周忌、三回忌など。

月命日法要:毎月の命日のお参り。

入仏法要:新たに仏壇を迎えた際の法要。

お葬式や初七日、四十九日(中陰)なども法事の一部です。

🔶 年忌法要のタイミング

一周忌は亡くなった翌年、三回忌は2年後、七回忌は6年後に行います。

その後は13回忌、17回忌、25回忌、33回忌、50回忌、さらには100回忌まで続きます。

数字から1を引いた年数が、亡くなった年から数えた法要の年になります。

🔶 ご法事の意味

浄土真宗では、ご法事は供養のためではなく、亡き人をご縁として、私たちが仏様の教えに出会い、お念仏に生きることを再確認する機会です。

ご法事を通して、自分自身もやがて命を終える存在であることを知らされ、阿弥陀様のお救いに出会うことができます。

🔶 ご法事の三つの出会い

参列者との出会い:同じように大切な人を亡くされた人々との共感。

亡き人との新たな出会い:仏となった故人が寄り添ってくださる存在となります。

阿弥陀様との出会い:仏様の教えとお救いにあう大切な機会です。

🔶 ご法事は「誕生日」でもある

浄土真宗では、亡くなった日は「浄土に生まれた日」と捉えられます。悲しみだけでなく、仏として生まれる誕生の日としての意味も込められています。

🔶 ご法事の継続と意義

ご法事は数年に一度、親戚や家族が集まり、亡き人を偲び、子どもたちの成長も感じることができる貴重な機会です。

「いつまでやらなければならないのか」と感じることもありますが、それだけ大切な出会いの場であり、成長とご縁を感じる機会です。

🔶 まとめ

ご法事は、亡き人を偲び、仏様と出会い、自らの生き方を見つめ直す機会です。

ご縁を大切にしながら、仏様のお救いに出会う大切な場であると改めて感じさせてくれます。

来週のテーマは「大阪の名付け親 蓮如上人」です。

どうぞお楽しみに。

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今週も最後までお聴きいただき、ありがとうございました。

あなたと結ばれたこのご縁に、心より感謝申し上げます。

では、また来週お会いしましょう。

出演
お話:仏嚴寺住職・高千穂光正(たかちほ こうしょう)
司会:丸井純子(まるい じゅんこ)