敗者のつぶやき 敗者のつぶやき
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人文学とビジネスの交点を探る——。
あらゆる場面で創造性が求められる現代。直感的に奇抜なアイデアを出したり、ロジカルに問題解決を目指すのでなく、社会をよく見て既存の意味のシステムからこぼれ落ちた時代の「敗者」に目を向けることで価値転換を試みる。この考えの背景にある人文学的視座や事例の読み解きを通して、次の時代をつくるアイデアを生み出すヒントを探ります。
▼出演
山内裕(京都大学経営管理大学院 教授)
佐藤那央(京都大学経営管理大学院 特定講師)
▼リンク
山内裕:https://yamauchi.net/
Kyoto Creative Asssemblage:https://assemblage.kyoto/
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#21 広告の救済
今回は、ゲストに大阪経済大学人間科学部教授の弦間一雄先生をお迎えし、広告の歴史と現在地、これからについて議論しました。
Topics:広告の歴史(写実→抽象→思想)/"Think small."/広告代理店は、誰の「代理」か/「敗者の救済」としての広告/広告の現在地(テレビ広告・デジタル広告・「現象創造」)/ネガティブに受容される広告と、広告"らしくない"広告の拡がり/パララックス/美学的な「宙吊り」をつくる
<ゲストプロフィール>
弦間 一雄(げんま かずお)
大阪経済大学人間科学部教授
京都大学経済学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修了。専門はブランディング・デザインの研究と、そのクリエイティブの実践。日本流行語大賞金賞、日経広告賞、ACC賞などを受賞。共著書に『経営は哲学なり』他。博報堂にてコピーライターとクリエイティブディレクター、多摩美術大学講師、中央大学専門職大学院特任教授などを経て、2013年より現職。Kyoto Creative Assemblage講師。 -
#20 見ること・見られること
現象学や精神分析など、「見ること・見られること」の理論の系譜を振り返り、ユーザー自身が商品やサービスから見られていることに着目しデザインする重要性を議論しました。
Keyword: 視線/J. Sartre/M. Ponty/M. Foucault/ラス・メニーナスの絵画/J. Lacan/海中に光る缶/A. Zupancic/トラウマ・欠如・歪み・謎/iMac G3
■参考文献
ジャン=ポール・サルトル『存在と無』
https://www.chikumashobo.co.jp/special/sartre/
Alenka Zupancic, The Shortest Shadow: Nietzsche's Philosophy of the Two
https://amzn.asia/d/7MeqBTK -
#19 実践
主体と構造の二元論を乗り越えを企図した「実践」概念を取り上げ、社会科学におけるその多様な議論の系譜と展開について議論しました。
Keyword: 実践とは/主客二元論を切り崩す/P.Bourdieu/A. Giddens/エスノメソドロジー/Situated Learning/ Communities of Practice/逸脱を捉える
<参考文献>
Pierre Bourdieu. Outline of a Theory of Practice
https://amzn.asia/d/48XdLcq
ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』:
https://amzn.asia/d/hCF8ujU
https://amzn.asia/d/cx7zwfY
石井洋二郎『差異と欲望』:https://amzn.asia/d/3Mq2S9j
Lucy A. Suchman. Plans and situated actions
https://amzn.asia/d/6iCn4Va
Jean Lave. Situated Learning: Legitimate Peripheral Participation (Learning in Doing: Social, Cognitive and Computational Perspectives)
https://amzn.asia/d/5K9OyrG -
#18 ピエール・ブルデュー/文化の闘争
社会学者ピエール・ブルデューの学術的貢献を振り返り、その理論の有用性と違和感をジャック・ランシエールによるブルデュー批判を取り上げながら議論しました。
Keywords: 文化を規定する闘争/ハビトゥス/ディスタンクシオン/自由趣味と必要趣味/オムニボア/ランシエールによる批判/感性的秩序の宙吊り
<参考文献>
ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』:
https://amzn.asia/d/hCF8ujU
https://amzn.asia/d/cx7zwfY
石井洋二郎『差異と欲望』:https://amzn.asia/d/3Mq2S9j
Richard A. Peterson and Roger M. Kern. Changing Highbrow Taste: From Snob to Omnivore: https://www.jstor.org/stable/2096460
ジャック・ランシエール『感性的なもののパルタージュ: 美学と政治 』:https://amzn.asia/d/c5X5Rog -
#17 人種主義
日常に組み込まれたシステミックな人種主義の根深さと、その根底にある欲望の問題としての排除について議論しました。
Keywords: 人種主義とは/構造化された人種主義/ポストレイシャル言説の危険性/知識ではなく欲望の問題としての排除/いかがわしい欲望に向き合う
<参考文献>
Racecraft: https://a.co/d/hMyWL3X
Racist fantasy: https://amzn.asia/d/g2lDUaM -
#16 LGBTQの経営学
ゲストに京都大学経営管理大学院特定助教の柳淳也先生をお迎えし、ご著書『揺さぶる経営学: LGBTQから問い直す企業の生産性』について伺いながら、セックス、ジェンダー、LGBTQについて語ることの不可能性や、研究することの困難さについて議論しました。
◇Topics
LGBTQ+ / セクシュアリティ / 生産性への疑問 / CMS(クリティカル・マネジメント・スタディーズ)/ 包摂の言説が孕む問題
◇関連文献
揺さぶる経営学: LGBTQから問い直す企業の生産性
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◇関連リンク
▶︎Kyoto Creative Assemblage
https://assemblage.kyoto/
▶︎山内裕
https://yamauchi.net/
▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
https://diamond.jp/category/s-bunkawodesign