社長参謀|名古屋

第1回 〜本を読んで体力がつく話 序章〜あなたの会社は大丈夫?「知識メタボ」という見えざる病

皆さん、おはようございます。

時刻は、朝の6時を回りました。

思考が最もクリアになるこの時間に、会社の未来を共に考える。

「夜明けの戦略会議」、パーソナリティーは、社長参謀の小島です。

本日も、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、早速ですが、リスナーである経営者の皆さんに、一つ、質問です。

もし、「読むだけで体力がつく本」があったとしたら…

あなたは、信じますか?

リビングで、コーヒーでも飲みながら、ゆったりとページをめくるだけで、

フルマラソンを完走できる肉体が手に入る…。

「そんな馬鹿な話はないよ」

きっと、そう思われたことでしょう。

しかし、不思議なことに、ビジネスの世界では、

この「ありえない話」が、静かに、しかし、確実に広がっています。

「〇〇力がつく」と謳われた、たくさんの書籍。

高額な研修セミナーや、最新のビジネス理論を解説した動画…。

私たち経営者は、社員の成長を心から願い、

良かれと思って、たくさんの「学ぶ機会」を与え続けます。

社員もまた、「変わりたい」「会社に貢献したい」という

素晴らしい熱意を持って、それらを一生懸命、インプットします。

ですが…その膨大な知識は、

本当に「事業を動かす力」に、変換されているでしょうか。

いつの間にか、会議では、誰もが流暢なカタカナ用語を操る、立派な評論家になる。

しかし、いざ、「では、具体的にどう動くのか」という話になると、誰もが押し黙ってしまう…。

情報やノウハウを、たくさん食べ過ぎた結果、

頭ばかりが大きくなって、行動が伴わなくなる。

私は、この見えざる組織の病を、

「知識メタボリックシンドローム」と呼んでいます。

その症状は、とても深刻です。

有り余る知識が、かえって決断を鈍らせる。

過去の成功事例というデータに縛られ、まだ誰もやったことのない挑戦に、臆病になる。

そして、貴重な時間と、投下した研修コストは、

「やった気」という、形のない満足感だけを残して、静かに消えていくのです。

最も恐ろしいのは、

挑戦のない組織に蔓延する、「停滞という名の、緩やかな死」です。

これは、社員個人の、意識の問題ではありません。

「知っていること」を、いつの間にか評価するようになってしまった…

私たち経営者自身の、問題でもあるのかもしれません。

今日の最後に、もう一度、問いかけさせてください。

あなたの会社は、日々行動し、結果を出す「アスリート集団」ですか?

それとも…知識だけが豊富な「頭でっかちな評論家集団」に、なってはいないでしょうか。

さて、本日はここまでとさせていただきます。

明日は、なぜ、このような状態に陥ってしまうのか。

その根本原因である「心・技・体」のバランスについて、

さらに深く、掘り下げていきます。

「夜明けの戦略会議」、お相手は、社長参謀の小島でした。

それでは、今日も素晴らしい一日をお過ごしください。


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