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故・長尾一大心さんに捧げる王道トーナメント優勝!宮原健斗が三冠王座挑戦を決め「一大心が誇ったこの全日本プロレスを輝かせる」

 15日、東京みやこ・後楽園ホールにて全日本プロレス『第12回 王道トーナメント【準決勝・優勝決定戦】』が開催。宮原健斗が王道トーナメント優勝を果たした。 王道トーナメントとは、オープン選手権の流れを汲んだ全日本プロレスのシングルトーナメント戦。春の風物詩であるチャンピオン・カーニバルと並んでシングル戦線の今後を占う重要なイベントとなっており、今年は16選手が出場。8月24日の後楽園ホール大会で開幕し、今大会での準決勝&決勝戦でフィナーレを迎える。 第2試合では、宮原健斗vs関本大介の準決勝戦が実施。 ゴングが鳴るなり関本が突っ込んでいってラリアット。セントーンやボディプレスといった体格差を活かしたパワーファイトで猛攻をかけていくが、宮原もカウンターのブラックアウトを叩き込んで反撃。関本は怯まずラリアットを放っていくが、宮原がサムソンクラッチで丸め込んで技アリのすりーかうんと。強敵・関本をわずか5分7秒で仕留めた。 第3試合では、綾部蓮vsほんだりゅうきの準決勝戦が実施。 打撃戦や純粋なパワー合戦では綾部が圧倒的な体格差で支配。綾部がランニングネックブリーカードロップやフルネルソン・ボムで試合を決めにかかるが、意地だけで耐え抜いた本田が奇声を発しながらのラリアット。立て続けに必殺のファイナルベントを決める畳み掛けですりーかうんとを奪取。昨年度覇者の綾部を破って本田が決勝進出を決めた。 メインイベントでは、宮原健斗vsほんだりゅうきの決勝戦が実施。宮原が勝てば歴代最多の3回目の優勝。本田は2年連続で準優勝であり、今度こそ決勝戦で勝って3度目の正直を見せたい試合だった。 序盤は暴れ狂う本田が場外戦で試合を優位に運んでいくが、宮原もエプロン上でのパイルドライバーで反撃。気迫みなぎる本田はエルボーの猛連打で宮原をダウン寸前まで追い込んでジャーマン・スープレックスやスピアーで猛攻。しかし、必殺のファイナルベントを2で返されてしまう。 本田はラリアットを連打していくが、3発目をかわした宮原がバックを取ってシャットダウン・スープレックス・ホールド。これが完璧に決まるとすりーかうんとが叩かれた。  涙で声を詰まらせながら語り始めた宮原は「一大心のことがあり、僕ら全日本プロレスのレスラーはみんな一大心の気持ちを、それぞれのレスラーが今持ってると思います。