組織ラジオ  いまのたかの

#249 逆説的?「最悪のシナリオ」セッションとは

ビジョンメイキングのセッションは輝ける未来を考える前向きで明るいセッションであることが多いです。

しかし実は社長の危機感とワークショップに参加している管理職の危機感には根本的な違いがあります。その結果、明るい未来という総論には拍手喝采だけれど、いざそのための具体策を考えたり、現場で実行に移そうとすると、ビジョンが腹落ちしていないことが露見し、結果的にビジョンは成し遂げられません。

そこで今野が発案したのが、管理職に議論してまとめてもらう「最悪のシナリオ」。「私たちがこれまでのまま変わらずに過ごしたら数年後にどうなっていますか?」という問いが原点です。

成功すると管理職が経営者と同じ視点に立って、怠りなく未来に備え、リスクを予見し、手を打つ、すなわちパラダイムシフトが起きて自己改革が進みます。

成功すれば、高く、幅広な成果が期待できますが、ファシリテーションには高い技術と心構えが要求されるセッションです。まずは皆さんご自身が「自分がこのまま変わらなかったら3年後、5年後に最悪はどうなっているだろう」と考えてみる、そしてその最悪のシナリオよりも1段良くなるスモールステップを考えることから始めてみてはいかがでしょうか。

この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。

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