やさしい民俗学 Elementary Traditionology
-
- 歴史
-
民俗学研究者の岸澤が、身近な物事から「民俗学」をやさしく紹介するポッドキャストです。
民俗学は“私たちはどう暮らしてきたか?”を知る学問です。学校では習わない歴史学です。
過去を知ると、今の日常がまた違って見えてきます。
そして、過去を知ることは、これからの未来を考える大切な一歩。さぁ、一緒に知ってみませんか?
ーーーーーーーー
リスナーのご感想、行事や暮らしの体験談もお待ちしています! 皆さんの情報が大切な民俗資料になります。
こちらのリンクよりご応募ください。
https://forms.gle/K7MPccTxjecqVUJU8
ーーーーーーーー
岸澤美希|民俗学研究者 は、Twitterに生息しています👉 @tanukiink
-
#60 着物① 私たちの考える着物が“インナー”だった頃
2回にわたって着物についてお話ししていきます。
一般の人々の着物に焦点を当てて話していきたいのですが、前半では、まず一般的な服飾史の流れを……ということで、超ざっくりと1600年分くらいの着物の話を追いました。
私たちがイメージする「着物」に至るまでには、様々な変遷があったのです。
◆◆◆◆◆
今回の話は以下のサイトの資料を見ながら聞いていただくとわかりやすいと思います
風俗博物館 日本服飾史 資料
https://www.iz2.or.jp/fukushoku/f_disp.php?page_no=0000001
◆◆◆◆◆
皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください
https://forms.gle/83SEvhtzi6S33Q4n9
◆◆◆◆◆
トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ
https://peatix.com/group/11655916
◆◆◆◆◆
【今回のポイント】
着物のイメージ/七五三や成人式で嫌いになった人も?/実は変遷がある/着物とは長着?/まず服飾史を確認/布を簡単に纏った古代の日本人/中国の影響を受けた奈良貴族/国風文化が花ひらく平安時代/束帯/大河ドラマ『光る君へ』の服装は?/武家の台頭により公服も変わってくる/インナーとしての「小袖(こそで)」/小袖はTシャツ?/江戸時代には小袖がアウターに/明治時代には西欧化の一環で洋装が登場/上流階級から定着/では、一般庶民は何を着た? -
#59 義理で投票先を決めてしまった日本人(「史学と世相解説」を読む後編)
柳田國男「史学と世相解説」の後編です。
5〜12章の内容を話していきます。
柳田は史学(民間伝承の学、後の民俗学も含まれる)によって現代社会の世相解説を試みたわけですが、その一例として選んだのは、当時の選挙の在り方でした。
そこには、道徳の一つであった義理という考え方や、義理の親子関係という伝承が関係しているのだろうと、柳田は考えていました。
◆◆◆◆◆
「史学と世相解説」は、『定本柳田國男集』24巻(筑摩書房)の「国史と民俗学」の中(P107〜125)に収められています。
国会図書館の遠隔複写が依頼できます↓
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001692064
または、お近くの図書館でご覧ください。
◆◆◆◆◆
皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください
https://forms.gle/xix83nJ6owuQCGxJ7
◆◆◆◆◆
トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ(3月は28日。テーマは「おやつと間食」です!)
http://ptix.at/83DygE
◆◆◆◆◆
【今回のポイント】
何が昔と違うのかを見るのも歴史学/「農村衰微感(のうそんすいびかん)/なぜ人々は生活に不安を感じるようになったのか/人と人の繋がり方が変わってきた!/柳田は選挙の在り方に注目/「選挙粛正運動(せんきょしゅくせいうんどう)」/本意ではない投票の在り方/お金と義理による投票/伝承されてきた義理を確認してみる/義理の親子関係とは/古くから伝わる親子関係/①舅親(しゅうとおや)/②名付親(なづけおや)/③烏帽子親・鉄漿親(えぼしおや・かねつけおや)/④拾い親(ひろいおや)/⑤モリ親(もりおや)/比較的新しい親子関係/⑥仲人親(なこうどおや)/交通の発展による孤立から親子の義理が求められた?/義理を悪用する人も出てくる/義理は大切な伝承だが正しく導かなければいけない/国の問題は国民個人の問題だけではない/歴史を知り、正しく政治を行うことが大切/現在は投票には無関心?/官僚であり民間の暮らしも見つめた柳田の厳しい指摘
【参考文献】
柳田國男 1980年「史学と世相解説」(『定本柳田國男集』24巻 筑摩書房)※初出は1935年 -
#58 民俗学を「国史」と説いた柳田國男(「史学と世相解説」を読む前編)
今回は柳田國男「史学と世相解説」という文章を解説してみます。
収録してみたらだいぶ長くなってしまったので、前後編で配信します。
まだまだ当時、自身の学問への認知がなかった頃から柳田はその有用性をアピールしてきました。そして、歴史から現在起きている物事を読み解き、社会に寄与することの大切さもよく考えていました。
この前後編では、やさしいだけじゃない(!?)民俗学の一面も伝えるといいなと思っています。
前編は柳田による自身の学問の説明部分です。
◆◆◆◆◆
「史学と世相解説」は、『定本柳田國男集』24巻(筑摩書房)の「国史と民俗学」の中(P107〜125)に収められています。
国会図書館の遠隔複写が依頼できます↓
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001692064
または、お近くの図書館でご覧ください。
◆◆◆◆◆
皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください
https://forms.gle/xix83nJ6owuQCGxJ7
◆◆◆◆◆
トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ(3月は28日。テーマは「おやつと間食」です!)
