マメクル2020 #64/何もしないが正しいのか

カフエマメヒコ井川啓央の「いかひこ深夜便」

閉塞感が漂う時代。 ひとり何かをして世の中が変わるじゃなし。 お金が入ってくるじゃなし。 気になることにいちいち目くじら立てても、血圧があがるだけで無意味。 コスパ悪し。 目立つことはしない。 余計なことは何ひとつしない、傍観と決め込む。 難しい連中とはなるべく避けて、 遠巻きに遠巻きに、自分に火の粉がかからないように生きてゆく。 めんどくさいことはごめん。 わかりません、知りませんでした、とひたすら乗り切る。 もらえるものだけはもらう。 損はしないように振る舞う。 そういう生き方がしたい、、、 そんな風に思うときがボクにはあります。 何もかもやめてしまったらどれだけ楽だろうと、 冷たく思うのです。 南国に一人旅して、そのまま、流れ着いた先で暮らしてもいい。 残してきた者たちはそれはそれ。なんとかそれなりに楽しくやっていくだろう。 そんなことを思うとき、大抵疲れているんだなと思って、 もう何もせずに寝ます。 そして寝て起きれば、 また繰り返しいつものとおりしている。 性分というものは変えられずにいて、 ため息が出ます。

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