流れのほとりに

歌って嘆いて近づこう(詩篇40篇1節~17節)

序)健全な人生には個人と共同体のバランスが必要

・お金を媒介にせずとも助け合える共同体が子どもたちの育ちには必要

・野球というスポーツには、個人と共同体の両面が表され、私たちの人生の比喩となる真実が含まれている。

1)教会の礼拝は個人と共同体が共存する

・「私」という一人称で歌い、祈ることが周りに生きる「多くの者」へと影響を与える。

・礼拝は講演会ではない。賛美や祈り、信仰告白のパートにおいては、礼拝者が舞台の上にいて、神様が観客席にいる。

・「新しい歌」とは、歌う側の信仰が刷新され、同じ賛美をより深いレベルで歌うことができるようになることを指す。自分の人生を背負って歌う賛美の中に神は力強い臨在を現される。

2)詩人の証しから問いかけられること

・詩篇 40 篇 1 節の「切に主を待ち望んだ」が全体に響き渡る主題。

・私は今、ここまでの切実な求めをもって神様に向き合っているか。

・「待ち望む」とはただの受動的な態度ではなく、助けを求めて叫ぶことを含む。必ず助けが来ることを信じて、上を見上げて叫ぶ。

・私は今、どこにいるのか。滅びの穴、泥沼か。それとも巌の上か。

・足元に揺らぎがないと感じる時は、切実な思いをもって感謝と賛美をささげていく。それが次の危機への備えになる。

3)感謝と嘆きが繰り返される世界で

・人生において、危機と平安、感謝(歌)と嘆きが交互に訪れる。

・順調な時に、賛美と感謝をもって、歌いながら主の恵みとまことを心と共同体に刻んでいくことが、次のピンチを乗り切る力になる。

・危機に陥ると視野が狭くなるので、神様の数えきれないみわざを見失い、自分の罪の多さに目を奪われて絶望しそうになる。だからこそ平安の時に歌う歌が重要になる。感謝と賛美に支えられるからこそ、希望をもって嘆くことが可能になる。

結)歌って嘆いて近づこう

・私たちは歌と嘆きを繰り返す中で、主に近づいていく恵みをいただく。

・神に近づくなら、神に期待して大いなる挑戦ができるようになる。