http://ptix.at/83DygE
◆◆◆◆◆
【今回のポイント】
久しぶりの作品解説/民俗学で世相を見るとはどういうことか?/昭和の日本が戦争に向かっていく時代に書かれた/国史は書物に書かれたものだけでは足りない/新たなる材料と手段/①考古学/②容貌体質や言葉を対象とする研究/③民間伝承の学(民俗学)/世の中の変わり目
【参考文献】
柳田國男 1980年「史学と世相解説」(『定本柳田國男集』24巻 筑摩書房)※初出は1935年 -
#57 雑談 地域でつながるということ。CCC(Cleanup&CoffeeClub)について
前回・前々回とビミョーな音質でお送りしてしまいましたが、復活しました!
今回は、雑談回として、お掃除してコーヒーを飲む活動「Cleanup&CoffeeClub」についてのお話です。
現代では、“煩わしい”と“寂しい”の間を考えていくことが大事なんじゃないかなと思っています。
◆◆◆◆◆
今回ご紹介したものはコチラから
サイエントーク
https://open.spotify.com/show/7xSdoDeakt5aMs7s31GVsz?si=a6f17ed56d344039
from 雑談 #48 LIVE「かろりのつやごとを語る60分」
https://open.spotify.com/episode/53E1aMWekqZ1v4aW256qgN?si=JqyBRDpART-0EArgqIHgfw
Cleanup&CoffeeClub
https://ideasforgood.jp/2023/12/25/cleanup-coffee-club/
◆◆◆◆◆
皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください
https://forms.gle/xix83nJ6owuQCGxJ7
◆◆◆◆◆
トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ
https://peatix.com/group/11655916
◆◆◆◆◆
【今回のポイント】
撮り直しました(泣)/サイエントークさんとのコラボが3/11と14に公開されます!/文系理系を超えてサイエンス(科学)がある/from雑談さんでは「コミュニティー」をテーマにお話ししました/都市部でつながる活動「Cleanup&CoffeeClub」/口実があると集まりやすい/煩わしさと寂しさ/ゆるくつながる安心 -
#コメント10 肉まんにカラシつける? お葬式でホウキを使う?
⚠️今回も前回同様に、音質がいつもより悪くなってしまっています。すみません⚠️
コメントの10回目もかわべ先輩と一緒に、UT(ゆーてー)さんとぺんぱいぽさんのコメントについてお話ししました。
一問一答のようにはっきりとした回答ができずすみませんが、コメント回は他のリスナーさんからも類似事例をいただける機会としても認識してもらえるとありがたいです。皆さんの質問で私たちも新たな気付きをいただいています。
◆◆◆◆◆
皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください
https://forms.gle/xix83nJ6owuQCGxJ7
◆◆◆◆◆
トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ
http://ptix.at/W1SuEu
◆◆◆◆◆
国立歴史民俗博物館の「俗信データベース」はコチラ
https://www.rekihaku.ac.jp/doc/zoku.html
◆◆◆◆◆
【今回のポイント】
UT(ゆーてー)さんのコメント/ぺんぱいぽさんのコメント/お葬式で竹ザルをホウキで掃く/ホウキにまつわる俗信/ホウキから掃除機へ/ホウキの持つ呪術的な意味合いについて考える/南方熊楠について/博物学と民俗学と -
#コメント09 暮らす場所によって当たり前はこんなにも違う!
⚠️今回、音質がいつもより悪くなってしまっています。すみません⚠️
コメント9回目です!
ゲストに先輩であるかわべさんをお招きして、gooddaysさんとにんべんさんのコメントについてお話ししました。
◆◆◆◆◆
皆さんの感想や質問は、コチラから聞かせてください
https://forms.gle/xix83nJ6owuQCGxJ7
◆◆◆◆◆
トーク会「やさしい民俗学 − 暮らしをひもとく二人話 −」の詳細はコチラ
http://ptix.at/W1SuEu
◆◆◆◆◆
「古事記ゆかり地マップ」はコチラ
https://www.pref.nara.jp/miryoku/narakikimanyo/yukaritimap/
◆◆◆◆◆
【今回のポイント】
2月23日に東中野の雑談で公開収録をします。21時から1時間/2月の藤香想トークイベントは29日(木)。テーマはカレンダー/ゲストは先輩であるかわべさん/gooddaysさんのコメント/六曜は天気が元になっている?/天気に関する伝承あれこれ/雪を避ける行事はあまりない?/七十二候が知りたい/田植えや農耕に関する内容が多い/雷と農耕の関係/にんべんさんのコメント/石川には2種類のキリコがある/石川と愛知、どっちが不思議?/当たり前は地域によって変わる/伝承も変わり続けている/記紀神話と地名
カスタマーレビュー
探してました
このような番組を探してました。楽しみに聞いています。
子どもの頃の写真かわいい!
子どもの日に合わせて、アートワークを子どもの頃の写真にされてましたが、とても癒されました!
いつもやさしく丁寧な語り口で、どんな方なのだろう?と、思ってましたが、この写真でかわいい!しか出ないです。
一人語りだと、やりにくいこともあると思うのですが、一生懸命に分かりやすく伝えようとする気持ちが伝わってきて、とても癒されます。ありがとうございます。
新たなる学び
構成、編集、語り。どれも、とても素晴らしいです。続けられるだけ続けて欲しい