《時代が見えそう》味本飯店

【後編】『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)――百年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン他著/東洋経済新報社)【味本飯店】

※この回は【後編】です。まずは【前編】からお楽しみください。  

【キーワード】 マルチステージの人生/時間消費=レクリエーション/時間投資=リクリエーション/自分の人生の目的をどうチェンジしていくか?/何のために働くか、何のための仕事か?/内的な動機、枠にとどまらない思い/laborなのか?workなのか?/難しい時代(努力の仕方や攻略法がない)/胆力、自律、レジリエンスも求められる=タフ/社会の側も再チャレンジや多様な人が働くことに寛容にならないといけない/個人に与えられた資源や時間をどう配分するか?/ワークライフバランス→ワークライフインテグレーション(意味のあるように一体化)/社会側がインテグレートさせてくれない/選択肢・自由度を自分なりにキープ/若い人の副業意向はかなり高い/固い組織、社会、大学のあり方に対して、どうやわらかくいられるか?/企業が副業を認めることが魅力に/教育が大事/リスクを好むのか回避するのか?/選択力、レジリエンスを義務教育・中等教育で身につける/人が変われば(それに)社会が合わせなければならないという今の局面(人口減少)を生かす/社会起業家がソーシャルキャピタルを編み直す/地縁、テーマ、世代がミックス・入り乱れる/子どもたちが、自分で始めてみる、やってみる、試してみる、大人たちにそれを見守ってもらう/個人が変われば、社会が変わる(せめぎ合い)/個人が(社会の変化と古くなった仕組みの)どっちに自分をチューニングするか?(せめぎ合い)/組織開発論/組織をどうトランスフォーメーションするか? /教育=未来に向けて準備する/「個人(大人)」と「会社・仕組み」の話に「未来(子どもたち)」という新しい感覚のプレイヤーを社会で育てていくと、3つの流れが合流/子どもたちは未来(ヘッドライトの照らす先)を、大人たちは過去(バックミラー)を見ている/アクティブラーニング/教科書の通りに大人も社会もなっていない/ライフシフトは老後の話ではない/全員含まれる/(子どもたちにとって)100年をどう生きるか?/子どもたちこそ主題、主役/今ある社会の不具合を直すためにも、若い人たちとどういうコミュニケーションを取っていくか?/ライフプランの中でどういう風に自分の人生を作っていくのか?  

【出演者】
■今日のお客さん
伊藤忠通      
 奈良県立大学名誉教授(元奈良県立大学学長)    

■今日の店主
原口悠        
 一般社団法人TOMOSU 理事        
 一般社団法人大牟田未来共創センター 理事        
 NPO法人ドットファイブトーキョー 代表理事    

-店主・原口の本との付き合い方-
体系的な知識がないなか、好奇心の赴くまま、分野を問わず、まさに主観的に本に親しんできました。大学時代は華やかなキャンパスライフに馴染めず図書館に日々ひきこもり、社会人になってからは未知の領域のプロジェクトを進める際にいつも本が助けてくれたという実感があります。ひとつのテーマについて複数の本をざっと読むことで共通する構造や論点を見つけたり、精読することで著者が悩んだ形跡や浮かび上がってくる気づきを得たりすることが好きです。    

【本について】
・取り上げた本:リンダ・グラットン、アンドリュー ・スコット著、池村 千秋訳『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)――百年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4492533877  

※味本飯店は、架空の“お店”であり、奈良のBONCHIが運営しています。
BONCHIには本屋があって、そこには、今回の本をはじめとした、時代を読み解く「?」に出会える本 が揃っています。   
《BONCHI 公式サイト》    https://bonchi.fun/  

(収録日:2021年1月5日)