瀬戸夏子の言わなければよかったのに

めちゃくちゃ面白い。短歌に全く興味が無かったのですが、塚本邦雄についての解説を聞いて、確かにめっちゃかっこいい短歌だなと興味が出て、塚本邦雄の本を買いました。かっこつけることの美学、良さを塚本邦雄の良さとして語ってくれたので興味が出たし、かっこいいと気付けました。中一の頃、国語の先生が馬を洗わば馬のたましい冴ゆるまで　人戀わば人あやむる心　を好きな短歌に挙げていたの、ずっと忘れていたのですが、瀬戸夏子さんのラジオを聞いて、塚本邦雄の歌集を読んで暫くしてから、ふと思い出しました。興味の入り口やタイミングがずれると通り過ぎてしまうものについて、瀬戸夏子さんは、ピンポイントに私の興味を駆り立てます。私はBLに興味を持てない女だったので、BLに興味を持ちたい、という腐女子への憧れがあったのですが（輪に入りたかった）、中村梓・栗本薫や森茉莉の解説を聴き、BLへの興味がこの歳になりはじめて沸きました。キスやアプレンティス等、私の性癖ではないが下世話に興味を持ってしまう繊細な部分をピンポイントに刺激していて、知れて良かったので、ひらりささんに感謝です。7/12行けないの本当に悲しいですが、またいつかお目にかかれる日までに自分がまともになる猶予が残されたと思うと些か安心します。新刊楽しみですが、まずはSFマガジンの拝読を楽しみに注文しました。