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少年漫画から学ぶ、組織デザイン(3):マトリクス型組織の理想像?!「フリーザ軍」の組織図を解剖する|CULTIBASE Radio|Organization Design #16 CULTIBASE Radio

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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio 組織デザインの第16回目は、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「少年漫画から学ぶ、組織デザイン(3):マトリクス型組織の理想像?!「フリーザ軍」の組織図を解剖する」というテーマで語りました。

『少年漫画から学ぶ、組織デザイン(3):マトリクス型組織の理想像?!「フリーザ軍」の組織図を解剖する』の概要


少年漫画から学ぶ、組織デザインシリーズの第三弾。前回は『ドラゴンボール』にフォーカスを当て、「フリーザ軍」をマトリクス組織として捉えた上で、類似する組織の強み弱みや改善策について語った。


『ドラゴンボール』の原作者である鳥山明は、原作制作当時の悪の組織といえば地上げ屋だろうと考え、フリーザを宇宙一の地上げ屋にした。フリーザは、特定の惑星に対して攻め込み惑星を奪い取り、奪い取った惑星を別の宇宙人に対して転売することによって、マージン利益を得ていた。


組織体としては特定の惑星を滅ぼす事業部を複数持つ事業部型組織であり、前回扱ったダイの大冒険と類似するが、異なる点としては横軸の組織が発生しておりマトリックス型組織になっていることだとミナベは指摘する。惑星A、惑星B、惑星Cに所属している特定の宇宙人の戦闘種族に関して、横軸に人材配属しておいてさらに縦軸に配属し直すという動きをしていると述べる。


映画業界で考えると、例えば大企業がM&Aで特定の会社を買収し、ポートフォリオマネジメントで事業連結を行い、所属していた人員を横軸に配属し直して事業部に振り分けていくようなものだとミナベは語る。


またフリーザ軍は、地上げ屋の事業部がそれぞれある中でこれらをまとめる本部組織の運営をフリーザ自身がやっており、どの惑星をを滅ぼして手中に収めていくかといった戦略をしっかり組み立てられていたと指摘する。前回のダイの大冒険のハドラーは、六軍団長を上手く指揮できておらず信頼関係も築けていない課題があったが、フリーダーは本部運営をしっかり行うことによって、事業活動を成功させていたと語る。


組織構造が非常によくできていて集団としてもパフォーマンスがあがっているものの、あえて問題提起をするとしたらサイア人を部下でありながら攻め滅ぼしてしまったということがあげられると指摘する。


サイア人は、組織全体におけるイレギュラー的な存在でパフォーマンスが高いものの組織文化にも悪影響を及ぼしうるため、フリーザは攻め滅ぼし縮小させてしまうという意思決定をした。しかし結局追い出された側が外で独立し力をつけて最終的に攻め込まれてしまう、といった結末になる。


事業モデルと組織モデルが完全にリンクしている状態になってくると、イレギュラー的にそれを破壊しうる存在が生まれると排除したくなる。イノベーションのジレンマという言葉にもあるように、企業と組織がフィットしうまくいってる状態になると、スムーズに成長し続けられても破壊的なイノベーションを起こせなくなる。


フリーザ軍や大企業は、サイア人のようなイノベーティブな存在を生かせるよう、既存の事業の進化と新規事業の探索をできる両利きの経営をつくりあげることを目指すべ

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio 組織デザインの第16回目は、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「少年漫画から学ぶ、組織デザイン(3):マトリクス型組織の理想像?!「フリーザ軍」の組織図を解剖する」というテーマで語りました。

『少年漫画から学ぶ、組織デザイン(3):マトリクス型組織の理想像?!「フリーザ軍」の組織図を解剖する』の概要


少年漫画から学ぶ、組織デザインシリーズの第三弾。前回は『ドラゴンボール』にフォーカスを当て、「フリーザ軍」をマトリクス組織として捉えた上で、類似する組織の強み弱みや改善策について語った。


『ドラゴンボール』の原作者である鳥山明は、原作制作当時の悪の組織といえば地上げ屋だろうと考え、フリーザを宇宙一の地上げ屋にした。フリーザは、特定の惑星に対して攻め込み惑星を奪い取り、奪い取った惑星を別の宇宙人に対して転売することによって、マージン利益を得ていた。


組織体としては特定の惑星を滅ぼす事業部を複数持つ事業部型組織であり、前回扱ったダイの大冒険と類似するが、異なる点としては横軸の組織が発生しておりマトリックス型組織になっていることだとミナベは指摘する。惑星A、惑星B、惑星Cに所属している特定の宇宙人の戦闘種族に関して、横軸に人材配属しておいてさらに縦軸に配属し直すという動きをしていると述べる。


映画業界で考えると、例えば大企業がM&Aで特定の会社を買収し、ポートフォリオマネジメントで事業連結を行い、所属していた人員を横軸に配属し直して事業部に振り分けていくようなものだとミナベは語る。


またフリーザ軍は、地上げ屋の事業部がそれぞれある中でこれらをまとめる本部組織の運営をフリーザ自身がやっており、どの惑星をを滅ぼして手中に収めていくかといった戦略をしっかり組み立てられていたと指摘する。前回のダイの大冒険のハドラーは、六軍団長を上手く指揮できておらず信頼関係も築けていない課題があったが、フリーダーは本部運営をしっかり行うことによって、事業活動を成功させていたと語る。


組織構造が非常によくできていて集団としてもパフォーマンスがあがっているものの、あえて問題提起をするとしたらサイア人を部下でありながら攻め滅ぼしてしまったということがあげられると指摘する。


サイア人は、組織全体におけるイレギュラー的な存在でパフォーマンスが高いものの組織文化にも悪影響を及ぼしうるため、フリーザは攻め滅ぼし縮小させてしまうという意思決定をした。しかし結局追い出された側が外で独立し力をつけて最終的に攻め込まれてしまう、といった結末になる。


事業モデルと組織モデルが完全にリンクしている状態になってくると、イレギュラー的にそれを破壊しうる存在が生まれると排除したくなる。イノベーションのジレンマという言葉にもあるように、企業と組織がフィットしうまくいってる状態になると、スムーズに成長し続けられても破壊的なイノベーションを起こせなくなる。


フリーザ軍や大企業は、サイア人のようなイノベーティブな存在を生かせるよう、既存の事業の進化と新規事業の探索をできる両利きの経営をつくりあげることを目指すべ

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